税理士の転職、経理部長から経理Mgrに

税理士の転職、経理部長から経理Mgrに

No.378
  • 現職

    東証一部上場 不動産系投資会社
    経理財務マネージャー

  • 前職

    JASDAQ上場 不動産会社
    財務経理部長

廣田 芳史 氏 34歳 / 男性

学歴:法政大学 経営学部 経営学科 卒
国士舘大学大学院 法科研究科 修了
税理士

転職に至った経緯

私は、前職で財務・経理全般に携わっており、どちらかと言うとプレーヤーよりもマネジメントに特化した業務を行っていました。しかしながら、年齢的に実務面で自分の手をまったく動かさないということが、足元の経験が未熟なままで日々を過ごしてしまっているように感じ始め、プレイングマネージャーとしての転職を決意しました。

転職活動

転職活動に本腰を入れ始めたのは2009年の7月の初めで、最終的に内定を頂いたのは8月の中旬でした。この環境の中では比較的スムーズに進んだものと思っておりますが、正直言えば、入りたい企業との出会いがたまたま早かっただけだったと思います。
実際、書類選考でかなり落とされましたし、面接に進んだ企業も、一次で落ちたり、最終で落ちたりと、他で内定を頂くことはありませんでした。
そのような中、今回の転職先企業と出会えたのは、(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの廣重様が私の経歴や志望企業等をしっかりと理解してくれ、一番ぴったりな企業を紹介してくれたからだと思います。


実は、転職活動の初期においては、前職と同様の不動産業を敬遠しており、人材紹介会社の方にも紹介しないようお願いしておりました。しかし、廣重様に最初にご紹介して頂いた企業(=内定を頂いた企業)は不動産業界に属する部分もあり、最初は若干乗り気ではなかったと思います。
最初の面談時にそういった印象を廣重様に伝えたところ、先方はいわゆる不動産デベロッパーとは異なるし、非常に財務内容のいい企業だから是非受けてみてはと強く勧められ、とりあえず受けてみようかと思ったのが入口でした。


書類選考が通り、面接を受けていくにつれ、先方への理解が深まるとともに、お会いした方々の印象も良く、一緒に働きたいと思うようになっていきました。二次面接くらいまでは並行して受けていた他の企業との間で揺れていましたが、最終面接までには何とか気持ちを固めることができ、先方にもその思いが伝わったのではないかと思います。
書類が通ったのは、廣重様から強くご推薦して頂いたからだと思っておりますが、途中、他の企業との間で気持ちが揺れている間も、先方に対する対応について(中途半端に伝わらないように)アドバイスを頂き、何とか最後まで辿り着けました。廣重様には改めてこの場で御礼申し上げます。ありがとうございました。


転職するということ

私自身、転職は初めてではありません。今まで2回転職しており、今回が3度目の転職活動となります。間に大学院に進学したり、正直、1社に長く留まるというように見えない経歴となっていました。それでも、今回の転職は他の人よりはスムーズだったと思っていますが、それは、前職での経験の積み方が良かったのではないかと思います。
私の経歴をざっと紹介させて頂くと、大学卒業後、営業1年、ブランク半年、会計事務所1年、ブランク半年、大学院2年、前職6年3か月といった内容です。自分で選んだ道とはいえ、前職に至るまでは中途半端な経歴となっており、多少コンプレックスがあったのも事実です。


そういったコンプレックスがあったために、前職では死に物狂いで働きました。結果として、キャリアが浅い割には、上場企業の部長職まで登りつめることができました。部長職というのは運も良かっただけで、実力とは言えませんが、ある程度マネジメントを任せてもらえるようになったのは、それまでの努力が結実したものと思っています。
ですから、それまでの転職活動と今回の活動では、武器となる経歴に大きな差異があったため、あまり辛くは感じませんでした。また、それまでの転職活動は常に離職中だったため、焦りながらの活動となっていました。そういう意味でも、今回の転職活動は短いながらも充実したものであったと思っています。


今回、転職体験記をご覧になっている方で、現在活動中の方に伝えたいことがあるとすれば、ご自身のキャリアプランをしっかり見つめ直した上で、後悔のない転職活動を行って頂きたいということです。
私の経歴が参考になるとは思いませんが、ある意味、パッと見て変な経歴であっても、都度最良の選択を行ってきたということ、どういうキャリアプランを持っているかをきっちり説明していくことで、必ず理解してくれる企業は現れます。また、自分が今後やりたいことを明確にできていれば、次の企業に入った後も、スムーズにキャリア形成ができるものと思われます。


昨今、在籍する会社の置かれた環境のせいで、不本意な転職活動をせざるを得ない方もいらっしゃるかもしれませんが、活動そのものは望まざるものであっても、自分の人生は望む方向に進めるべきだと思いますので、すべてを受け入れた上で、後悔のない活動をして頂ければと思います。

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