映像制作・出版配信企業グループ
ホールディングカンパニー 人事部長
2部上場・流通業
海外法人 COO
小川 嗣春 氏 46歳 / 男性
学歴:立教大学 経済学部 卒
2009年11月で47歳になりました。
巷間囁かれる転職の適齢期または限界年齢というものがあるとすれば、それらを遥かにオーバーする年齢であり、特別な資格やスキルも持ち合わせている訳ではありません。しかしながら今回の転職活動では、極めて短期間に内定を得ることができました。
失業率が史上最悪の水準にあるこの時期、私と同世代の方々の転職活動は極めて厳しい情勢だとは思いますが、何かの参考になればと思います。
(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの岩川さんとは以前知り合って以来、たまたま同年齢だったという気易さもあり、以後公私にわたって親しくさせて頂いていました。
私は某企業の本社国際事業統括兼タイ王国現地法人の責任者として、充実した日々を送っていました。他の多くの日本企業と同様、私が在籍していた企業も昨年秋のリーマンショック以降の景気後退の影響もあり、今決算期は大幅な減益という状況に陥っていましたが、活気溢れるタイを拠点に活動していた私には、少し離れた世界の出来事のように感じていました。
帰国したある日、人事担当役員から呼び出しを受けた私は、順調に事業を拡大していたタイ法人の他社への事業譲渡を私自身の転籍をも含めた形で打診されました。心血を注ぎ、大きなやり甲斐を感じていた私にはショックでしたが、同年代の仲間が非常に厳しい処遇変更を余儀なくされているという話も聞いていたので、意外と冷静に受け止めたことを思い出します。ただ、健康に不安のある家族を持つ身ですので、長期間海外赴任となった場合が心配でした。
その頃、偶然にも別件で岩川さんにお会いする機会があり、以前に比べて広く、洗練された(株)エリートネットワーク本社オフィスにお邪魔しました。その時点では具体的に転職するという方向性は思い描いてはいませんでしたが、話の弾みで上記の事情を話すことになりました。それならばと岩川さんは、「面白い会社が人事部長を探しています」と切り出され、私が今回入社することになったその会社を紹介して頂きました。
堅実な財務内容や成長性などに魅力を感じましたが、考えてみれば私は過去、採用研修に多少携わった経験を持ってはいるものの、人事部員としてのキャリアは全くのゼロ、厳し過ぎる雇用情勢下、書類審査すら通らないだろうと深く考えずに応募しました。
数日後、意外にも書類審査通過の一報。すぐに一次面接の日程が組まれました。面接の前日、転職カウンセラーの岩川さんに電話をしました。
(私) 「明日の面接、何か注意することはありますか」
(岩川さん) 「ありません」
(私) 「素のままで良い・・・?」
(岩川さん) 「大丈夫です」
素っ気無い内容に、少々不安を感じましたが、かえって自然体で面接に臨むことができました。
創業社長と一対一の面接でした。
私のプロフィールは既に岩川さんから十分伝わっていたと見え、互いの疑問点を率直に話し合う席となり、予定時間を大幅にオーバーするほど、熱の入った話し合いができました。
その後、二次面接を兼ねた食事会でも話は弾み、程なくバンコクに滞在していた私の許に内定通知が届きました。
(株)エリートネットワークを訪問したあの日から、実質1か月にも満たない転職活動でした。
今回の募集ポジションには、私の他にも多数の応募者がおられ、その中には人事経験20年以上といったその道のプロも多く含まれていたとのことです。
言わば未経験の私が内定に至った背景には、私の性格やキャリアはもちろん、ビジネススタイルも熟知しておられる岩川さんが、内定先企業、経営者、そして社風とのマッチングを熟慮し、的確かつ強力なバックアップをして下さったからだと思います。
一次面接前日の電話で岩川さんが私に伝えようとしたのは、「今更このポジションで面接対策なんて無意味、求めてられているのは経営の右腕となるべき人物なのだから、十分に私という人物像をさらけ出した方が良い」というニュアンスだったことに気付いたのは、しばらく経ってからのことでした。
こうして私は図らずも人事部長職を拝命し、今後数年内の事業拡大やIPOをはじめとする多くの目標に向かっての組織構築に携わることになりました。
また、中途採用による人員確保も重要な経営課題であり、これからは別の立場で岩川さんとビジネス上の繋がりが保てることも大きな喜びです。
他の方々の体験記にも書かれている通り、(株)エリートネットワークが持つ求人数そのものは、大手有名エージェントに比較すると多くはないかも知れません。しかしその1件1件の求人は、質の高さ、鮮度、そして何よりも(株)エリートネットワークの各転職カウンセラーの皆様の五感による生の情報が詰まっているという点で、多くの同業他社とは一線を画するものだと思います。
特に私のような年齢ともなると、高く幅広いスキルと経験を持っていることは当然、経営トップと波長が合うというような“相性”の面での第六感的要素こそ非常に大切だと思います。デジタル的なデータでは計り切れないこのマッチング力こそ、自他共に認めるアナログ路線を貫く(株)エリートネットワークの強みだと思います。
岩川さん、本当に有難うございました。
着任早々日々新たな発見の連続で、喜びと共に多少の不安もありますが、期待される職責を果たし、会社と共に成長していけると確信できた時、転職カウンセラーの岩川さん、そして(株)エリートネットワークの皆様に、本当の意味で再び感謝する日が来ると信じています。