政府系金融機関 企業戦略部 M&A担当
大手監査法人(公認会計士)
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一橋大学 商学部 商学研究科 卒業見込み
田口 理恵 氏 30歳 / 女性
学歴:東京大学 経済学部 経済学科 卒
私は、会計士として監査法人に勤務後、2005年に大学院に進学、今春より政府系金融機関へ転職することになりました。転職活動のイロハも全く分からない、自分のスキルで転職自体が可能なのかということも不明な状態で、私自身が希望した政府系金融機関に転職することができたのは、㈱エリートネットワークのカウンセラー杉本様をはじめ、周囲の多くの人々のお力添えにより達成できたものです。
私の体験記で、私と同じ境遇の方に、少しでもお役に立つことができればと思い、筆をとりました。
1. 監査法人から大学院へ
私は、大学在学中から会計士を目指していました。会計士を目指した理由は、大学在学当時は就職氷河期と言われた時期であり、資格を取得した方が就職に有利であったこと、また、大学で学んだ会計学に興味を持ち、会計に関わる仕事がしたい、ということでした。
私は、大学卒業後すぐに公認会計士第2次試験に合格し、その後監査法人で約5年間、会計監査業務に携わっておりました。
会計監査業務は、様々なクライアントや人々に出会い、さらに様々な経営問題を垣間見ることができる仕事です。私はこの会計監査業務を通じて、徐々に企業経営自体に興味を持つようになりました。そして、経営という視点から企業を見たときに、自分にはどうしても会計の側面が強く、幅広い視点が欠けている、と日々強く感じました。
私は、自分に欠けている経営に対する様々な視点は、自分が今後、どのような仕事をしても必ず必要になるのではないかと思い、家族の反対を押し切って監査法人を退職し、2005年に大学院の商学研究科へ入学をしました。
2. 大学院から銀行への転職
大学院入学後、私は大学講義を通して学問としての経営学を学ぶ一方、自己の研究を通して、経営者の方々や著名な教授陣とお話をさせて頂く機会を得ることができました。さらに、同級生やその同級生の知人といった、様々な社会経験を持つ人々と出会い、共に学ぶ機会も得ることができました。特にベンチャー企業の経営者の方々の、強い意志とみなぎるやる気に感銘を受け、私は、大学院を卒業したら、経営者の近くで、経営の一翼を担う業務に就いてみたいと思うようになりました。
実際に大学を卒業する半年前から、『経営者の近くで、経営の一翼を担う業務に就く』という目標を立て、では自分には何ができるのか、自分は何がしたいのかという棚卸しを始めました。そして、考えをまとめた上で、今年の1月より私は転職活動を開始しました。
図1:『経営者の近くで、経営の一翼を担う業務に就く』
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自分がしたいことは、どの業界あるいは職種なら実現できるのか?
■自分のスキル(転職先に貢献できる屋台骨は何か)
自分の強みは会計。しかし少しストレッチして、『カネの流れが読める』スキル、
『数字が読める』スキルと捉える。前職での経験、大学院で習得した知識や思考力
はそのスキルを補完するもの。
■自分のしたいこと
多くの顧客(企業、特に経営者)と接点を持ち、自分達もリスクをとりながら、顧客の
その後まで一緒に関わることができる仕事がしたい。もちろん転職先の利益を上げる
ことが大前提ではあるが、真に技術力を持つ企業の育成支援ができる公的な色彩も
ある企業で仕事がしたい。
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カネそのものを手段として、複数企業と取引を持つ金融機関の業務なら自分の希望
に合うのではないか。しかし、自分の希望をか叶えることができる具体的な金融機関
というのは、現時点では情報不足である。
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私は、今年の1月から約2ヶ月間転職活動を行い、3月に政府系金融機関から内定を頂くことができました。就職活動自体が初心者の私は、すべてが手探りであったため、当初様々な転職経験者の方にお話を伺いましたが、結局は㈱エリートネットワークに全面的にお世話になりました。
ここでは、なぜ人材紹介会社を利用したのか(特になぜ㈱エリートネットワーク1社に決めたのか)、転職活動の最大の難関となる面接はどのようなものだったのか、ということを述べたいと思います。
■なぜ人材紹介会社を利用したのか〜情報と時間
