生保から、生保へのステップアップ

生保から、生保へのステップアップ

No.282
  • 現職

    第一生命保険相互会社  バックオフィス

  • 前職

    日系生命保険会社
    バックオフィス ⇒ 法人営業職

反町 真之介 氏 35歳 / 男性

学歴:有名国公立大学 経済学部 卒

転職の動機

「働くための気持ちの中核(コア)がなくなってしまったなあ……」
以前の会社で強く感じ、転職に思い至った当時の気持ちです。

転職に至るまでの経緯

思えば13年前の大学卒業後、なんとなく名前を知っている保険会社に入社しました。
この会社では1年半の営業研修の後、営業担当と本社業務をローテーション異動する慣例ですが、何を間違えたのか10年間という長期に渡って団体保険関係のバックオフィスに従事することとなりました。実のところ、希望していた資産運用や営業担当と比べて、まるで陽の当たらないのがバックオフィスであり、ヒト・モノ・カネの面で極めてぞんざいな扱いを受けているのが当時の状況でした。入社時の営業研修では自分より成績がいまひとつだった同期が、しばらくして後にすっかり営業をしたり顔で語るのに至っては、自分自身の人事の不遇に、思うところも多々ありました。


とは言え、当時の業務でも直接係わるお客様はもちろん、日々ご指導頂いている上司、一緒にやっている同僚や後輩を思うと、好きの嫌いのなどと言ってはいられず、無理矢理にでも我武者羅にやらざるを得ません。そもそも余裕のない部署なので「一隅を照らす」などと自分をだましながら、業務改善や課題解決に日々励んで参りました。


何事もそうでしょうが、私のような凡庸な人間でもまともに10年もやっていれば「石の上にもなんとか」で大抵のことは理解できるようになり、3年に1回起こるか起こらないかの困難な問題も経験の範囲でこなせるようになります。また、2000年問題、合併プロジェクト、基幹システムの再構築、組織改編などの面白い仕事に携わる機会を頂き、胃がよじれる程の苦難や制約に身悶えつつも、最善なものを目指して誠意を持って取り組んできました。


そして着任後10年目となる2006年10月にようやくバックオフィス業務を卒業し、晴れて法人営業担当として表舞台へ異動することとなりました。久し振りの営業職ではありますが、周囲の協力やお客様からのご支援などもあって徐々に営業に慣れていきました。


法人営業という仕事を通じて様々な企業に接していく中で、企業理念や社会貢献、またモノ作りということに対し、真剣に向かい合っている方々にお会いする機会に恵まれました。またその一方で、自らの所属する会社の方針、周囲の考え方、組織の方向性などが、それまでの自分自身の認識と大きく異なっていることに気づき、何を気持ちのコアとしてこの会社で働けばいいのか分からなくなってしまいました。

そして転職活動

漠然とした気持ちがきっかけでしたし、それまでの仕事も続けられない訳でもなかったので、当初はひどく迷っていたように思います。新聞の求人欄を見ながら新たな職場を妄想してみたり、いやいや今の部署を離れるとまた違うのではと楽観的になったり……
ところが、(自分でもなぜか分かりませんが)こうありたい自分像が会社から次第にずれていき、組織から感じる閉塞感も気持ちの大部分を占めるようになりました。結局、「適当に自分をごまかしながら年を重ねる」という選択がどうしても受け入れられず、転職エージェントに相談することに致しました。


それが(株)エリートネットワークとの出会いでした。


何だかよく分からない決意だったので、初回面談時にうまく説明することが難しく、ご担当頂いた転職カウンセラーの高橋さんも困ったかもしれません。ところが、相談する中で自分自身の気持ちが整理されていく一方で、「転職とはどういうことなのか」「企業が中途採用を求めるとはどういうことか」など、明快かつ具体的にご説明頂きました。それは私の性質、職歴、年齢、家族構成などを十分考慮し、私の目線に合わせた適切なアドバイスでした。まさにプロフェッショナルの安心感です。


面談を進める会社を選択するにあたっては、転職カウンセラーの高橋さんのご意見を全面的に信頼しつつ、いくつかあるオファーから相談して決めました。冒頭の職歴から分かるとおり、キャリア特性が明らかであり、かつ業界内でのニーズの高まっているキャリアだったので、ほぼ迷うことはありませんでした。


この高橋さんの適切な推薦と素直な選択が奏功し、面接を受けた会社からは概ね良い返事を頂きました。その中から自分の今までのキャリアを最も評価して頂き、かつ今後やりたい仕事ができそうな企業を最終的に選択しました。

転職活動を振り返って

転職という経験は中々あるものではありませんが、自分自身と向き合い、市場価値を真剣に考え、そして自分の人生の優先順位を考えるという素晴らしい機会であると身を持って感じました。今回の経験から、仕事の転換点を迎えた時やキャリア形成に不安を感じる時は、第三者でありプロフェッショナルである転職エージェントに相談し、自らの「生き方」を見つめ直すことをお勧めします。


同じ企業文化の中にいる人間は、人生観や仕事への姿勢、将来に対して同じような考え方となり、自らの人生観とギャップが発生すると、なんだか自分が悪くなったような意識に囚われてしまうように思います。そのうち自らの人生観とギャップが存在すること自体に気づかなくなってしまい、なぜか毎日がつまらない人になっているようです。


自分を変えること、同じ日を繰り返すことをやめることは確かに怖いことです。
ところが、本当は変わることを忘れた人の方が更に怖いことだと思います。


考え方が変わる自分自身に気づくことで、世界観もまったく変わってきます。そして過去の自分と考え方の変わった今の自分を比べて、明らかに今の自分の方が世界が広がっていると思います。


また、今回お世話になった転職エージェント、高橋さんのプロフェッショナルな姿勢に接したことも、自らの職業観と人生観について再考する良い機会となりました。


嫌々取り組み始めた仕事がいつしかキャリアとして、また人生として確かな足跡になっており、今般の転職で評価頂いたことは何か皮肉な感がありますが、このキャリアを企業のみならず社会への貢献に至るまで昇華させるプロフェッショナルになれれば幸甚に思います。


最後になりますが、転職カウンセラーの高橋さん始めとする(株)エリートネットワークのスタッフの皆さん、身重にも拘らず全面的に賛同してくれた妻、支えて頂いた友人のお陰で、自分自身の満足のいく結果が得られたことは大変ありがたく、感謝の言葉も見当らない思いです。


本当にありがとうございました。

この転職者を担当したカウンセラーに
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