氷河期就職世代。転職市場における価値は?

氷河期就職世代。転職市場における価値は?

No.209
  • 現職

    一部上場 大手自動車部品メーカー 経理部

  • 前職

    一部上場 不動産デベロッパー 経理部

内川 登志紀 氏 29歳 / 男性

学歴:中央大学法学部 法律学科卒

転職の動機

私は、平成11年に新卒採用で、私鉄系の不動産会社に入社し、決算関係の取りまとめを行う経理部の主計に配属され、6年間キャリアを積んだ後に、平成17年より総務部に異動し、コンプライアンスの推進業務に携わりました。総務部での業務は、コンプライアンスという企業経営におけるトレンドを学ぶ絶好の機会であり、本来やり甲斐を持って臨めるはずでしたが、新設の部署でもあり、余りに急ピッチで成果を求められたことから、そもそも総務系(文書や法務等)の業務経験が皆無であった私にとって、会社の既定方針に従い、現職を続けたとしても精神的に疲弊するばかりで、成果を出し、自己を成長させていくことが難しい環境に置かれていました。そうした中で、30歳を前に今後の方向性を検討した結果、総務部での仕事を続けるよりも着実に経験と知識を習得し、業務の中で確実にそれらを生かしていくことが出来る経理部門で専門性を磨いていくことが、自己の適性に合致し、ビジネスマンとしてより自分の価値を高めていく最善の選択であると判断し、平成18年の春先から転職に向けて準備を始めました。

(株)エリートネットワークとの出会い

本格的に転職活動を開始したのは、平成18年5月以降です。近々で転職を成功させた地元の友人から、現在株価は順調に回復し、景気が上昇していることから、有力企業の多数が外部からの人材獲得に前向きであることや、決算を含めた経理業務を幅広く経験している(詳細な分野ごとの“深さ”はまだまだ足りませんが)私のキャリアは自分自身で認識している以上にアピールできる要素が多く、ステップアップのチャンスであるとの助言を受けました。そうした中で、日系企業を中心に転職を図りたいとの希望を伝えたところ、新鋭ながら確実に実績があり信頼できる紹介会社であるとの説明を受け、(株)エリートネットワークを紹介してもらいました。 当初は、今まで転職経験がなく、不況世代の申し子である私にとって、紹介会社への期待は正直それほど大きいものではありませんでしたし、企業の公募やリクナビなどによるエントリーでチャンスを伺おうという思いもありました。しかし、実際に、担当カウンセラーの横関氏に面談(カウンセリング)を数回行って頂いた所、「転職の理由、希望業種、希望職種、年収」等非常に詳細な部分にまでアドバイス頂くとともに、何より、「目標の期間内に絶対に成功させます。」との非常に前向きな言葉を掛けて頂き、たいへん勇気付けられました。また、専門的な見地から、私の希望に併せて、多数の優良企業を紹介頂き、「企業選びと事前調査」という就職活動において最も慎重な検討を要し、時間を要するプロセスを省略できたことも、私が最小限の活動で結果を出すことができた大きな要因の一つだと考えています。

転職活動の状況

実際の活動については、前述のとおり「最小限の労力、時間で大きな成果を得ることが出来た」という実感を持っています。実際にエントリーし、面接を受けた企業は、内定先を含めわずか3社です。私の場合、リクナビ等WEBを用いてのエントリーは行っていましたが、実際に希望する企業からオファーを受け、面談に至ることは皆無であったため、(株)エリートネットワークから紹介頂き、履歴書および職務経験履歴書の審査を通し、面接のオファーを受けた企業を基軸に活動を展開しました。 面接試験については、良い結果を得られた後であるため少々思い切ったことを申しますが、不況時において「落とすための」試験を経験している私にとって、内定先の面接試験に対して、高い関門を突破するような感覚を持ちませんでした。むしろ、私の人物像や現在に至るまでのキャリア、志望動機等について率直に述べさせて頂いたという感想です。活動期間を8月一杯に限定していたこともあり、最終的に内定を頂いたのは1社(もう1社は強いオファーを受けましたが、諸事情により途中で辞退しました。)でしたので、参考にならない部分もあるかもしれませんが、中途採用の場合は、転職理由と志望動機、さらに自分の強みについて事前に文書化しておくなど具体的にシュミレーションし、本番で落ち着いて自分の言葉で面接官に伝えることできれば、自ずと良い結果を得ることができるはずです。さらに加えると、やはりそもそもの企業との窓口となる履歴書や職務経験履歴書については、(株)エリートネットワークをはじめとする専門会社の担当カウンセラーの意見を聞くなどして、細心の注意を払って作成することをお勧めします。

内定後

こうして無事内定を得ることができ、今後について考えられる段階となった訳ですが、その前に、私にとって一番の問題となったのは、現職の退職手続きでした。恐らく20代後半以上で他社から内定を得ることが出来る方は、各所属企業の貴重な戦力であると認識されているでしょうし、実際私も相当の慰留を受けました。上司などから罵声を受けることもありましたし、善意とは思えないような酷い発言を受けることもありましたので、精神的に疲弊しました。そのような折、(株)エリートネットワークのカウンセラーの横関氏に助言を求めた所、様々な視点から相談に乗って頂くとともに、「とりあえず落ち着いて対応し、耐えること」が一番肝要であるとの的確な助言を頂きました。憤怒したい衝動に駆られることもありましたが、説得力のある助言を頂いたお蔭で、最終的には何とか円満に退職をすることができました。

今後の展望

自分なりに紆余曲折を経て、今回の転職活動を進めてきましたが、今一番大切なことは、次の職場において、希望を持って、前向きに仕事に取り組むことだと考えています。ただ、袋小路の状態に陥って転職活動を開始した私にとって、内定を得ることが出来たからこそ、今後の将来について選択肢を幅広く持ち、じっくりと「DO THE NEXT」を思考する余裕を持つことが出来ました。良い結果を得ることは非常に重要です。転職活動期間をわずか3ヶ月に限定し、かつスキルについてもまだまだ未熟な私が、経理職で他社に職を得ることが出来たことも、一重に(株)エリートネットワークの適切なアドバイス、フォローアップがあったお蔭であると感じています。転職後についても、自身のキャリアプランを含め折々相談させて頂くなど、末永くお付合いをさせて頂きたいと考えております。誠に有難うございました。
以上

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