航空会社から、大手物流企業への転職

航空会社から、大手物流企業への転職

No.410
  • 現職

    老舗大手物流会社   主要顧客での管理担当

  • 前職

    大手航空会社 航空貨物部門   営業企画担当

七坂 良雄 氏 36歳 / 男性

学歴:東京大学 教育学部 総合教育科学科 卒  TOEIC 845点

転職活動に至る経緯

前職は航空会社の航空貨物営業企画担当をしていた。もともと飛行機に限らず乗り物が好きでその延長線上に飛行機があり入社。やはり好きな乗り物にかかわる仕事ということで会社の業績不振にも拘らず仕事へのやり甲斐は感じていた。13年間の会社人生では傍流の貨物部門一筋であったものの希望の海外勤務も経験し、まさに充実したサラリーマン生活であったと思っていた。しかしながら、リーマンショックの影響により、それまでの会社の矛盾点、問題点が一気に顕在化し業績が急激に悪化。会社再建への具体的な青写真が描けぬまま、会社更生法の申請に至ってしまったのである。そして矢継ぎ早に示された自部門の大幅縮小、全社的な特別早期退職の募集という方針を目の当たりにし、それまでの会社への愛着、今後の再建への思いは大きく変化し、転職を真剣に考えるようになった。好きな仕事をしている充実感はあっても、「今後の10年間は中間管理職としてダイナミックに会社を動かし、成長できるのか?」「現実的に家族を養って行けるのか?」といった点で考えれば考えるほど転職への思いは強くなった。年齢は既に36歳であったが、転職のリミットと言われる35歳からはまだ離れていない。可能性はあるかもしれないと考えたのであった。

転職活動の開始

【1】応募
前職の特別早期退職の説明の際に、転職エージェントを介した転職方法が一般的であることを知り、とりあえず自分の目指す転職活動をサポートしてもらえそうな人材紹介会社をWEBで探すこととした。年齢的には大きなハンデを抱えていることは覚悟しており、できる限り自分の境遇に近い方の転職実績がある会社を選ぶこととした。数あるサイトの中で、(株)エリートネットワーク社のサイトには36歳の方の転職成功例が掲載されているのを拝見し、まずはホームページに必要事項を記入し送信した。送信後2〜3日後に、今回の転職活動の大半をサポートして頂く松井社長よりメールを頂戴し、履歴書、職務経歴書を送付の上、初回の面談となった。


【2】事前面接
(株)エリートネットワークさんでの最初の名刺交換で松井社長のタイトルを知り、社長自ら転職カウンセラーをされることに驚きをもったものの、まずは自分を知ってもらうということからありのままの自分を出すことを念頭に置き面接に臨んだ。社長の豊富な知識、話術に引き込まれ、あっという間の2時間の面接が過ぎたことが今でも印象に残っているが、振り返るとここで自分に合いそうな会社、性格などを本音で伝えられたことがその後の就職活動にプラスに働いたのではないだろうかと思っている。自分というものを伝え切れたという充実感がその後の活動に好影響を与えたものであろう。一通りの質問が終了したのちに、事前に希望していた物流関係、4〜5社の紹介があり、その中でもK社、一部上場のM社の2社を勧められた。自分の知識不足もあり、紹介された企業の中で直感的に当てはまるものはなかったが、まずは各企業の研究を行い自分にとって働き易いかどうかを見極めるとともに転職への思いを高めていくこととした。そして概要を調べるにつれ、事業内容など勧められた2社が自分にとってやり甲斐のある仕事ができるのではないかという思いが強くなった。そのように気持ちが高まる中で相次いでその2社から書類選考が通過し、面接の申し入れを頂くことになった。

面接

まずは一部上場企業M社の面接であった。先方は人事部長、人事課長そして配属の可能性がある部門長の3名の面接であった。M社の財務状況、役員、など基本情報は頭に入れ万全の状態で面接に臨んだつもりであったが、実際は海運、陸運に関する細かい質問が多く、あまりはっきりと答えられず非常に手ごたえの薄い面接であった。正直かなり落ち込んだが。松井社長にご報告し、以降の心構えなどアドバイスを頂き、頭を切り替えて次の面接に臨むことができた。

K社の面接は、社員数が1万名を超える規模であるにも拘らず、1次面接からいきなり副社長面接であり、かなり希望の持てるものであった。面接では仕事の細かい部分というよりは、転職へ思い至った経緯、入社への意欲などが中心であり、面接自体は非常に手ごたえがあった。少なくともM社の希望がなくなったことから背水の陣で臨む覚悟ができており、転職したいという熱意が先方に伝わったことが採用の決め手になったのではないかと今振り返れば思われる。2社掛け持ちでどちらか条件がいい方というような色気が出れば、面接ではすぐに相手に伝わってしまう。最終的にはこの会社に入り全力を尽くす、という一途な気持ちが伝わることが重要ではないだろうか。そして影には(株)エリートネットワークさんの後押しがあったことは言う迄もないだろう。

そしてK社からは1次面接後、すぐに健康診断を受けるよう要請を受けたこともあり、入社できる可能性は非常に高くなったのではないかという思いを持った。その後ほどなくして最終社長面接があり、無事入社が決まった。最終面接については、完全に入社の意思確認のみであり、転勤、海外赴任などがあり得ることへの同意を取る程度であった。もちろん緊張はしたが、入社への意思を固めていたこともあり、質問に対しては自信を持って答えられた。やはり自分の気持ちがぶれていれば、質問にも自信を持って答えられないものである。

新しい会社に入って

前職に退職の意思を伝え、引継ぎに約1ヵ月半を掛けた後、休みなど間を置かず新しい会社に入社した。新しい会社では前職の経験を生かすというよりは、まったく畑違いの仕事をゼロから始めさせて頂く事になった。会社更生法を申請した会社とはまったく違い社内には活気が溢れ、皆自分の仕事に自信を持っている。まだ自分の居場所はない感じではあるが、採用して頂いた感謝の気持ちを忘れずに、謙虚に仕事を覚えて行きたいと思っている。36歳という年齢は転職にはリミットに近いが、新たな挑戦を始められるリミットでもある。そのぎりぎりの人間にチャンスを与えて下さったことは本当に言葉には表せないくらい感謝している。このような有名ではないが創業以来100年以上の歴史のある超優良企業をピンポイントで紹介して下さった(株)エリートネットワーク、松井社長にも感謝してし切れない思いでいっぱいである。今後この会社で全力を尽くし、評価を得ることが前職、(株)エリートネットワーク様、自分自身、家族すべてがハッピーになる唯一の方法であると思う。全力で頑張って行きたい。

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