楽天株式会社 金融事業ビジネスユニット
リスク統括室責任者 兼 ITインフラ責任者
大手信託銀行
情報システム部 マネージャー
駒沢 良輔 氏 42歳 / 男性
学歴:慶応義塾大学 法学部 法律学科 卒
筑波大学大学院 経営・政策科学研究科
企業法学専攻 卒
入社して19年余にして、初めての退職・転職を経験しました。
18年目の暮れに退職の意志を伝え、7月に会社を辞めました。
私が前の会社を辞めた理由は、
一言で言えば、自分が思うように活躍できるステージがなかったことに尽きます。
私は信託銀行に入社して以来、19年間一貫してシステム開発部門におり、
それなりの評価を得て、最終的には課長職になりました。
しかし、私は本来は銀行の法務部門などの本部部門でこそ自分の本当の力を発揮することができると考えていました。
とはいえ、自分の希望は全く通る見込みがなかったため、
10年前から自費で社会人大学院法学部へ通い、
外部で活躍することによって、会社に認めさせようという計画を立てました。
しかしながら、金融業界の再編等もあり、2000年前後から仕事は増加する一方となり、
平日も夜中まで働くような状況の中で命を削るような思いをして勉強を続けてきました。
その結果は余りにも無残でした。
上司からはセカンドキャリアの時期は過ぎたと言われ、
業務繁忙により学会での発表もままならず、何とか修士の学位は取得したものの、
博士課程ではほとんど何も出来ず仕舞いでした。(単位取得後退学予定)
さらに悪いことには、
自分のやる気が日を追うに従って、どんどん無くなっていくことに気付きました。
そして挑戦する気持ちを失ったらお仕舞いだという危機感で一杯になりました。
「自分の一度きりの人生を挑戦せずに終わるのは絶対にいやだ」
そう思った時に気持ちは固まりました。
妻は二人の子供もいるので、最初はひどく反対をしましたが、
最終的には賛成をしてくれました。
土曜日の朝5時に帰宅しても、8時には起床して、研究会に出かけていく私を見ていたので、
とても最後まで反対はできなかったようです。
会社を辞めて、最初に考えたのは、「金融業界はもうやめよう」ということでした。
一般の事業会社の法務部門を中心に転職を考えていきました。
ところが現実は厳しいものがありました。
事業会社の法務部門(契約法務、コンプライアンス、知的財産権管理)では即戦力を求めていたので、
前の会社で法務部門を一回も業務経験していないことがネックとなり、
なかなか決まりませんでした。
長期戦を予想して、転職活動終盤には資格試験の受験準備も開始しました。
この辺りは、キャリアチェンジを考えている方には是非気を付けて頂きたい点だと思います。
それでも何とか9月初めには、2社の事業会社への道が見えてきていました。
楽天(株)から2回目の面接の案内があったのは、ちょうどこの時でした。
今までのキャリアも高く評価して頂き、そのキャリアも生かしつつ、新たな分野へも挑戦できるということ、
楽天(株)という新しい会社の新しい文化の中で自分の力を精一杯発揮したい、もう一度金融ビジネスに関わってみたいという気持ちが大きくなり、
楽天(株)入りを決意しました。
入社して見ると、楽天(株)という会社は非常に懐の深い会社でした。
研修もしっかりしているし、人をどう活かすかということを考え抜いている会社だと思います。
人材についても根が真面目でありさえすれば良く、
それ以外は多様なタイプの人間を受け容れ、活かす会社であると実感しています。
以前の会社に比較すると、管理職のタイプも様々であり、
ビジネスに集中できる仕組みがあるので、自分を活かすのは正に自分次第という気になります。
現在はシステム開発企画を行いながら、リスク管理を行っているという多忙な日々ですが、
何れは楽天(株)の中での銀行業務とは何かということも企画したいと思い、
オンオフなくビジネスのことを考えているような状態です。
また、楽天(株)という会社の人を早くもっと知りたいという思いに駆られ、
様々な行事や同好会にも積極的に参加しています。
これも以前の私では考えられなかった変化だと思います。
(株)エリートネットワークの担当カウンセラー高橋さんには、本当にお世話になりました。
最初の面談から私の思いを受け止めて頂き、また、適切なアドバイスを頂きました。
さらに、楽天(株)とのマッチングをして頂いたことが大きなチャンスを得るきっかけになりました。
途中苦戦しましたが、結果的に大変良い転職ができました。
本当にありがとうございました。