人事コンサルティング会社 人事コンサルタント
大手SI会社 ITコンサルタント
田中 敦助 氏 24歳 / 男性
学歴:一橋大学 商学部 経営学科卒
私は2004年の4月に入社した会社を、たった8ヶ月で退職し、転職をしました。多くの方に、たったそれだけの期間で職を変えるのは、メリット等は無くデメリットしかない、といったような意見も頂きました。
しかし学生時の就職活動の時に感じていたものと、実際に社会人になって感じたものには大きなギャップがあり、そのことに苦しんでいる方が多いのもまた事実だと思います。そのギャップを埋める方法の一つが転職なのではないでしょうか。今回このような形で文章を書かせて頂く事になりましたが、この場を使って「働く」ことに対する学生時の考えと、実際に社会人になってからの考えのギャップと、そのギャップを転職によってどのように解消したのかをお伝えできればと考えています。
私が就職活動を行っていた2002〜2003年はITバブルも弾け、日本全体に不況感が漂っている時期でした。そのような環境下、私は「コンサルタント」という職に絞って活動をしていました。「どこにでも通じるスキル」、「若くても活躍できる」といったキーワードも魅力的でしたが、何よりも「コンサルタント」という言葉の持つ華麗なイメージと、高額な給与に強く惹かれていました。いくつかのコンサルティングファームから進路を選択する際には、上述したスペック以外にも社員の人柄や社風といったものを選択の材料にしました。しかし、結局は狭い業界の中から求人のスペックを頼りに進路を選択してしまうことになったのです。
今年の4月から社会人としてのスタートを切った訳ですが、意欲に燃える私には微妙に違和感がありました。同僚や先輩方とは非常に良い人間関係を構築することができましたが、実際に行う仕事にどうしても楽しみややり甲斐を感じることができませんでした。仕事が立て続けに入り、没頭している時でも、深層心理ではモヤモヤとしたものを払拭することができませんでした。その違和感の要因は一体何だったのでしょうか。一つには仕事内容そのものについてです。ITコンサルタントはITを使って顧客へのソリューションを提供していきますが、実際の作業はほとんどPCに向かい一人で黙々と行うものでした。自分が思い描いていた、またやりたいと思っていたのは、対話を通して顧客の潜在的なニーズを満たすことでした。先輩やマネージャの仕事を見ていても、基本的にPC相手の仕事には変わりがなく、自分自身の将来像を描くことができませんでした。また二つ目としては、スピード感を感じられなかったことです。何のスピードか。企業内部のスピードと言えば的確なのか、経営層の意思決定やマネジメント全般にスピードを感じませんでした。いわゆる大企業にありがちな症状なのかもしれません。このような、学生時代には感じることのなかった違和感を解消するために、転職をすることを選択しました。
転職をするにあたり、まず重要視したことは「ミスマッチをなくす」ということです。学生時のように表面的なスペックを頼りに活動することは改め、可能な限り企業の内部を感じ取るように務めました。そのためには私個人で活動するよりも、人材バンク等のエージェントを活用し、正確な情報を数多く得られるように意識しました。ただ人材バンクには多くの種類があります。その中でも(株)エリートネットワークさんを選んだ理由は、カウンセリングと求人企業への法人営業を同一のカウンセラーの方が行っているという点です。この点は私と求人企業との情報を一人の方が正確に受け渡しをしてくれるということで、ミスマッチを防ぐという私のニーズに一番マッチするのではないかと考えたからです。
(株)エリートネットワークさんとの数多くの対話(本当に親身になって頂きました。3時間以上面談をさせて頂いたこともあります)を通して、人対人のコミュニケーションが重視される人事コンサルタントという学生時代には全く考えていなかった職を志すようになっていきました。
その後はとんとん拍子で進み、先方の社長のビジョンと私のビジョンが一致したことや、私の個性やパーソナリティを正しく理解して頂けたという確信が持てたため、すんなりと転職先を決めることが出来ました。これもひとえにカウンセラーの岩川さんとの面談にしっかりと時間をかけ、私の考え方やキャリアビジョンをじっくりとすり合わせた結果だと思います。
私は今回たまたま転職をすることで、モヤモヤとした違和感を払拭することができましたが、まだまだ多くの方が似たような環境にいるのではと思います。そのようなことに悩んでいるならば、まずはその違和感の真の原因を探ることに取り組めばよいのではないでしょうか。そのためには自分を客観的に分析してくれる第3者が必要になってくると思います。そのようなカウンセラーを探すことから始めてみてはいかがでしょうか?