テレマーケティング会社(渋谷区) 法人営業
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京都府の販売会社出向 営業担当
堀尾 亮介 氏 26歳 / 男性
学歴:
私は平成9年に東証一部上場 中堅自動車メーカーに入社し、営業職として勤務しました。元々の志望動機は実家が同社のディーラーを営んでおり、将来的には後継者となる予定だから、というものでした。数年の経験を経た後に退職して親許に戻るという条件は私にとって、将来を保証するものであると同時に、自分を制限するひどく退屈なものに感じられていました。それが私を甘やかしていたこともあり、今思い返すと当時の私はずっとくすぶっていたような気がします。
入社してまもなく、私は京都の販売会社に出向しました。これは営業職にとって例外ではありませんでした。そこで行われていたのは旧態依然としたシステムを用いた営業活動であり、私は古き良き伝統に育まれたスタイルでの営業のイロハを学びました。ただし、ディーラー営業マンは一般的に知られているように実績至上主義の業種です。その性質上、時に理不尽な営業政策や経営方針を容認せざるを得ないこともあり、私はそれに関して常に疑問を抱えていました。そんな中にあっても私は比較的優秀な営業マンだったと言える成績を残して来ました。
ところがある日、親が家業を廃業することになりました。細かな事情は伏せますが、それは無理からぬことでした。そして私の将来設計は根底から見直しを迫られることになりました。仕事を続けながら、果たして自分は何をやりたかったのか、と考え続けました。実に情けない話ですが、レールから外れて初めて、私は自らの進む道を模索し始めたのです。この自動車メーカーに留まればいずれそれなりに出世はできるだろう、しかしそれは望ましいことには到底思えませんでした。
答えが出るのにそう時間はかかりませんでした。当時私はボトムアップでシステムの電算化を進めており、それは半ば興味の範疇から始まったものでした。コンピュータを使うことに関しては人並み以上の能力と、人並み外れた好奇心がありました。そして出たのが、ITに関連した職種で自分の可能性を試したいという結論でした。しかし、職務経験や資格として挙げられるものが殆どないという事実が重くのしかかりました。履歴書に書ける材料はTOEICの点数程度でしたから、仕事を続けながら資格を取らねばならぬのでは、と考えていました。また、自分の希望と能力のバランスの上に成り立つ職種はどの辺りなのか、それは全く想像もつきませんでした。
そんな折、(株)エリートネットワークさんのWebサイトを偶然訪れる機会を得たのです。2週間もたった頃でしょうか、カウンセラーの方より直接電話で熱のこもったアドバイスを頂きました。「資格よりも熱意」、「経験よりも柔軟さ」が求められること、そして「未経験の職種に動くなら今すぐしかない」と。確かにすでに私は27歳の誕生日を目前に控えており、第2新卒としてはぎりぎりの年齢でした。半月後、私は東京でカウンセラーの方と対面していました。そこに至るまでに私はすでに野望にも似た情熱を抱いていました。カウンセラーはそれをうまく汲み取り、その日のうちにもある企業を紹介して下さったのです。もちろん仕事を続けながらの活動ですから、東京に滞在できるのは長くても2日間ずつしかありませんでした。(株)エリートネットワークの皆様には、その期間で可能な限りの(おそらく私の知らない部分でも打診して頂いていたのでしょう)ご支援・ご紹介を頂きました。
数件の面接に当たって私は自らを偽ることなく、熱意と旺盛な好奇心をまっすぐにアピールしました。そして2度の上京の後、現在の会社より内定の知らせを頂きました。IT寄りのカスタマー向けコールセンター業務という業種が一過性でないニーズを基盤としている点、同社が設立間もないベンチャー企業でバイタリティに満ちており、今後の成長を期待できる点は実に魅力的で、何よりこの企業の風土に説明し難い求心力を感じ、私はそれ以降の面接をお断りしました。
現在営業職として入社から50日程が経過しました。尊敬できる上司、有能な同僚、刺激的な環境に恵まれ、実に充実した日々を送っています。若い会社のため研修制度と呼べるものはほとんどなく、業務に必要なあらゆる知識は自ら求めねばなりません。逆に言えば全てが開かれているこの環境では、自分で考え、望んだ方法で仕事や勉強ができると言えます。実際に現在は特に細かく指示されることなく、比較的自由な発想での営業活動を通して方法論を模索しており、だからこそ私は自分のキャパシティの限界近くで仕事をしている実感があります。今はとにかく熱意と好奇心を最大限に発揮し、目に触れ耳に入る全てを吸収して自らを成長させ、地道な営業活動を通じて早く会社の利益に貢献したいと望んでいます。
私の人生はわずか3ヶ月で急な展開を迎えました。あと1年(株)エリートネットワークさんのWebサイトを見るのが遅かったなら、私はここにはいなかったでしょう。一つ言えるのは、長い時間をかけて考えたのなら躊躇するのはほんの一瞬でいいという事です。正直私は最初の上京の時にためらいを感じましたが、今となってはその決断こそが重要だったのだと思っています。そして何よりもこの運命を拓くきっかけを与えてくれると同時に、転職に際して力を尽くしてくださった(株)エリートネットワークの皆様に心より感謝します。