小売業の人事から、人事コンサルタントへ

小売業の人事から、人事コンサルタントへ

No.280
  • 現職

    組織・人事コンサルティングファーム 
    アソシエイトコンサルタント

  • 前職

    一部上場小売業  人事部スタッフ

若佐 留美 氏 28歳 / 女性

学歴:有名私立大学 卒
(TOEIC 875点)

【転職を決めたきっかけ】

新卒で前職の会社に入社をして約5年。現場でラインの運営を経験後、本部の人事部門に異動し日々の仕事を遂行する中、人員配置を大幅に刷新される動きがありました。私も例外ではなく、人事部門から別の業務への異動を打診されたのです。しかし、もともと人材の育成や組織の活性化ということに強い関心を抱いていた私は、何度考えても、今のフィールドでの成長を目指したいという思いが変わることはありませんでした。
自分の夢にもう少し挑戦してみたい。人事分野で幅広い経験を積みたい。それが今回の転職のきっかけです。前職が嫌になった訳ではありません。企業理念や社員に対しての共感度は今も変わっていない程です。でも自分の夢は諦めたくない。ただその一心だったのです。

【(株)エリートネットワークに出会うまで】

初の転職を決意するにあたって、社内・社外問わず多くの知人へ相談し、助言を得ました。転職については賛否両論ありましたが、最後に自分自身が決断を下すための様々な判断軸を与えてくれました。最終的に転職を決意してからは、意識を一気に転職モードに切り替えられたと思います。
が、初めてのことだけに何から手をつけていいのか分からない。手段は?方法は?タイミングは?——— 本屋で求人誌をめくってみたり、知人から話を聞いてみたり、まさに手探りとはこのことです。
退職を決意した後、なんとも言えない不安に駆られたのも事実です。ひとつは自分のキャアに対して。人事分野でのキャリアアップを考えた時、志向は組織・人事コンサルティングという業界に向いていましたが、実際それまでの経験は即戦力として使える程のものではありませんでした。異業界・異職種への転換になる私にとって、前職での経験の少なさは不安となって私を悩ませました。そういう時に限って、それまでは殆ど考えもしなかった年齢や性別といったステレオタイプ的な要素も不安となって追いかぶさってきます。
やはり、自分の希望を抑えてでも多くの点で共感している今までの会社で働き続けた方が幸せかもしれない・・・・・とも考えました。しかし、そもそもこの転職も5年・10年後のキャリアを考えて踏み切ったのに、経験がないことに負い目を感じて躊躇してはその先はない。そう思うともう前に進むしかありませんでした。それからは、専門の経験がなくてもやりたい事をやる為には、それまでの精神的・実務的経験を、形を変えて今後にどう繋げるかを考えるようになりました。実際、今回実現した私の転職は、即戦力というよりポテンシャル採用に近いものであったと思います。もうひとつの不安は、人材紹介会社に対してです。市場に余りある程存在し、「どこにお願いしたらいいのか」と不安に思う反面、「どこでも同じなのでは」とか、「どこまで自分という個人やキャリアに対して、建前なしで向き合ってくれるのか」という疑念があったことも否めません。
そんな中、知人より「信頼できる方がいる」ということで、(株)エリートネットワークの方を紹介して頂きました。その知人も(株)エリートネットワークを通じて転職を成功させた人であり信頼していたので、すぐ連絡をお願いしたのを覚えています。「転職を人材紹介会社に相談する時は、キャリアコンサルタントの方が本当に信頼できる人かどうかが大事」と、(株)エリートネットワークを紹介してくれた知人他、多くの転職経験者が口を揃えて言っていました。今、こうして転職活動を終えてみて、それは真であると私も思います。

【キャリアコンサルタントの方との出会い】

キャリアコンサルタントの方との初回面談は、私の平日の仕事が終わってからの面談で、遅い時間からのスタートだったにも拘らず、みっちり2時間近くお話をしました。転職の動機から次の仕事でやりたいこと、将来の夢。熱心に耳を傾けて頂いたのを覚えています。その上で、具体的な仕事や市場の状況、タイミング等々、一過性のものではない将来までを視野に入れたキャリア設計について客観的な助言を頂くことができました。転職経験者からよく聞く紹介会社の「すぐ案件を選んで下さい」という感じは皆無で、私の抱いていた不安や疑念も払拭されました。

