製薬会社研究職から、未経験の人事コンサルタントへ

製薬会社研究職から、未経験の人事コンサルタントへ

No.257
  • 現職

    株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 
    コンサルタント

  • 前職

    外資系製薬会社 研究職

金山 鉄平 氏 26歳 / 男性

学歴:東京工業大学 生命理工学部 生命科学科 卒
東京工業大学大学院 生命理工学研究科  生体システム専攻修士課程 卒

はじめに   ——  転職のきっかけ  ——

私が転職活動を始めたのは、会社の全世界的な研究部門再編の影響により、現職を続けることが困難になったためでした。私は大学院修士課程まで分子生物学を専攻し、新卒での就職先も研究経験を生かせる製薬会社を選びました。会社にも次第に慣れ、これからという時にやってきた会社からの一方的な発表。入社して一年経たずして突然降ってきた転職活動。正直「どうしたもんかなぁ」という具合でした。

この度、結果的には現職とは似ても似つかない会社にお世話になることになります。私の体験記が同年代の方々に少しでも参考になれば幸いと思い、今回の転職活動を総括しようと思います。

自分探し

転職を考え始めた当初はまだ実感もなく、「職務経験は少ないけど、新卒みたいなものだから、状況が状況だし、どっかの製薬会社で働かせてもらえるだろう」と単純に思っていました。しかし、それと同時に今の研究職としてのキャリアを続けることに対して疑問があったのも事実でした。大学院生の頃「研究を続けたい」と思って入社した会社。最先端の研究環境で、いい仲間、いい先輩に恵まれ、何も不満はないはずでした。しかし、転職先としてもう一度製薬会社に応募書類を出すことに対して抵抗を感じている自分が確かにそこにいました。


「じゃ、自分は一体何がしたいのだろう」。そんなモヤモヤの中、とりあえず動いてみようと思い、まずは大手の人材紹介会社に登録をしてみました。カウンセリングを受けてみると、正直に言って期待とは違っていました。募集条件に合う求人、合格可能性の高い求人。そういった求人情報はたくさん頂けたのですが、どれもこれもいま一つピンと来ない・・・・・・・。「結局自分には同じキャリアを続けていく他はないのかな?」、そう思っていました。


そんな自分の中で一つの答えが見え始めたのは、転職サイトを通して送られてきた一通のスカウトメールでした。募集職種名は「人事」。この時自分の中で、「あっ、自分にはそんな仕事もできるのか」と少し雲が晴れていったのを覚えています。部署の先輩の紹介で(株)エリートネットワークに登録をしたのもちょうどこの頃でした。スカウトメールを頂いた会社は、とても活発で魅力的な会社でした。最終的にその会社に御縁はありませんでしたが、自ら会社全体を変えていく、そんな姿勢に共感を覚えていました。


そして、そんな曇り空が晴れに変わったのは、(株)エリートネットワークのカウンセリングがきっかけでした。担当の転職カウンセラーの方と一緒に同席してカウンセリングをして頂いた別の転職カウンセラーの方の一言が鮮明に印象に残っています。
「評判とか、大企業だという表面的な印象だけで会社を選んでいるのではないですか」
また、何より自分が転職活動で一番大切にしていることをズバリ言葉にしてもらえたことが一番の財産でした。
「自分で考えて動いて仕事がしたいって思っているのなら・・・・・」
ん、そうか!「自ら積極的に仕事をしたい」、これが自分の中で一番大切な価値基準だったんだ。そもそも研究が好きだったのも、自分で考えて、自分で実験して、自分の力で結果を出す、そんな所が好きだったことに気付いたのです。また、修士卒業後に大学ではなく企業を選んだのは「チームで仕事がしたい」、そんな動機でした。つまり、「チームで仕事がしたい、その中でしっかり自分を出して成果を出していきたい」、これが自分の理想とする仕事像だったのです。そして、他社の製薬会社に転職するのをためらっていたのは、創薬過程での歯車に組み込まれてしまうことを恐れていたためだったということも同時に明確になりました。続いて、同席して頂いた転職カウンセラーの方がおっしゃった「リクルートいいじゃない、リクルート」、この時に出た企業名が最終的に自分の進路に大きな影響を与えることになりました。

転職活動

実際の転職活動は、担当の転職カウンセラーの方と相談しながら進めていきました。応募する会社の雰囲気を聞き、自分のキャラクターとマッチするか否かを話し合いながら、最終的に受ける2社を決めました。その中の一つに、転職先の(株)リクルートマネジメントソリューションズがありました。活発な社風ながら、事業内容は少し堅め。そんな所が自分に合っていると強く勧めて頂きましたし、実際に面接に伺うとまさにその通りでした。ここで働いてみたいと素直に思えるような会社で、もう一つの選考中だった会社は断り、入社を決意しました。担当の転職カウンセラーの方に面接のポイントや励ましを頂けたことで、面接中もリラックスして自分の考えていること、自分がやりたいことを作らず隠さず伝え切れたと思います。


人事系コンサルタント職は全くの未経験。今までの仕事とは大きく異なります。しかし、不思議と不安はありません。きっと自分が生き生きと働ける、そんな会社を選ぶことができたかなと思っています。


新卒で就職活動を行っていく際に、「社風」で選んでいく方はそんなに多くはないと思います。しかし今回私がそうであったように、自分のやりたい仕事は、実はそれをやらせてくれる社風に大きく影響されます。「なぜその会社を勧めているのか」、この点をクリアに説明して頂けたのが(株)エリートネットワークの最も優れている所だと思います。


最後になりますが、私の我侭なお願いや、相談に嫌な顔一つせずにお付き合い下さった私の担当カウンセラーの方。転職の方向を的確に見出して頂いた同席して下さった転職カウンセラーの方。相談に親身になってのって頂いた直接の(株)リクルートマネジメントソリューションズ担当のカウンセラーの方を始めとする(株)エリートネットワークの皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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