技術者の急ぎ過ぎた転職

技術者の急ぎ過ぎた転職

No.415
  • 現職

    外資系エンジン試験・測定器メーカー  プロダクトマネージャー

  • 前職

    環境試験機メーカー  開発・設計担当

水原 忠紀 氏 37歳 / 男性

学歴:東京電機大学 理工学部 産業機械工学科 卒

急ぎ過ぎた転職

2009年の春、13年勤務した試験機メーカ(A社)から転職を決意し、大手転職サービスに登録しました。そこから転職活動が始まりました。1度、数時間の面談を行い、その後14〜5社の求人情報が送られてきました。自分の希望とちょっとずれていた感じもありましたが、その時はあまり気にも留めず、数社にエントリーしました。
景気が急降下しているという最悪のタイミングの中、書類選考でエントリーした数社から断られ、中々難しいなと感じていた8月の終わりにある試験機メーカ(B社とします)を紹介されました。B社は、事業規模でA社とほぼ同じ、担当業務も装置設計ということでほぼ変わらず、待遇も想定しているレベルだったので“これはいいかな?”と思い、申し込みました。間もなくして、「書類選考が通ったので、面接する」ということでB社を訪問しました。面接もあっけなく終わり、比較的採用がすんなり決まりました。「こんなもんかな?」という違和感を持ちながら、入社手続きのやり取りをする中で、中々対応して頂けない部分もありましたが、2009年末をもってA社を退職、2010年からB社で働き始めました。

入社してから間もなく、自分の中で何か違和感というものを感じました。その時点では漠然としたものでしたが、3ヶ月ほど経ってくるとその違和感は大きく、はっきりとしたものとなりました。経営陣が右往左往していて、戦略的な意思決定ができない。その中で売上は低下していき、それに対する打開策が打てない。組織が混乱していて設定した目標に対して社員が向かっていけない。そんなことが具体的に“違和感”として感じられたのです。その違和感の中で続けていくのは難しいと感じ、「決めるのを急ぎ過ぎたかな?」と思うようになりました。

再度、転職活動へ

転職を失敗したと感じた時から、それは危機感として日々襲ってくるようになりました。毎日会社に出勤していましたが、不安と危機感のなかで「次の道を探さなくては!」と再度転職活動を行うことを決意しました。幸い、大手転職サービスは登録したままだったので改めて求人情報を調べましたが、中々個人では思うように行きませんでした。また、そちらの斡旋サービスには前回の失敗があったので、登録することを躊躇していました。そんな状態の中で、出会ったのが「(株)エリートネットワーク」さんでした。何通かのメールでのやり取りのあと、4月の中旬に銀座のオフィスで面談をしました。
2時間程度の面談の中で、今までやってきたこと、これからやっていきたいことなどをお話させて頂きました。その中で色いろ質問等を投げ掛けて頂いたことで、自分の頭の整理をうまくできたと思います。自分の“やりたい”と思っていることで、この方向なんだと決めつけてしまっている自分に対して、“こんなことはどうですか?”、“これは若干違うように見えるかもしれないけど、同じ方向ではないか?”という客観的な情報を伝えてくれたことが、視野を広げるといった部分で大きく効いたと思っています。

都合3社紹介して頂きましたが、その中でもっとも合っていたのではないかなという会社に決まりました。それほど多くない紹介数で決まるという点で、企業側のニーズと私たちのニーズとをうまくマッチングさせてくれているのではないでしょうか。今回の求人条件の中で「英語」の条件が入っていました。恥ずかしながら英語が不得意な私ですが、以前の会社(A社)での経験がフルに生かせることをアピールしておいて頂いた御陰で、面接に進めて頂けたのではないかと思います。このように、企業側との交渉力といった点で前回の転職で利用した斡旋サービスとはひと味も二味も違うなあと感じました。

まとめ

転職体験記というほど大袈裟なものではありませんが、若干の経験をお伝えするとすれば、

■最初の印象は結構大事
初めて先方を尋ねた時に感じたことって結構大事です。
私達も今までの実務経験があるので、自分に合わない企業は最初から何か感じます。

■退職は次の職場を決めてから
他の方も書かれていますが、先に退職すると気持ちに余裕がなくなります。
結果、転職先の見極めがうまくできなくなります。

■あまり業種にこだわり過ぎない
あまり視野を狭めると、選択の余地がなくなります。
幅広く色いろな可能性を見たらよいのではないでしょうか。

などが、今までに感じてきたことです。
何かの足しになれば幸いです。

最後になりましたが、今回の転職に際し多大なるご支援を賜りました、株式会社エリートネットワークの転職カウンセラーの岩川様にこの場を借りまして、改めて御礼申し上げます。

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