第二新卒システム・エンジニア、監査法人の社内SEへの転職

第二新卒システム・エンジニア、監査法人の社内SEへの転職

No.966
  • 現職

    大手監査法人(Big4) 情報システム部門 エンジニア

  • 前職

    大手通信事業者グループ企業 ネットワークサービス部門 エンジニア

山川 龍太 氏 24歳 / 男性

学歴:西南学院大学 文学部 英文学科 卒
TOEIC 835点
CCNA (Cisco Certified Network Associate)
基本情報技術者試験 合格
ITサービスマネージャ試験 合格

●大学時代の就職活動から、前職 (IT業界) に就職するまで

大学時代にコールセンターにて、アルバイトとしてスマートフォンのテクニカルサポートを2年間経験したこともあり、将来はITを通して人を支える仕事に就きたいという思いが芽生え、主にIT業界に焦点を当てて就職活動を進めてきました。
当初は地元での就職を志望していましたが、大手通信事業者のグループ会社からエンジニア職として内定を頂くことができたため、それを機に上京しました。
グループの母体が大規模な通信インフラを保有しており、安定性の面から見ても倒産のリスクが極めて低く、将来設計が立てやすいこと、また将来転職するにしても、大企業出身であればキャリアにある程度の箔がつくのではないか、と考え入社を決意しました。

●現在までの職歴

入社時はユーザーとの接点が多く、かつ海外部門との折衝を通してグローバルに活躍できる部署を希望しました。文系出身でネットワークの専門知識を有していなかったものの、運用保守部門のグローバルチームへ配属が決定しました。
その部署では、ネットワークサービスの24時間監視体制をとっていたため、日勤と夜勤を繰り返しながら障害発生時のユーザー対応や、海外ベンダーと連携し復旧対応を行う、などといった経験を積んできました。

●転職理由

入社当初は念願のグローバルチームへの配属となったことから、やりがいを感じながらオペレーターとして業務に取り組むことができたため、不平不満は全くありませんでした。
三年目になると、一通りの業務に慣れてきたこともあり、後輩の指導や担当チーム内における改善施策の導入などの業務を通して、自己の成長を実感しながら日々を過ごしていました。

何か大きなきっかけに遭遇して、転職を考えるようになった訳ではありませんが、徐々に以下のような不安めいた考えが頭の中に漠然と漂い始めてきたため、自身のキャリアに対して改めて問い直すようになりました。

(1) キャリアパスに限界がある
グループ会社という位置づけ上、顧客からサービスの改善要望や意見を頂戴したとしても、サービスの根幹を変える設計や構築といった上流へのキャリアパスが整備されていません。
また既に出来あがったものを保守運用していくだけではなく、ユーザーに近い環境で裁量を持って付加価値を生むことのできるプロジェクトに携わっていきたいと思い始めました。

(2) 後ろ向きな評価体制
業務特性上仕方がない、と言うと身も蓋もありませんが、常時使える状態であるべきサービスが使えなくなった際に、迅速に復旧させる障害対応業務がメインとなるため、ユーザーから責められることは多々あれど感謝される機会は基本的にありません。
また、日々の業務に対して前向きなフィードバックを受けることがあまりない上に、対応の不備などを事後的に訴追される機会が多く、日々の成果が見えづらい環境でした。加えて、マネジメントを担うバックオフィス側の現場に対する評価体制も殺伐としており、スタッフを 「現場を回すための要員」 としか見ていない風潮がありました。
そういった職場環境もあってか、現場の派遣スタッフや若手社員の定着率も芳しくなく、人が抜けるごとに既存メンバーが休暇を取りづらくなるなど徐々に負荷が増し悪循環に陥る一方でした。
そのため、各人のパフォーマンスや成果を適正に評価し、人を大事にする環境で働きたいと考えるようになりました。

●株式会社エリートネットワーク様との出会い

いくつかの転職サイトに登録し情報収集を進める中で、エリートネットワーク様のHP上で公開されている 『転職体験記』 を拝見しました。自分と近しい境遇で転職を果たされた方のエピソードを読み、一度詳しく話を伺うために転職カウンセリングをお願いしました。

担当となる転職カウンセラーの小中出様は、私がなぜ転職を検討し始めたかという理由はもちろん、これまで歩んできた人生などについても深堀りし、今後のキャリアについて親身にアドバイスして下さいました。

