外資系サービス企業 経理部
JASDAQ上場企業 経理統括部
田山 吾郎 氏 37歳 / 男性
学歴：専修大学 商学部 会計学科 卒
ジャスダック上場企業の経理部に転職して二年、仕事ぶりが評価され、管理職の地位と翌年の高年俸が約束されていたなか、次の就労先を決めずに退職、2009年8月に転職活動を始めました。退職理由は、社内のコンプライアンス違反が度重なり、経営体質に大きな不満を持ち、自身のプライドを優先させたことでした。
15年間の幅広い経理実務と経理システム開発の経験などから、経理マンとしてのキャリアにはかなりの自信を持っており、多少の不景気には影響を受けず、求職活動はすぐになんとかなると思っていた。
しかし、リーマンショック後の市況は冷え切っており、二年前の活動の時とは比較にならないほど求人案件が乏しい状況でした。
後の苦労は当初の想像をはるかに超えていた。
私は某大手R社と人材バンクR社、そして(株)エリートネットワーク社の3社のエージェントに登録した。
その後、内定を獲得するまで5ヶ月間、書類選考を通過し面接の機会があったのが11社、面接総数は17回となった。応募総数は100社超である。
2年前を振り返ると、1ヵ月間で10社程度の面接を受験し、内定に至っている。今回と比べると転職回数と年齢が増えたことの影響もあると思われるが、求人が減少していることは明らかである。
そんなご時世と自分自身の立場から、本当に志望する会社との出会いは限られていた。IT関係の急成長したベンチャー企業の求人が多く、面接時に「なぜベンチャーを志望したのですか？」という質問が飛び交った。私にとって、本音で回答できない代表的な質問だった。
しかし、最終的に(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの安藤さんとの出会いで、思い通りの会社の内定を勝ち取ることになる。状況の悪さから、心が折れそうになることが多々あったが、何でも話せる関係になって頂いた安藤さんに励まされ、好結果につながった。
数少ない面接の機会を無駄にしないため、対象企業の事前調査を怠らなかった。業界の動向、財務情報などをレポート用紙2〜3枚にまとめた。ここまでは皆さんも当たり前に準備することだと思うが、私はそのレポート用紙を、本番で机に広げ面接官の視界に置き、実際の面接を受験した。どこまで有用であったかは判らないが、「かなり勉強されてますね」とお褒めの言葉を頂くことが数回あり、良い方に展開したことは間違いない。
しかし、好感触の面接を終え手応えを感じたことが何度もあったが、なかなか内定が出ない状況が続いた。採用活動自体がなくなることも数社あった。そのなかには「親会社からの出向者で補うことになった」という理由を聞いたことがあり、焦る気持ちを更に落ち込ませていった。
前職の退職が決まり、引き継ぎ等をしていたなか、同僚が名刺を持って訪れた。彼は「面白い人だから電話してみて下さい」とだけ言い残した。数日後、転職カウンセラーの安藤さんとお会いし、転職活動がスタートした。
各社、複数のカウンセラーにお世話になったが、安藤さんのケアは他社と大きく違っていた。
その違いのひとつは、「企業への法人営業」と「カウンセリング」を同じ担当者が実施していることだと思う。某他社で、カウンセラーに企業情報を尋ねると「営業担当に確認してみるので時間を下さい」というやりとりになりタイムラグが起きてしまう。場合によっては、実際の面接で、事前に聞いていたこととまったく違う狙いで求人が出ていたことを感じたこともあった。
その点、(株)エリートネットワークは、即答、且つ、よりイメージし易い情報を提供してくれた。企業と私を直接につないでくれるので、事前準備も迅速・的確に実施でき、非常に助かった。
失業率が上昇するなか、転職が難しくなっていることは間違いない。しかし、そんな状況でも転職を決意するなら、とことん積極的に行動すべきと思う。「あきらめない想い」があれば、必ず良い出会いが訪れると、今回の転職活動を通して感じた。
色いろと不利な状況が重なり、時間ばかりが過ぎていくなか、転職カウンセラーの安藤さんに「最後までとことん付き合いますよ」と仰って頂いたことがどんなに励みになったか、あきらめず、ポジティブな行動へとつながりました。(株)エリートネットワークと、親身になってカウンセリングをして下さった安藤さんに、深い感謝と御礼を申し上げます。ありがとうございました。
