運用会社マーケティング担当から、ITコンサルへの転職

運用会社マーケティング担当から、ITコンサルへの転職

No.373
  • 現職

    JASDAQ上場 ITコンサルティングファーム 
    コンサルタント

  • 前職

    外資系大手運用会社 マーケティング担当

三浦 裕子 氏 28歳 / 女性

学歴:上智大学 外国語学部 卒
TOEFL iBT 110点

1. 転職に至った経緯

大学を卒業後、外資系の運用会社に新卒として入社し、数年間勤務しましたが、折からの世界同時不況に伴う経営悪化のため、退職することになり、転職活動を始めることになりました。

自分でも、前職は自分が最終的に目指しているものではない、という気持ちがあり、1、2年程前から、次のステップについて色いろと考えていた所でしたので、ちょうど転機が来たのだ、と捉えて、前向きに取り組むことにしました。

ただ、転職にあたっては、安易に前職と同じポジションに戻るのではなく、自分の考えや可能性を今一度よくよく吟味した上で、次に進みたいと思っていましたので、第三者の視点を介したいと思い、エージェントにご相談することにしました。

(株)エリートネットワークについては、学生時代からの最も信頼している友人を通じて、以前から存じ上げていましたので、今回は、まずエリートに伺うことに決めました。

2. 大まかな流れ

最初にカウンセリングに伺った際、現状の雇用環境が非常に厳しいこと、かつ私の状況を考えてもできるだけ急ぐべきであることは、はっきりとご担当の転職カウンセラーの方から言われました。実際に、最初に提示された案件を見て、選択肢自体が予想以上に限られているという厳しさを目の当たりにした時は、頭では理解できていたことですが、やはりショックを受けました。

一方で、自分の中では、キャリアを前に進めたいという気持ちはあるものの、心身共に少々疲弊していたこともあって、どちらにベクトルを向けたものか、はっきりとは決めかねているような状態でした。自分のこれまでのやり方が間違っていたのかな、と迷う気持ちもありました。エージェントのご担当者の方にしてみれば、扱いにくいクライアントだったかもしれません。それにも拘わらず、短いカウンセリングの中でも、私の性格や志向をある程度理解してもらえたこと、「環境は厳しいが、できるだけ今後の可能性が広がるようなポジションを探してみましょう。」と言ってもらえたことには、少なからず安堵しました。

そんな時、担当者の方が「本日が応募の締切なのですが」と勧めて下さったのが、今回内定を頂いた企業の案件でした。最初に拝見した時は、自分には未知の領域であるITの世界で、かつとてもハードルの高いポジションであることは私にもわかりましたので、少々戸惑いました。「この企業とは合っているのではないかと思います。このポジションなら、再び上を目指すことができると思いますし、私はこういう選択もアリかと思いますが。」との担当者の言葉に押され、応募してみたところ、幸いにもすぐに説明会から面接へと進めて頂くことができました。

図らずも、走りながら考えるような活動の進め方になり、躊躇したり、焦りを感じたこと、落ち込むこともありました。けれど実際に動き出してからの、ご担当の転職カウンセラーの方との対話や、企業との実際の面接の中でのお話自体が大いに考える材料になり、自分の軸を改めて確認すること、モチベーションを高めることができました。

面接にあたっては、自分の中の正直な気持ちを素直にぶつけてみよう、という気持ちで臨みました。実際、自分本来の価値観や志向が、受験先の企業に合っていたということなのかよくわかりませんが、思いもしなかった早さで、内定を頂くことができました。私自身、定まり切らない部分があったにも拘わらず、ポテンシャルを評価して頂けたことに素直な感謝の念とご縁を感じ、内定をお受けして活動を終えることに決めました。

実際、エリートのご担当者の方の対応は非常に率直で信頼のおけるもので、とても親身にサポートして頂きました。何より、カウンセリングを通じて、自分の軸を再認識することができましたし、ご担当者の方に、自分の志向を深く理解してもらえることがなかったならば、このような形で、自分のキャリアを次に繋げることはできなかっただろうと思います。

エリートの担当者の方、チャンスを下さった受験先の企業の方には、とても感謝しています。

3.最後に

どんな人にも、一番大切にしていること、というのがあると思います。私と同じような状況で転職活動に臨む人は稀かもしれませんが、キャリアに限らず、どんな時も、自分にとって一番大切なことを見失わなければ、きっと大丈夫だと思います。

そして、転機に差し掛かった時、第三者との会話を持つことは非常に有益だと思います。自分のアプローチが間違っていないか、確認することができますし、一方で、自分が譲れない大切なことも浮き上がってくるからです。

また、人が一番大切にしているモチベーションは、ロジックや理屈では説明できないような個人的な思い入れとつながっていることも少なからずあると思います。もし、客観的なフィルターをかけた上でも譲れない、自分にとって大切なものがあるならば、たとえどんなことでも、ぜひそれを大切にするべきだと思います。

人生の中で、泥臭くもがくことができる時間自体も、限られていると思います。せっかくの転機であるなら、真正面から向き合うことから逃げずに、思う存分深く考えておくことも良いと思います。経済の浮き沈みや労働需給の変化など、外部環境の変化には自分の手の及ばないことも多いと思います。たとえそういう制約の中、思い通りにならない時でも、色んな方法でヒント探しをして何回も検証作業を繰り返し、自分の軸を研ぎ澄ませておくことや、心の筋力を鍛えておくことは、単に仕事のポジションという形ではなく、必ず何らかの形で自分の身になる時が来ると思います。

これからもまた、何度も考える時が来るだろうな、と思いますが、どんな時も誠実にまっすぐ歩こうと、今また改めて思います。

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