一部上場 建機メーカー 法務部
国家公務員 法務職(職種別採用)
山口 美香子 氏 37歳 / 女性
学歴:早稲田大学 法学部 卒
Cornell University Law School 卒 法学修士号(LL.M.)取得
TOEIC 980点
大学卒業後、アメリカの大学院への留学期間を含め約10年間の社会人生活を送った後、国家公務員の中途採用試験を受験・合格し、私の国家公務員生活が始まりました。しかし、それまでの企業法務で培った経験を活かし、法律分野に関連した業務を行うことを希望していたものの、人事異動が頻繁に繰り返されるという官公庁の通例を目の当たりにし、思うように自分の専門性が活かしきれないことに悩み始めました。そのような状況の中、国家公務員として約4年間勤務した頃から「転職」が頭をかすめ始めたのですが、それ迄に既に何度か転職をしていたことから更なる転職に慎重になっていたこと、また激務環境に身を置いていたことから時間的な制約もあり、転職活動を実際始めることに躊躇している状態でした。
しかし悩んでいるだけでは始まらないのでとりあえず転職エージェントに登録するだけでもと思い、何社かに登録をしてみましたが、転職回数の多さと年齢で応募条件がマッチする求人がほとんどないという現状を突き付けられ、ショックを受けているところに今度はリーマンショックの激震が走り、更に私の転職への気持ちが下降して行きました。
そのような状況の中、色々思い悩んだ結果、転職回数は今更変更できないのでそこで悩んでも仕方ない、年齢制限についてはもたもたしていたら余計状況が悪くなるだけだから今すぐ転職活動を始めなければ、と考えるに至りました。その決意後は更に何社かの転職エージェントに登録、転職サイトの閲覧、関心のある企業の採用ページをチェックするなどのことを平日帰宅後や週末を使って行いました。
時間的制約から比較的ゆっくりとした転職活動ではありましたが、ぽつぽつと面接に呼ばれ始め、中には内定を出して下さった企業もあったのですが、前述の私のネックであった、転職回数の多さと年齢を理由に(他にもあったのかもしれませんが)私が希望していた、日本企業の法務部への応募は書類選考の段階で「ご縁がありませんでした」という結果に終わることがほとんどでした。
面接に呼んで頂いたり、内定を頂いた企業はほとんどが外資系企業でした。
私は転職当初から「これまで転職を繰り返してきたけれど、今後は一つの会社で腰を据えて法務の道を極めたい」と考えており、「一つの職場にとどまらず、会社を変えてステップアップをして行く」というキャリアパスが一般的、というイメージの外資系企業に転職することをどうしても決断することができませんでした。それにしてもこのご時世で、この私の悪条件で頂いた内定を手放してもいいのか、と散々悩みましたが、今後一生のことなのでやはり何の迷いもなく決意出来るような転職でなくてはだめだ、と考えるに至り、内定をお断りし、また一からスタートすることにしました。
転職活動の柱となった、転職エージェントとのお付き合いは(株)エリートネットワークと出会うまで、5-6社とありました。どのエージェントとのお付き合いも、まず自分の履歴を登録し、実際コンサルタントの方ともお会いして事前に送付した履歴に基づいて求人内容を紹介頂き、自身も希望するものについて応募して頂く、という流れでした。実際何社もエージェント経由で応募させて頂いたりしたのですが、エージェントからは何か特段のアドバイスがある訳でもなく、応募書類を送付頂いた後、応募結果である、「面接に呼ばれました」「ご縁がありませんでした」などのご連絡を頂く、という割とあっさりしたものでした。その頃は、まあそれが転職エージェントというものなのだろう、と考えておりました。
転職活動から数カ月経った時、ある転職サイト経由で(株)エリートネットワークが出している求人案件に応募をしたことがきっかけで(株)エリートネットワークとのお付き合いが始まりました。転職カウンセラーの杉本さんと面談の約束をし、オフィスに伺ったところ、杉本さんは私が送付しておいた履歴書に一通り目を通されただけでなく、既に分析までされており、「つまりこういうことですよね」との前置き後、私が話そうとしていた、経歴のポイント、各職歴の退職理由、強み・弱み等のポイントをご自身の口からさっと切り出されたのです。それらは正に私の言いたかったポイントであったため、「これは今までのエージェントとは違う」と瞬間的に分かり、その時点で当初の予定より随分長引いてしまっていた転職活動に少なからず疲労を感じていた私は、すごくホッとした安堵感を今でもよく覚えています。
その後杉本さんとの面談で改めて自分の転職の意思、希望等の詳細をお話させて頂いたところ、翌日、「社内で検討させて頂いた結果、A社、B社・・・の法務ポジションに適性があるのではないかということになりましたのでこれらの会社に対し、これまでの経歴等のポイントを付して積極的に働きかけてみます」とのお知らせがありました。それまでお世話になっていたエージェントでは既に企業から出されている求人に対して私の履歴書等の応募書類を送って頂く、という形であったので「案件発掘の上に働きかけ」という非常にプロアクティブな仕事ぶりに大変驚きました。
その後そのうちの2社から面接のお知らせがあり、その都度転職カウンセラーの杉本さんに面接に際してのきめ細かいアドバイスを頂き(私のどんな点に先方が興味を持って頂いているか、故にどんなアピールの仕方が有効なのか、等)、またそれにプラスして人間味あふれる励ましのお声を掛けて頂いたりし、私は面接に全力で向かうことが出来ました。結果的にそのうちの1社とご縁があり、お蔭で現在希望通りの仕事内容・条件で元気に楽しく働いております。
30代後半という年齢、転職回数の多さ、直近の職歴は国家公務員(仕事内容・方法が私が希望していた民間企業の法務部のそれらと乖離している部分が大きい)という、悪条件が揃った私が仕事内容も条件もこれ以上ないくらいに希望にぴったりの会社から内定を頂けたのは私自身の図々しいくらいの「諦めない」という気持ちと激務の中での有効な時間の使い方、そして何よりも顧客の転職を顧客と同じ目線から誠実に且つ真剣に考えて下さる、究極の転職支援プロフェッショナル集団である(株)エリートネットワークのご支援あってのことだったと思います。
限られた時間とエネルギーの中で自分にとって最高の結果を出すためには上述の要素のどれもが必須のものと思われます。今後も経済の停滞は続き、転職市場も決して明るい状況ではないと思われますので転職活動は比較的長い期間を要す傾向にあると思います。そんな中、企業と求職者の仲介、という枠に留まらず、「生身の人と人のつきあい」を感じさせてくれ、真剣に求職者の希望、思いを受け止め、支援してくれるという、理想的な転職エージェントの存在は最も重要で不可欠なものと思います。このような思いを抱かせてくれた、杉本さんはじめ、理想的な転職エージェントである(株)エリートネットワークの皆様に心からの感謝の意を表し、私の転職体験記を終えさせて頂きます。本当にありがとうございました。