メーカーの社内SEから、ITコンサルタントへ

メーカーの社内SEから、ITコンサルタントへ

No.265
  • 現職

    アビームコンサルティング株式会社 
    ITコンサルタント

  • 前職

    一部上場 大手住宅設備メーカー 
    社内情報システム部門

柴田 努 氏 28歳 / 男性

学歴:北海道大学 工学部 応用化学科 卒
北海道大学大学院 工学研究科 物質工学 
専攻 卒

転職決意への背景

大学院卒業後、愛知県の住宅設備メーカーに入社しました。入社以来、社内のシステムエンジニアとして工場の生産管理システムの開発・導入・保守を行っていました。ユーザーである工場の生産管理担当の方の抱えている問題点に対して、解決策を提案する仕事に大変やり甲斐を感じて業務を行っていました。
しかし、入社から1年半ほど経ってくると、業務も一通り見えるようになり、今後の会社での自分のキャリアプランも推測できるようになってきました。その頃から自分のキャリアについて疑問を抱くようになっていました。
そう考え出した当初は何となく「この会社では自分の将来像が見えて来ない」という漠然とした思いだけで悶々と過ごしていましたが、次第に自分の思い描く将来像が「特定の会社だけで通用する人間ではなく、どこに行っても問題点を解決できて、多くの会社から求められるビジネスパーソンになること」だとはっきり見えるようになりました。
私は、その将来像を実現するために必要な条件を3つ掲げました。
1.自分から問題を見つけ出し、システムだけに特化せず経営全般に解決策を提案する
2.多くの業務、業界に触れることが出来る
3.年齢の若い段階で、中身濃く働き詰める


この条件を自分の会社に当てはめて考えてみた時、1は満たすことは出来たが、2,3は満たすことが出来なかった。メーカーだったので製造、物流、営業、経理など多種に渡って業務があるのですが、別業界の数多くの企業に触れることは不可能でした。また、会社全体が穏やかな雰囲気で、誰に対しても社員は、ゆっくりとしたキャリアプランを構成していたため、スピード感を持ってバリバリ働くということは考え難い状況でした。
では1〜3の条件を満たすことが出来る会社はどこだろうと考えた時、私は『経営コンサルタント』だと容易に思いつきました。そうは言っても1.を満たせている以上すぐに辞めて転職しようとはせず、今の会社を続けながら中小企業診断士の資格を取得し、それからコンサルタントになろうと考えました。実際3ヶ月ほどその資格の勉強を進めたのですが、実務で生きた知識を身に付けたかったことと、会社の中で穏やかな雰囲気に浸かっていてはいけないという思いから転職することを決意しました。入社して2年数ヶ月の時のことでした。
インターネットで調べてみると、経営コンサルタントと言っても多くの企業が存在し、それぞれが様々な切り口でコンサルティングを行っていることを知りました。それより自分が何をどうコンサルティングしたいのか整理がつかず、何より今の自分ならどこに転職できるのか?どれくらいの市場価値なのか? 分かりませんでした。そんな時、友人からエージェントの存在を知り、試しに相談してみようと思いました。

転職エージェントに相談

エージェントは全部で5社利用しました。愛知県に住んでいることもあり全てのエージェントと初回からお会いすることは出来ず、初回から面談したのは2社だけでした。その他は電話相談が2社、メール相談が1社でした。(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんとも初回は電話での相談でした。面談したうち1社は私の職務経歴を評価して下さり、非常にたくさんの企業を候補に挙げて頂けました。ただ、システムに特化したSI企業に偏っていました。それらの企業を私なりに調べて見ましたがシステムに偏り過ぎていたため、受けてみようとは思いませんでした。面談したもう1社は、『経営コンサルタント』のキーワードで引っかかってきた全ての企業を候補として挙げてきて、私が単独でインターネットで調べても取得できそうな情報しか得られませんでした。電話相談の1社もメール相談も同じ対応でした。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

しかし、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんだけは少し違いました。まず私の職務経歴と転職への思い、これまでの他エージェントからの情報を元に自分なりに選んだ候補企業数社をお伝えしました。すると、私の職務経歴を評価して下さった後、候補として考えている企業が私にとって適しているかどうかを1社1社丁寧に説明して頂けました。そしてその後、お話していく中で私に適している企業を4社に絞り込んでくれました。その際、4社の労働条件や処遇なども詳しく教えて頂き、大体どのような働き方をするのかイメージすることが出来ました。私としては、候補はたくさんあるけど、どれに決めていいか分からない状態だったため、適している・適していないをきっぱりおしゃってくれたことにより、私の心の中が非常にクリアになりました。そして、この人を信じてその4社を受けてみようと決断しました。