私は、進みたい業界を金融業界と絞っていたのですが、図1でも述べているように、具体的な金融機関を絞りこむことができずにいました。転職活動を始めた当初、私はインターネットや新聞、知人から業界の方の紹介といった、自力での情報収集を試みていましたが、大学院での研究を続けながら、片手間で情報収集をする状態となり、「情報収集にかけている時間に比べて、本当に必要な情報が入手できない。このままでは時間切れになってしまう。」という不安が募るようになってきました。また、実際にエントリーした企業と向き合うための準備期間(例えば職務経歴書の作成)を確保したいという希望もありました。
このため自力での情報収集を諦め、情報を豊富に持つ人材紹介会社へお世話になることを決めました。
■なぜ㈱エリートネットワークを使ったのか。〜2人3脚
人材紹介会社にお世話になることを決めた私でしたが、次にどの人材紹介会社に行くかを迷うことになりました。とにかく『第1として情報を多く持っている会社であり、第2としてこまめに相談にのって下さるカウンセラーが専任で担当して下さる会社』と、自分の中で条件を決め、やはり知人を通じて、人材紹介会社の情報収集を行いました。その中で、実際に転職した知人が、「たぶん㈱エリートネットワークは、あなたの希望に合いますよ。一度行ってみては?」という助言を下さり、私はすぐに㈱エリートネットワークにお伺いしました。
実際に㈱エリートネットワークでは、カウンセラーの杉本様が専任で、最初のカウンセリングから、企業からの内定通知の連絡まで一貫してフォローをして下さいました。
㈱エリートネットワークは、最初のカウンセリングを受けた段階で、私の求めている条件に合致している人材紹介会社であり、杉本様も私が求めているカウンセラーの方であると思い、杉本様のお力をかりながら2人3脚で転職活動を進めていくこととなりました。転職活動を通して、㈱エリートネットワーク、あるいはカウンセラーの杉本様にお任せしてよかったと思ったことは大きく以下の5点です。
● 大前提であるが、情報が豊富であるため、知りたい情報をすぐに入手できる。
● きちんと話を聴いて下さる。その上で、希望に沿った案件を的確に紹介して下さる。
● 疑問に思ったことは、納得がいくまで何度でも突き詰めて話合いをさせてもらえるし、カウンセラーの杉本様からの回答も迅速
● 大学院との時間調整が難しかったが、事情を杉本様に説明すると、研究と就職活動が両立できるようにスケジュールのプランを提案して下さった。
● 転職活動は、時々漠然とした不安に襲われたり、特にエントリー先の面接の前など緊張したりするが、カウンセラーの杉本様をはじめ、スタッフの皆さんが、精神的に支えて下さった。
■ エントリー企業での面接
私は内定を頂くまで4回の面接がありました。就職面接は初めてということもあり、たいへん緊張しておりましたが、カウンセラーの杉本様やスタッフの方から、「いつもの調子で、十分大丈夫ですよ!」と激励を頂き、肩の力を抜いて各回の面接に臨むことができました。
面接は、『自社で何がしたいのですか?』、『どのようなことができますか?』といった企業側から私への質問がメインの回や、『何かお聞きになりたいことはありますか?』といった私から企業へ質問することがメインの回、中には『何か最近関心をお持ちのことはありますか?』といった、私が全く想定していなかった質問が多い回など、面接内容は多様で、様々な部署や立場の方々とお話をさせて頂く機会を得ました。
その上で、「是非、一緒に働きましょう。」とおっしゃって、私に内定を下さいました。
実働2ヶ月間の転職活動を振り返ってみると、転職活動をしなかったならば、できなかった経験や出会いがあり、もちろん上手くいかず自己嫌悪になったこともありましたが、有意義な活動であったと、私は思います。そして何より、自分が望む道に進むことができた達成感と未来へのやる気は、私の今後の仕事に対する大きな原動力になります。
最後に、転職活動を通して私が実感したことで2つのことを申し上げたいと思います。
まず、転職活動というと自分一人の戦いと思いがちなのですが、実際は、転職希望先の企業の担当者の方々、人材紹介会社の方々、そして同級生、友人、知人、家族といった自分を見ていて下さる方々のお力に依存するところが大きいということです。
当然のことなのですが、やはりビジネスを行う上でも、人との協働であり、転職活動もその延長であるのだということを、私は転職活動を通して再認識しました。
次に、転職活動は自分の人生の重要な決断であり、本当に転職をする覚悟はできているのかということを、転職希望先の企業も、周りの人々も、いわば自分自身より見ていて、見抜いているということです。
いい加減な気持ちや迷いがあっては、周りは敏感に感じ取りますし、そのような不安定な人物とは、安心して一緒に仕事ができるのでしょうか。
終わりに
未経験にも拘らず快く私を受け入れて下さった銀行、暖かく見守って下さった前職場の上司、落ち込んだときに一緒に気晴らしをしてくれた同僚や後輩、大学院でお互いに研究が大変なのに、励ましてくれた同級生、常に転職活動をサポートして下さった (株)エリートネットワークのカウンセラー杉本様、監査法人退職から転職までの間、いつも側にいてくれた家族に、心よりお礼申し上げます。