弁護士、28歳で事務所からインハウスへ

弁護士、28歳で事務所からインハウスへ

No.955
  • 現職

    東証一部上場企業 (メーカー) 法務部 社内弁護士

  • 前職

    中規模  法律事務所            弁護士

大嶋 貴 氏 28歳 / 男性

学歴:私立大学 法学部 法律学科 卒
私立大学 法科大学院 修了
弁護士
TOEIC 750点

1.私が弁護士を志望した理由

私は、中学・高校の授業で、憲法やその他の法律に触れる機会があり、法律への関心が高まったことから、大学で法律を学びたいと考え、法学部に進学しました。入学後、周りの友人に法曹を目指す方が多かったこと、裁判傍聴や実務家教員の講義を受ける中で法曹の仕事に魅力を感じ、大学卒業後の進路として、法科大学院への進学を選択しました。

法科大学院在学中には、多くの弁護士の先生方とお話しする機会があり、弁護士業務のやりがいなど様々なお話を聞くうちに、依頼者や企業の権利利益を擁護するために依頼者に寄り添って法的サポートをしたいという思いが強まり、法曹の中でも弁護士になりたいと考えるようになりました。司法試験合格後、司法修習を経て、前職の法律事務所で弁護士として勤務するに至りました。

2.転職を決意するに至ったきっかけ

前職の法律事務所では、交渉・訴訟と多くの事件を扱いました。そんな中、日々訴訟対応をしていくうちに、訴訟提起する側も提起される側も、訴訟の当事者になることで大きなストレスを感じていることに気付きました。契約書を作成すれば紛争が生じずに済んだのではないか、また、契約書の内容をこうしておけば紛争を小さくできたのではないかと感じることが多くなり、予防法務の重要性を痛感するに至りました。

そして、徐々に、契約法務を中心とした予防法務に取り組みたいという気持ちが強くなり、前職の法律事務所での業務内容と自分が今後取り組みたい業務内容の齟齬が大きいと感じたことから、転職を決意しました。転職先としては、法律事務所ではなく一般の事業会社を希望することとしました。もともと企業法務への関心が高かったこと、一人ではなくチームとして法律業務を扱いたいという思いが強かったこと、会社の中に入って他の部署の方と共に連係して仕事をした方がより深く当該会社の事情を把握した上で会社に寄り添った法的サポートをできるのではないかと考えたことから、企業内弁護士にターゲットを絞り、転職活動を開始しました。

3.転職活動初期

エリートネットワーク様に登録するとすぐに、ご担当の方が、メール・電話にてカウンセリングの日程調整をして下さいました。カウンセリングは、エリートネットワーク様のオフィスで、対面で行いました。カウンセリングの際には、ご担当の方より、ヒアリングがあり、ざっくばらんに話しながら、私の希望等を聞き取って下さいました。私は、このヒアリングで、改めて自分のキャリア形成や自身が重視したい事項について考えることができました。カウンセリングの終盤には、その場で複数の企業をご提案して下さり、私の希望に沿った企業への選考申込みをすることができました。後日、電話とメールにて、さらに複数の企業のご紹介を頂き、いくつかの企業に追加で選考申込みをしました。最終的に、私は、海外事業に力を入れている日系の金融業 (銀行等) 並びにメーカーの法務を扱う部署を中心に応募しました。

4.転職活動中期

書類選考の結果が出揃い、各企業の1次面接が始まりました。面接に臨むにあたっては、企業のホームページを読み込んだり、業界の動向について勉強したり、当該企業に関連する法律についての薄い基本書を流し読みしたりといった準備をしました。また、志望動機や、自己アピールなどのよく聞かれそうな質問については事前に回答を用意しておきました。

面接の前には、ご担当の方が、電話にて、直接面接のアドバイスをして下さり、非常に参考になりました。また、面接後は、メールや電話で、一緒に面接の内容を振り返り、ご担当の方から次につながるアドバイスをして頂きました。さらに、迅速に、選考状況の進捗報告や次回の面接の日程調整をして下さったので、スムーズに面接の予定を入れることができました。多いときには1週間毎日のように面接を入れるなどした結果、選考開始から1か月弱程度で複数の企業で最終面接まで進めることができました。

5.転職活動後期

最終面接が次々と終わっていく中で、いよいよ自身がどういう進路を選択するか決断するときがやってきました。面接の都度、ご担当の方は、今日受けた企業はどんなところが良いと感じたか、他の企業と比べてどのような点が違ったかなど、ヒアリングをして下さったので、ヒアリングを通じて、概ねの自身の考えはまとまっていましたが、いざ決断するとなると悩むものです。

この点、私は、最終的に、「業務内容」、「事業内容」、「社風・風通しの良さ」 の3点を重視することにしました。面接を受けていくうちに、オフィスの立地や待遇、企業のネームバリュー、インターネット上の情報など、様々なことを見聞きしました。しかし、私は、入社した以上末長く働きたいという思いが強かったので、興味のあるサービスや商品を提供している会社で、私の取り組みたい仕事を任せて頂ける、社風が自身に合う、風通しの良い環境で働くことが一番良いと思うに至りました。

まず、「業務内容」・「事業内容」 については、面接準備をする中で気になったことを事前に質問事項としてまとめておき、これらの質問を面接官に投げ掛けていくことで、私が実際に入社した場合、どのような事業のどういった仕事をすることができるかのイメージ作りをするよう心掛けました。いくつかの企業は、想像していたイメージと違う点もあったので、面接官の時間の許す限り、たくさんの質問をして、どんな仕事を任せて頂けるか聞き込んで良かったと思いました。

ただ、選考に応募する時点で、応募企業を絞り込んでいたため、応募した各企業の業務内容は共通する部分も多く、事業内容に関してもどこも魅力的だったので、決め手になったのは、「社風・風通しの良さ」 になったと思います。風通しの良さは実際に入社しないと分からない部分もありますが、事前に社風や企業風土を研究し、面接時の雰囲気や面接官同士のやりとり、オフィスの様子などで、風通しを感じ取るように心掛けました。企業によりますが、約3回、多い企業だと5回以上面接のために会社を訪問することになりますので、企業ごとに雰囲気が全く違うのを肌で感じることができました。

私は、各企業の最終面接の結果が出始めたころに、選考の当初から私の中で最も良い印象だった現職の企業 (メーカー) の内定に応じることとしました。当該企業の第一印象を忘れないようにして、面接を通じて当該企業のイメージがどのように変わったかも、選択の際に考慮するといいと思います。

6.総括

私は、エリートネットワーク様に登録してから約1か月という、比較的短期間で転職活動を終えることができました。これも、エリートネットワーク様の親身なサポートがあったためだと思います。エージェントに登録するメリットはいろいろとあると思いますが、履歴書等の提出や面接の日程調整を代行して下さるため、手続的な負担が減る分、面接準備に専念できることは大きいと思います。

これに加えて、私の場合は、ご担当の方から面接のアドバイスや各企業の特徴など様々な貴重なお話をして頂けたので、転職活動を通じて社会勉強もでき、有意義な1か月間となりました。
エリートネットワーク様のご担当の方・事務方の皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

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