不動産鑑定士の不動産証券化への挑戦

不動産鑑定士の不動産証券化への挑戦

No.179
  • 現職

    不動産開発・ファンド運営会社
    アセット・マネジメント業務担当

  • 前職

    不動産鑑定会社 鑑定評価書作成業務

白鳥 譲 氏 30歳 / 男性

学歴:不動産鑑定士
私立大学 大学院法学研究科卒

転職理由について

不動産業界は仕事の内容が多岐に及んでおり、特に不動産の証券化やJ-リートが盛んになるほど、以前とは異なる業務もしくは職種が生まれているのが状況だと思います。
現在、従来の不動産業の代表であった売買仲介や賃貸仲介、不動産管理といった仕事だけではなく、ファンドのためのアクイジション、アレンジャー、AM(アセット・マネジメント)、更にファンド経理や証券化のための法務などの仕事も含めると、かなり幅の広い業務が存在しています。
私の前職は不動産鑑定会社勤務で、鑑定評価を行うのがメインでした。鑑定業というものは、基本的に狭い領域での仕事が多く、また資格社会特有の風通しの悪さなどから、仕事でも人間関係でも悩むことが多くありました。
このような状況の中で、不動産の幅広い知識と経験を身に付け、市場で通用するプレイヤーとして評価を受けられるような人間になりたいとの思いから、従来の鑑定の経験を生かしつつ、新しい挑戦ができるAM(アセット・マネジメント)という分野で求人を行っている会社を中心に転職活動を行うことにしました。

(株)エリートネットワークさんについて

私が(株)エリートネットワークさんに、なぜお願いしたかという理由ですが、二つありました。まず、ウェブで登録して連絡が来るまでの時間が非常に早かったこと、次に不動産業界に詳しい方が担当カウンセラーになって頂けたことでした。余談ですが、他社の転職会社は、連絡が遅かったり、また不動産業界の知識が全く無い方が担当になったりと散々でした。
以後、全面的に(株)エリートネットワークさんを信頼し、お願いすることになりました。
人それぞれだと思いますが、それぞれ重視するポイントは違うものです。報酬を重視される方もいるでしょうし、就労環境や仕事に対する考え方を重視する方もいるでしょう。私は後者でしたので、ご担当の方に何度もカウンセリングをお願いし、できるだけ自分の考え方と合致する企業を紹介して頂くようにしました。そのために本当に長い時間を割いて頂き、私の考えやニュアンスを理解して頂き、充分な信頼関係を築けたと思っています。
実際に面接を何社も経験させて頂く中で、いろいろと迷いも生まれてきました。また、不安に悩むこともありました。特に仕事の内容と報酬額では、企業ごとの考え方が相当異なり、一概に報酬額が私自身の満足に繋がらないという悩みもありました。
私が、最もご担当のカウンセラーの横関さんに感謝しているのは、私に合う社風の企業を一生懸命探して頂いたということもありますが、不安な時や弱気になった時には励まし、一緒に考えて下さったことです。転職活動は、大学時代の就職活動と違い、基本的に孤独な作業ですが、その中で、本当に信頼できるエージェントに相談できたことは、とても幸せだったと思います。

転職活動について

面接を受けていく中で、自分の考え方が少しずつまとまっていきました。また自分が希望する年収額についての考え方も変わっていきました。
そもそも鑑定会社勤務の不動産鑑定士という職業は、単純に鑑定評価書の作成だけにとどまる場合が多く(私もそうでした)、応募先の企業によっては、私の経歴をただ単に不動産の知識があるという程度にしか評価されないという場合も少なからずありました。
多くの企業で要求されたのは、英語もしくは不動産の証券化の知識でした。英語が話せれば非常に有利だと思います。
不動産の証券化の知識は、鑑定の知識しかなく英語も話せない私の場合、要求される場合が多かったです。面接時だけでなく、入社後すぐに必要になる証券化の知識(特に金融関係の知識や用語、スキームに対する実務的理解)をある程度以上備えておくことは、私のような経歴の人間が不動産の証券化関連の会社に入社する場合は、必要だと感じました。
また同じ不動産であっても、鑑定会社だけにいた場合と証券化関係の仕事を行う場合には、用語や考え方が違う場合が多いことも面接の中で痛感しました。
逆に企業に「鑑定士だから分かっているだろう」と評価して頂いている場合、入社後すぐに高度な仕事に携わることになる可能性もあることなどから、注意が必要でした。
実際に入社してみての感想ですが、当然ですが鑑定会社での鑑定と証券化は、まったく仕事もやり方も考え方も異なります。この点、面接を受ける中で自分が過去に行った業務をどうアピールするかにも関係してきますが、流用できる知識が少ない局面もあることから、ポテンシャル採用でない場合には、証券化関係の知識についてどの程度の自己研鑽が積めているのかに注意しながら、仕事の内容、ポジションや年収などについて交渉を企業側と行わないとミスマッチが発生する可能性があると感じました。この点も、ご担当のカウンセラーの横関さんとよく相談し、先方の企業と交渉をお願いしました。
また、面接でどのような点をアピールしていくのかも、よく相談にのってもらった点でした。自分の強みと弱みを事前によく理解しておくことは、非常に重要な点でした。
最終的に、内定を頂いた会社は、ある程度、私の経験を評価しつつ、幅広い業務で育てていって頂けるという点や、会社としての考え方に魅力を感じ、入社を決めました。

最後に

今、私は非常に尊敬できる上司の方々に恵まれ、証券化関係の仕事を中心に充実した毎日を過ごしています。年収額なども納得できる範囲内に収まり、今回の転職活動に満足しています。
転職活動の中で何を目標とするにしても、しっかりと相談できる、そして信頼できるエージェントの方がいる人材紹介会社にお願いするということは非常に大切なことだと思います。そういう意味で、私は(株)エリートネットワークさんにお世話になったことを、とても感謝しています。
最後になりましたが、私を担当して頂き、長時間相談に乗って頂き、また活動の中で多大なご迷惑とご心配をお掛けしてしまったカウンセラーの横関様に心から感謝したいと思います。
内定を頂いた時に言って頂いた「本当によかった!!」という言葉を胸に、新しい環境で頑張っていきたいと思います。

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