【会社の選択】

自分のやりたいことを再度明確にし、慎重に案件を絞り込んでいきました。学生時代の就職活動以来の自己分析です。内定を早く決めることではなく、自分のやりたいことにどれだけ近いかということがポイントでした。将来の事を考え “個よりも組織” へ働きかけることができ、視野をぐっと広げられる可能性の高い、コンサルティング業界での仕事を次の方向として定めました。選社軸も考えれば考える程多くなります。業種、規模、事業内容、福利厚生、社風、教育制度、給与———。ただ、自分の希望が全部カバーできることなどあり得ないと考えていましたし、転職の動機とポテンシャル採用の要素が強いという背景からは、業界・職種以外の要素の優先度はそれほど高くありませんでした。
企業研究も、面接の通過を目的にするのではなく、「本当にそこで自分のやりたいことに近づけるのか」、「なぜその仕事をしたいのか」「企業理念や事業に共感できるのか」に焦点を当てて考えました。同じ業界の案件でも手当たり次第受けるのではなく、納得のいくものを選んでいく。面接のステップに進んでからも、一貫してそのスタンスは変えませんでしたし、コンサルティングの経験がないことも正直に伝えていきました。
転職活動を始めて約1ヶ月後、幸いにも1つの企業より内定を頂くことができました。希望していた会社であったので、入社も即決です。面接でお話をしていく過程で、直感的に入社に対する希望を自分の中に感じることができました。また、転職が成功するか否かは、縁やタイミングといった要素が絡みながらも、「中途・転職=その分野での即戦力が必要」という“常識”が必ずしもあてはまらないことも新たに感じました。考え方や思いが熱意として伝わっていたら幸いに思います。

【(株)エリートネットワークという会社に感じたこと】

1回の転職経験のため客観性は強くありませんが、慎重派の私にとって初めての経験だからこそ伝えられることとして記したいと思います。
・カウンセリングが非常に密で、妥協なしで親身になって頂ける
・キャリアコンサルタントの方が軸となり、転職者と企業の両方に同じ方が接しているため、相互の希望や雰囲気、人柄といった定性的な面にまで踏み込んで頂ける
・内定を決めるという一過性のことではなく、転職者のキャリアを客観的・長期的に考えるスタンスであるため、転職者がキャリアコンサルタントの方と一体感を持って転職活動が進められる
これは推測ですが、企業のデータや案件の量としては、他に存在する超大手と言われる
紹介会社の方が多いかもしれません。しかし、転職活動は量ではなく、ある一定のレベルを超えたらそこからは質だと思うのです。どこまで個人のキャリア・人生に寄り添って頂けるか。志向・性格を理解して頂けるか。それは、コンピューター上のデータのマッチングなどでは決してなし得ないものだと思います。(株)エリートネットワークのキャリアコンサルティングは、この「人への寄り添い」という点で他社と大きく異なるように感じます。

【終わりに】

私自身のことに立ち返れば、今回の転職は将来の夢に向かってのスタートラインに過ぎません。転職できたことに満足することなく、次のステージへ挑戦をしたいと思います。ただ、このスタートラインに立つことができたのは、前職の社会人としての経験、周囲の支えがあってこそです。キャリアコンサルタントの方を中心とした(株)エリートネットワークのフォローには心からお礼をお伝えしたいと思います。自分自身が持つ「将来に向けての思い」も勿論重要でした。最後に決めるのは自分だと思うと、これが転職にあたっての最も基本的で且つ重要なことかもしれません。市場が働き手にとって売り手市場であることも、働き方が多様化していることも、周囲で起きている1つの現象に過ぎません。自分の心に正直になって「何がやりたいのか」「何のための転職か」と考える、その上で自分の力を過信することも卑下することもなく、真っ直ぐ信じて進むことで次の道は開ける、そう信じています。専門知識、実務経験がないことを諦める要素としないこと、それが今回の転職で一番強く感じたことでした。

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