楽天株式会社 営業部門
外資との合弁ITサービス企業
顧客サービスマネージャー
大月 渚 氏 36歳 / 女性
学歴:昭和女子大学 短期大学部 第二部
英語英文学科卒
TOEIC 850点
年齢と仕事選び
日米合弁のサービス受託企業に、6年半の間勤務しておりました。36歳という年齢を改めて考えたとき、この会社でこれからも頑張っていくのか、自分のステージを別な会社に求めるのかは、ひとつの大きな岐路でした。年齢のこともあって今後のことを考え始めていた時期に、組織改編に伴って昇進の話がありました。課長職であった私は、部長職となると、米国の株主企業の担当者や役員に対して自分の立てた組織の方向性を伝えたり、説得したりする能力が必要になってくることはわかっていました。英語は20代に学校で勉強をしましたが、現場の問題を解決するレベルではなんとかなっても、日本におけるビジネスを取り巻く環境や事業構造のことや組織戦略を、噛み砕いて説明し得る表現力をこれから身に付けるには相当の覚悟がいることを考えると、自分自身はもっと別なことに自分の時間を使いたいという思いがありました。それは、私にとっては「米国とのコミュニケーション」ではなく「組織運営」であり「人の育成」でした。
女性であること、仕事を続けていくこと
年齢と同様に、女性として仕事を続けていくことに対しても、当然葛藤はあります。結婚、出産ということをまだまだ経験したいと思っていますし、できると信じてもいます(苦笑)。ただ、どういう状況であっても仕事を続けて生きていきたいという思いは強くあり、それを考えたときには、「長く働き続けられる会社」であるこということも重要だと思いました。これは、今回の会社選びの重要なポイントでもありました。
学歴と英語、自分のウリ
私は高卒で就職し、その後働きながら夜学で短大を卒業しました。技術職でもなければ、特別な専門知識がある訳でもありません。短大時代に、短大の英語英文学科という科目以外では、独学で英語を勉強し、その後更に夜間の英語専門学校に通った結果、TOEICが850になったとき、机上だけでなく現場で、仕事として国際コミュニケーションを経験したいと考え、現在の日米合弁企業に転職しました。しかし実際は、英語で書かれた物を読んだり、その解釈をして国内の業務に反映させたりということができることは仕事の上でプラスにはなっても、本当に自分の持ち味はそこではないことがわかってきました。担ってきた業務は国内パートナー営業、国内の販路を広げること、またメンバーを採用して育成することで、英語はその範囲を広げ深めるためのツールでしかないことに気付きました。そもそも、30歳でいち現場スタッフとして採用されてから、課長職、そして部長職へのお話を頂くまで、一貫して自分が評価されてきたことは、「英語ができること」ではなく組織運営や仕事に対する推進力、かつ英語もできること、ではなかったかと考えていました。
●(株)エリートネットワークさんとの出会い、面談、アドバイス
こんなことを、ひとりぼんやりと考えていた私は、転職サイトやいくつかのエージェントさんに登録をしながら、「で、私には何ができるんだろう?」「36歳の短大卒を採用する会社ってあるんだろうか!」などという問いに答えが出せず、悶々としておりました。もう1社、エージェントさんに登録をしていましたが、そこのカウンセラーさんにも、「退職理由が明確でない」「辞めないほうがいいのでは」というアドバイスを頂く始末で、まったくもって壁に当たっていました。そんなとき、知り合いの方から?エリートネットワークさんを紹介され、カウンセラーの高橋さんに面談して頂く機会を得ました。「なぜ、いま辞めたいの?」という問いに、私は上記のようなことを、回りくどく並べ立てたと思います。面談は2時間半に及び、本当によく付き合って頂いたものだと思います。そして、ようやくその中で、自分の希望は、「明確にこの仕事がしたい」というのではなく、「こういう組織風土や環境で働きたい」ということだったんだということが、カウンセラーの高橋さんの言葉でストンと腑に落ちました。結果、「1.経営の意思決定が日本でなされる会社」「2.今より大きい会社」「3.学歴・性別などがあまり関係ない会社」「4.長く働き続けられる会社」そして「5.元気な会社」という、私の志望先の要件がまとまっていったのです。それから、改めて履歴書を自分らしく、わかりやすく修正するアドバイスを頂き、かなりすっきりした気持ちで?エリートネットワークさんのオフィスを後にしたのを思い出します。
カウンセリング時、ご担当のカウンセラーの高橋さんに「面接は絶対に練習が必要です」「最低3時間はやって下さい」と言われたときは、正直驚きました。しかし、素直に信じてやっておいて良かったと思っています。特に私の場合は、おぼろげだった「退職理由の説明」を「わかりやすく5分で」できるように練習しました。このお陰で、実際の面接時にも私の退職理由と仕事に対する希望について、面接官に正確に理解して頂けたという実感を持つことができました。その後、(株)エリートネットワークさんからは、かなりスピーディーに3社ご紹介頂き、面接に臨み、結果、一番最初にご紹介頂いた大手のインターネット関連企業に内定を頂くことができました。私にとって決め手になったのは、カウンセラーの高橋さんの事前のインプットによって、私の特性や強みが整理されており、この企業の人事担当者の方が面接時に私の組織内における「活躍イメージ」のようなものをある程度持った上で話を進めて頂いた点です。面接では、現在の組織の課題や、これから取り組むべき課題について多くの時間が割かれ、私にとっても具体的に職場や業務のイメージが湧きやすく、「この会社で働きたい」という確信を持つことができました。また、現職が日米合弁企業ということで、一般的な日本企業とは若干年収水準の差があったことも事実だと思いますが、カウンセラーの高橋さんに交渉をして頂いた結果、希望額で内定を頂戴することができました。これも一人では実現できなかった点だと思います。
内定を頂いたあと、いよいよ会社に退職意志を伝える段になって、これについてもかなり詳細にアドバイスを頂きました。前日には、日曜日にも拘わらず、電話でポイントを押さえて下さいました。このアドバイスがなかったら、スムーズな退職はできなかったと思います。
●?エリートネットワークさんにお世話になって良かったこと
「人を見る目」
単に職種や条件によるマッチングではなく、カウンセリグに時間を割いて頂いて、個人の特性や職業に対する価値の置き方のような部分まで理解をして下さった上で、企業を紹介して頂けた点です。
「企業を見る目」
個人は、企業に対してさまざまな先入観や固定観念のようなものを持っているもので、これをカウンセラーの高橋さんの客観視によって取り除いていけたことも、企業選択の範囲が広がるという意味で大きなメリットでした。また、経営者の人物像や各企業の組織風土などなかなか個人では収集できない情報も、豊富にお持ちでした。
「言葉にする力」
自分の中でぼんやりとしていたことを、カウンセラーの高橋さんとの面談の中で整理し、自分の納得する言葉に言語化することができました。これが、今回の私の転職活動の中では最大のポイントでした。
「退職ノウハウ」
あまり何度も経験することでもなく、法律の知識もなく、「何が常識?」ということがなかなかわからない中、細かい部分までサポートを頂けたことは大変ありがたかったです。
?エリートネットワークさんに登録をしてから内定を頂くまでは約1ヶ月と、在職中でありながら大変スピーディーに転職活動を進めることができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。