選考

それら4社に対して同時に書類を提出して選考が始まりました。提出自体は転職カウンセラーの高橋さんに行って頂きました。その書類選考で3社(A社、B社、C社)に合格し、それら3社の面接を同時に進めていきました。
面接は全て東京で行われるため会社を休んで面接に行かなければならず、面接日時と休みの調整に大変苦労しましたが、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんが企業と私の間に入ってうまく調整を行って頂けたので、最後までかなりトントン拍子で面接が進みました。
東京に行ったのは計3回。1回目は日曜日にA社のセミナー兼一次・二次面接、月曜日午後一にB社の一次面接・最終面接、月曜夕方にC社の一次面接を受けました。
日曜日に行われたA社はセミナーの後、面接という形式でした。2人とお会いしましたが、非常に和やかな面接で素の自分のまま思いをぶつけることが出来ました。質問されたことは、職務経歴、志望動機、どんなことに興味があるか、5年後の自分は?などでした。月曜午後一のB社では3時間の中で2人とお会いし、それが一次面接と最終面接でした。1次面接の時には、志望動機や職務経歴などを聞かれた後、「なぜ、いい会社なのに今の会社を辞めたいのか?」という質問も聞かれましたが、もっとバリバリ働きたいという思いを伝えると評価して頂けました。月曜の夕方のC社では、現在まで取り組んできたことを説明すると、そのことについて深く掘り下げて質問をされました。徐々に掘り下げて問題点までたどり着くと、それを解決するにはどうすればいいのかという質問をされました。掘り下げられていくと自分の中で話がずれていってしまっているのが分かったのですが、どうすることも出来ず悔しい思いをしましたが、見た目に見せてはまずいと思い直し毅然とした態度を振舞いました。これまで穏やかな面接だっただけに、論理的に説明するというコンサルタントとして必要な能力を試された面接でした。
2回目に東京に行ったのは、1回目から2週間後の月曜日のA社の面接の時でした。A社だけ選考回数が多かったので、他2社と歩調を合わせるためにどうしてもA社だけは早めに次の選考を進めておく必要がありました。しかし、頻繁に休みを取ることが困難だったため、この日は16時まで会社で働いた後、東京に向かい、19時半から20時半まで面接を行って、21時に帰路につく日程で(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんに調整を行って頂きました。この面接でも論理的に説明することが求められました。質問されたのは、経営者に必要な能力は?首都を遷都するならどこ?上司に報告する際何に気をつけているか?全てをシステム化して完全に無人化することは可能か?等でした。A社はこの面接の後、不採用の連絡が来ました。
3回目に東京に行ったのは、2回目から更に2週間後の月曜日でした。C社の二次面接、最終面接のために上京しました。C社の二次面接では、面接官の方がほとんどお話をされ、聞かれた質問は3,4程度。今後コンサルタントとして、自分はどのようなことに心掛けるのかという内容でした。最後に面接官の方が教えてくれましたが、相手が話したことに流されずに自分の意見を述べることが出来るかを問う質問のようでした。最終面接は事業部のトップの方への顔合わせのような面接で、質問されたのは、「なぜ入社2年半という早い段階で転職するのか」ということだけでした。
最終的には、B社、C社の2社から内定を頂き、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんや現職で経営コンサルタントを行っている友人などに相談し、B社に入社することを決意しました。

振り返ってみて

面接を振り返ってみると、相手ときちんと会話のキャッチボールができ、その中で自分の意見を述べることができた面接で合格を頂いているように思います。後、毅然とした態度で振舞うことも大事だったなと実感しています。合格したから良かったもののやはりコンサルタントを目指す以上、日頃から物事を掘り下げて考える努力は必要だったなと実感しています。

最後に・・・・

最後になりましたが、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんには心より感謝致しております。他のエージェント・紹介会社さんは企業の紹介だけして決定する所まで進めることはしなかったのですが、高橋さんは豊富な情報力やこれまでの経験から私に適している企業を理由と共に説明して頂き、応募する企業を絞り込む所までサポートして頂きました。選考に進んでからも、日程調整や面接時に注意することなど全面的にサポートして頂け、最後まで特に困ることなく転職活動を行うことが出来ました。本当にありがとうございました。

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