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法科大学院 修了
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司法試験受験断念
諌山 規雄 氏 27歳 / 男性
学歴:早稲田大学 法学部 卒
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有名私立大学 法科大学院 修了
TOEIC 785点
まずは、簡単に私の経歴を紹介させて頂きます。
私は、大学卒業後いわゆる新卒で法科大学院に進学し、司法試験に向けて受験勉強を続けて参りました。しかし、択一試験には継続的に通過することができたものの、論文であと1歩というところで残念ながら最終合格には至りませんでした。既に、その年の受験で最終合格に至らなかった場合には就職することを決めていたため、9月の合格発表後には、多少の気持の整理を経た後に就職活動を開始しました。
以下、同様の境遇にある方達にとって少しでも参考になればと思い、体験記を記載させて頂きます。
(1)総論
その年に最終合格に至らなかった場合には就職することを決めていたといっても、それまでに就職活動をしたことがなかった私は、まずは様々な手段を通じて就職活動のイロハを把握することに努めました。就職活動前期のはじまりです。具体的には、新卒・転職者向けの就職関連本を数冊買い、履歴書の書き方から面接での心構え等を把握しました。本など読む前にまずは行動せよ、との考えもあるかもしれませんが、自分なりに就職活動の道筋をイメージすることができた点では意義のあることだったと思います。
次に、具体的な就職活動に入るに際しては、母校の就職課や転職エージェント(この時期にはまだ(株)(株)エリートネットワーク様には登録していませんでした)での就職相談を通じて、私が本当にやりたいことや将来的なキャリアビジョン等を固めていきました。
この点、司法試験受験生となると、どうしても法務職ということがまず先に来て、自分が就職を通じて何をやりたいのかという点がおざなりにされてしまいがちだと思いますが、実はこの点をしっかりと持つ事が就職活動をするに際して最も重要なことであると思います。就職活動のプロであるエージェントの方々や母校の就職課等を通じて、自分の就職に対する考えを固めておくことは必須であると思います。
(2)各論
この時期には、他のエージェント様から紹介された企業及びネット上で公募していた企業(いずれも法務職の求人)併せて数社にエントリーしました。しかし、書類審査は幸先よく通過できても、1次面接の結果、次の選考には進めないことがほとんどでした。自分なりに分析しますと、やはり前述した通り自分が何をやりたいのかに関する考えが明確に面接官に伝え切れていない、あるいはそもそも自分の中でも確固たるものとして把握できていないということが1次面接で敗退していた主たる原因であったように思います。
就職活動の現状に多少の行き詰まりを感じていたこの時期の私は、11月の後半に、選択肢を増やすという観点から新たな就職エージェントに登録することにしました。この時に登録させて頂いたのが、(株)エリートネットワーク様であり、私の就職活動後期のはじまりということになります。
(1)総論
(株)(株)エリートネットワーク様との出会いは、インターネットで就職に関連した情報を検索していた過程で偶然ホームページを発見したのがきっかけでした。①転職希望者の希望や志向性と合致した企業を紹介するために事前に深いカウンセリングを行う旨が記載されており、信頼が置けそうであったこと、②私と同様の境遇の方々が実際に(株)エリートネットワーク様を通じて就職されているという実績があったこと、から私はすぐにホームページを通じて転職支援サービスに登録することにしました。
ほどなくして、転職カウンセラーの小池さんから電話がかかってきて、早速面談に伺うことになりました。折しも、100年に1度と言われる世界的金融危機の時代に就職活動が重なってしまったことから、未経験での法務職採用はほとんどない状況だったのですが、小池さんは私の希望を十分に聞いて下さり、3社の法務職の求人を紹介して頂きました。
その中には、今回私が内定を頂くことができた求人も含まれていました。私が就職を通じてやりたいこととまさに合致している部門での募集であったことから、運命的なものを感じると共に、何としても当該企業での業務を通じて社会に貢献したいとの思いを胸に秘めて帰宅したのを覚えております。
(2)各論
紹介を頂いてからは、早速志望動機文の作成に取り掛かりました。ここでも、やはり重要視したのは自分が就職を通じて成し遂げたいことを明確にすることです。この点がないと、単なる作文になってしまうので、注意が必要です。
幸先よく、希望の法律事務所の書類は通過することができ、次は筆記試験です。事前にハードルが高いものだと聞いていたため、多少の不安はありましたが、ここでのコツは司法試験と同様、とにかく悔いの残らぬようにできることは何でもやることです。時間的制約があるので、優先順位を決めて事に当たるといいと思います。
何とか筆記試験を通過することができ、次は苦手意識のあった面接です。ここで、私はカウンセラーの小池さんにお願いして模擬面接の場を設けて頂きました。カウンセラーの方と事前に志望動機等を話すことによって、受け答えにおける曖昧な点を発見することや、その他疑問点等が解消されるので、時間が許すようであれば模擬面接を受けることをお勧めします。また、アドバイスに従い、志望動機等を文章化してみる作業も行いました。文章化することにより、曖昧な部分も強制的に可視化せざるを得なくなるので、意義のあることだと思います(しかし、紙に書いたものを暗記して面接でそれを再現するなどということは不要であるばかりか、無意味なことだと思います。質問に対する答えは本来自分の心の中にあるものであり、それを顕在化させる過程での文章化に意味があるのだと思います)。
結果として、面接でも志望動機から自分の熱意を伝えることができ、最も志望度の高い応募先から内定を頂くことができました。
以上述べてきました通り、私の就職活動は3か月と少しの期間続きました。今振り返ってみて、以下の理由から、未就労の司法試験受験生の就職活動は極めて厳しいものであると実感しております。
すなわち、①既卒である以上、就職活動は中途採用(キャリア採用)ということになりますが、そこでは社会での実務経験を求められることが多いこと(即戦力が期待される市場だということ)、②仮に実務経験の点を何らかの理由でクリアすることができても、中途採用市場では、どうしても社会人経験者との競合が避けられないため、未就労の司法試験受験生は社会人の経験に替わる何らかのポテンシャルや将来の可能性を示す必要があること、そして今回の私の経験では、これに加えて③新卒の方でも内定が取り消されてしまう様な経済情勢であったこと(もっともこの点は杞憂かもしれませんが)、が挙げられると思います。
しかし、私は希望の就職先から内定を頂くことができ、今こうして転職体験記を書くことができています。それは、ひとえに①自分が就職を通じて何をやりたいのかを真剣に考え抜いたこと、及び②就職のプロの方々の助けを借りて、共に就職活動を進めてきたことのお陰であると言えます。①も結局は就職のプロであるエージェントの方々との面談を通じて見えてくるところが多いため、やはり一人で悩み込まずにプロの方々の力を借りて、共に就職活動を進めていくことに尽きるのではないかと思います。この点で、今振り返ると(株)エリートネットワーク様への登録は私にとって必須のものであったと思います。
最後に、面談や模擬面接を通じて様々なアドバイスを頂いたカウンセラーの小池様をはじめとして、(株)エリートネットワーク様の隙のないサポートなくしては、今回の内定はなかったものと思います。本当にありがとうございました。