●転職先を選択するにあたり、こだわった点

・グローバルに活躍できる環境であるか。
・将来的に、当事者としてITサービスの企画や開発といたフェーズで、主体的にコミットできるかどうか。

●逆に、今迄のこだわりを捨てた点

転職を考え始める前は安定志向が強く、転職することのリスクばかりに目が行きがちでした。
また、まだ第二新卒という年齢でキャリアも浅いことから、どうしても転職時の年収が目減りしてしまうことを懸念していました。
結果的に目先の利益よりも、長期的に見て自分が幅広いキャリアを積めるかどうかを優先させたため、後悔のない決断だったと思っています。

●転職活動を通じて、気づいた点

漠然とした不安から、将来にわたるキャリアをどう発展させていきたいのか、またそのためにはどんな経験をこれから積んでいきたいのかというビジョンについて深く考えるきっかけになりました。

●転職活動で困った事

・書類選考
これまでの職務経験やアピール材料などを十分に整理した上で経歴書に記載したつもりでしたが、第二新卒であるためか書類選考の時点でお見送りとなるケースも多かったです。

・退職交渉
退職の申し出から会社側と話がまとまるまでに、一ヶ月半近くの時間を要しました。
上司への申し出に先立って、小中出様からは退職理由や転職先の情報提供はなるべく行わずに、淡々と退職をしたい旨のみ伝えるように、といったアドバイスを頂きましたが、私は聞かれたことについてはできるだけ答えるという選択をとりました。というのも、私はお世話になった会社に対しては、正直に説明する姿勢を見せることがせめてもの誠意であり通すべき筋であると考えたからです。
結果的には交渉が非常に難航しました。その際、小中出様が内定先企業へ入社日を一ヶ月遅らせてもらえるように打診して下さり、ご迷惑をお掛けしました。しかし、自分に納得のいく形で会社を去ることができたので良かったと思っています。

●面接準備

・話し方
初回のカウンセリング時に、小中出様より 「話し方に覇気がない」 というご指摘を受けました。
最初こそ抵抗はありましたが、アドバイスを頂いた通り鏡の前で自然な笑顔をつくる練習を行い本番に備えました。

・現職の担当業務や役割について
これまで自身がどんな環境の中で、どういった業務経験を積んできたのかを簡潔に説明できるようにまとめました。
ディティールの部分については、面接官から随時質問されることを予想していたため、最初の説明で冗長にならないよう、かつあまりにも漠然とした内容にならないように努めました。
また、比較的若い年次でマネジメントなど大きな経験がない場合、「まだ若手なので……」 といった言い訳を前面に出さず、一見些細だと思えるようなこと (日頃から自分が周囲の人たちに対してどのような貢献をして、どういった工夫を通して課題を克服してきたのか、など) でも、面接官にアピールできる具体的エピソードを準備しておくことが重要だと感じました。

・退職理由の明確化
まず退職理由については、本質は変えずにあくまで前向きに聞こえるように表現を工夫しました。
例えば、「運用保守という下流工程しか経験できない。」 を 「直にユーザーの意見を吸い出しながら、企画や開発にも着手ができる環境でエンジニアとしてのキャリアを発展させていきたい。」 といった具合に、聞き手にとってポジティブな理由として捉えられるような工夫を心掛けました。

●成功に繋がったと思う点

結果として内定を頂いた企業の面接官の方から、ポテンシャルも加味した上でオファーを頂いたことです。
また数年後の転職となると求められる自身の実務に対する要件やハードルが高くなることから、このタイミングで転職を決意したことは間違いではなかったと思っています。

●最後に

現状のスキルも経験も決して十分とは言えませんが、次の会社で一日も早く、戦力として期待通りの活躍をし、貢献していきたいという思いでいっぱいです。

小中出様には休日や年末年始期間にも拘わらず、応募先企業の情報共有や選考前後のアドバイス、内定後のフォロー (退職交渉、企業への入社日交渉など) に至るまで、密にご対応を頂きましたこと心より感謝申し上げます。
特に前述した、前職の会社との退職交渉が難航した際に、内定先企業へ入社日延期の交渉をして下さったのは非常に助かりました。

エリートネットワーク様は他エージェントとは比較にならない程、それぞれの求職者に応じて最適化したサポート体制を徹底されているのだと実感しました。
重ねまして、本当にありがとうございました。

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