人事部長、逆風の中、8ヶ月間の転職活動

人事部長、逆風の中、8ヶ月間の転職活動

No.396
  • 現職

    大手小売業(社員数単体で約2000名) 人事部 次長

  • 前職

    新興市場上場 クリエイティブ企業 人事部長

富山 浩二 氏 45歳 / 男性

学歴:国立大学 卒

はじめに

前職を退職して、8ヶ月。本当に長い道のりでした。
正直、途方に暮れる毎日でした。

年齢も考えると、もう転職は無理なのだろうか。
蓄えはいつまでもつのだろうか。
悶々とした日々が、あっというまに過ぎ去って行きました。

しかし、その道のりにもやっと終止符が打てました。
新たなスタートが切れることになりました。

自分自身、未だに信じられない話しですが、(株)エリートネットワークさんに転職サポートをお願いし、ご紹介頂いた初めての求人案件でした。
そこで内定を頂きました。

これはもう、運命としか言いようがないと思いました。
と同時に、その裏側には私の経歴や希望を基に適正な求人案件を選びバックアップするという、他にはない取引先企業の幅広さや案件対応力があったからこそなのだろうとも推察しました。本当に感謝しています。

転職活動の経緯

私が前職を退職したのは、2009年の7月でした。
景気情勢も鑑み、転職活動は相当厳しくなるだろうとも覚悟していました。
でも、まさかここまで厳しくなるとは!
正直、想定外でした。

当初、大手紹介会社を中心に5社程度に登録し、案件の紹介をお願いしました。とは言いつつ、厳しい世相や私の年齢等もあり、案件はほとんど無いに等しい状況でした。

月に数件送られてくる求人案件の内容は、業界や企業規模・雇用条件等、必ずしも満足いくものではなかったです。

しかし、そんなことを言っていては応募すらできません。
余程 不本意と思われる求人案件以外には極力エントリーしました。
エントリー結果は・・・・・ご想像の通りほとんどが不合格でした。

恐らく、100件近くエントリーしたと思いますが、書類選考を通過できたのは、1割程度でした。
そして、面接に進めたとしても、結果は全てNG。

NGの内容は勿論、なかなか明示されることはありません。
そのため、何が悪かったのか?原因なのか正確なところは判りません。
そんな中、紹介会社のカウンセラーと話しているとおぼろげながらも状況が見えてきました。

まず、年齢がなかなかマッチしない。
特に報酬面で妥協した案件は、採用側も20代後半から30代の採用を念頭に置いていると思われ、40代の転職の難しさを痛感させられました。

次が、1つの案件に対する応募者数がとにかく多いこと。
それにより、経験した業界や仕事内容が募集案件にピタリと当てはまらないと、書類選考通過すらも相当難しくなっています。

私の場合は人事領域の経験は幅広くこなしてきた自負がありました。
それでも、株主総会の取り仕切りや上場準備など、人事以外の分野にまで十分な経験値を求められることが多々ありました。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

そんなある日、お願いしていた紹介会社の一つから、(株)エリートネットワークさんをご紹介頂きました。

早速、アポイントを頂き、藁にもすがる思いでカウンセリングに伺いました。
自分の経歴や希望する業界、企業規模・仕事内容等をお話しし、ご担当の転職カウンセラーの高橋さんから候補となる企業の概要を聞かせて頂きました。

驚いたのは、それまで他の紹介会社の案件からは、まったく出てこなかった社名が、「こんな会社はどうですか?」という具合にいくつも現れたことです。
そして、私の志向性を確認した上で、「内々に、先方に当たってみましょう」とお話し頂けた事でした。

大手の紹介会社では、依頼があった案件を紹介頂くだけでした。
しかし、(株)エリートネットワークさんでは日頃培っている幅広い企業とのネットワークの中から、求職者の希望に応じて、マッチング度の高い企業には個別に打診して頂ける点が素晴らしいと思いました。

また、求職者のカウンセリング担当と募集会社の法人営業担当が分業になっていないことで、より候補者のことを、直に応募先企業にきちんと推薦して頂ける体制も頼もしく感じました。

今思えば、自分の希望に近い企業を紹介して頂けたことで、面接に対する私の意気込みも、まったく違っていたものになっていたのかもしれません。
結果、今まで応募したどの企業よりも、仕事内容や諸条件を含め、自分の希望に最も近い会社から、お陰で内定を頂くことができました。

転職活動中の過ごし方

転職活動中は、正直言って時間をとても持て余します。
ただなんとなく過ごしていると、気持ちもどんどん塞ぎ込んで行きます。
そのため、目標を持って何かに取り組む等、過ごし方が重要だと痛感しました。

逆に言えば、今まで時間がなく、なかなかできなかったことに取り組む良いチャンスでもあります。
とは言え、将来に対する不安や近所への体面もあり、なかなか外出したりお金を使ったりという精神的ゆとりも無いというのが実際のところですが。

私の場合は、将来のことも考え投資の勉強をしました。経済的な余裕もないので少額ではありますが。
これからの時代、老後の生活設計を考えると、仕事以外の収入の道を開いて行く事はとても重要と感じたからです。
そのための時間を十二分にとれたことは、一つの収穫であったかなと思っています。

あとは、趣味の時間に充てました。
本を読んだり散歩したり、すこしでもリラックスできることを心掛けました。
そして、毎日規則正しい生活を心掛けました。
ただでさえ将来への不安が募る訳ですから、気持ちをしっかりと持って行けるよう、自助努力はとても大切と感じました。

以上、参考になるか分かりませんが、皆様の転職活動の一助として頂ければ幸いです。

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