ヒューリック株式会社 経理部 部長代理
大手監査法人 公認会計士
飯田 雄二郎 氏 33歳 / 男性
学歴：神奈川大学 経済学部 経済学科 卒
ここ何年かで企業監査を取り巻く環境は大きく変化しています。新しい会計基準等の施行、監査人の責任の厳格化、監査人が担うべき領域の拡大等が上げられると思います。監査法人へ入所以来、主に会計監査に携わってきた私は、現在の業務にそれなりのやり甲斐を感じて取り組んでいました。
しかしながら、昨今の監査法人においては人材の流出が続き、個人に集中する業務量が数年前と比較にならないほど膨大になり、他業種同様満足に腰を据えて業務をこなす余裕はなくなっています。言葉は悪いですが、まさに次から次へと仕事をやっつけていかないと私が行うべき業務量をこなすことは不可能な状況になり、満足な業務を遂行するための職場環境には程遠い状況となってしまいました。
また、監査はあくまで会社の作成した数値等をチェックすることに主眼があり、基本的に自らが何かを生み出すという立場にはありません。昨今の業界の動向もあり、従来残っていたコンサルティング色はほぼ消え、その傾向は益々強くなっていき、ともすれば単なるチェックマンに成り下がってしまうような感覚を持つようにもなりました。
さらに、一般的な公認会計士は会計及び監査の知識はあっても、経理実務に関しては全くの素人であり、そのような立場で会社に対し物を言うことについて自分にとって若干の違和感がありました。
上述のように、昨今会社が採用しなければならない会計手法は大きく変化し、そのような時期に会計・監査の知識を持った経理実務の経験がないチェックマンという現在の自分の状況と、この変化の大きな社会の中で、いい意味においても悪い意味においても現在の監査を取り巻く環境がいつまで続くのか、ということに対し不安を覚えるとともに、今後の動向によっては現在の自分のキャリアでは、社会で生き残れないのでないのかという危機感を覚えるようになりました。
上記のような状況において、私には公認会計士の資格取得前から、もともと会社内の当事者として経理実務に携わりたいという嗜好があったため、一般事業会社への転職を決意しました。
転職を効率的に行うには人材紹介会社を利用するといい、と私よりも先に事務所を去っていった緒先輩方に伺っていたこともあり、私は3社にエントリーしました。しかし、(株)エリートネットワークを除くいずれの会社も、私の仕事観、志望や適性等についてあまり聞こうとせず、すぐに到底見切れないような数の会社を紹介してくるばかりでした。
しかし、(株)エリートネットワークのご担当者の方は、それまでの人材紹介会社とは対応が全く違っていました。まず、私の仕事観、転職への動機やこれからのキャリアビジョン等の考えについて、色々な質問をしながら、ヒアリングして下さいました。これにより私は、自分自身の転職に対する考えをすっきりと整理することができました。
さらに、話は到底今回の転職には直接関係がないと思われるような事項にまで及びました。今になって思うと私の様々な本当の価値観をあの時間でご理解して頂いていたのだと思います。やはり私も転職に際し一般的に不利になると思われるような考えを、会社での面接時はもとより人材紹介会社のご担当者といえどもなかなか言い出しづらかったのですが、そのような部分も含めて理解して下さろうとしていたのだと思います。と言うのも(株)エリートネットワークの人材紹介は、会社と転職者のマッチングを非常に重要視するとのことです。例え自分の希望する業務を行える会社であっても、社風が私の価値観と合わなければおそらく非常に苦痛な転職になると思います。その点(株)エリートネットワークは、カウンセラーが各会社の担当も兼ねており、自らがプロフェッショナルな目で会社、転職者双方の価値観を判断し、両者の価値観に大きな隔たりが生じないように人材紹介を行っているとのことです。
他にエントリーした人材紹介会社は、カウンセラーと各会社のご担当者が別々になっており、会社と私の間に(株)エリートネットワークの人材紹介よりワンクッション多く入る事が起因かどうかは知りませんが、入社後の私の業務内容、待遇等に関し、信じられないミスマッチングの人材紹介が散見されました。さすがに紹介して頂いた会社の業務内容について、カウンセラーが全く知らないと言っていた時には笑えませんでしたけど。
結局、今回の転職活動で(株)エリートネットワークからご紹介して頂いた会社2社を含み、5社からいわゆる内々定を頂ました。私の今回の転職に際し重要視した点は、(1)仕事と家庭生活のバランスの確保(2)担当業務内容及び転職後の社内でのキャリアアップの可能性(3)転勤が極力ない会社(4)待遇です。他の人材紹介会社からご紹介頂き、内々定を頂戴した会社は、東証一部上場のいわゆる優良会社といわれる会社でしたが、現時点において上記私の嗜好全てを満たしていると思える会社は、(株)エリートネットワークがご紹介して頂いた会社だけでした。私が極力さらけ出したくなかった嗜好を含めその全てをご理解して下さり、おそらくそうした嗜好を満たすことができるであろう会社をご紹介頂いた(株)エリートネットワーク及びご担当者には非常に感謝しております。
現在は引継ぎの真最中です。大変ですがきっちり整理して、新しい出発をしたいと思います。ある種特殊な環境にあった監査法人を離れ、一般事業会社で働くのは実質的に初めてなので、当初は戸惑うこともあるでしょうが、何とか頑張って結果を出していきたいと思います。今後も色いろアドバイスを頂けると助かります。
そして、あり得ないとは思いますが、万々が一、また転職ということになれば、迷わず(株)エリートネットワークにお願いするつもりですので、どうかよろしくお願いします。
