USCPA、Big4会計事務所から自動車メーカーへ

USCPA、Big4会計事務所から自動車メーカーへ

No.436
  • 現職

    一部上場 完成車メーカー  経理財務部門スタッフ

  • 前職

    大手会計事務所

鈴木 裕子 氏 30歳 / 女性

学歴:有名私立大学 卒
米国公認会計士

転職の動機

私は大学を卒業後、一部上場の大手のグローバルメーカーで海外営業に従事していました。学生時代から「グローバルに活躍できる人材になりたい」と考えており、海外に進出しているグローバルメーカーを中心に就職活動を行い、その中でも職種別採用を行っている会社にターゲットを絞り、海外営業の職種で採用となりました。
入社以来、北米や欧米市場を担当し、現地法人とのコレポンや売上収支管理、需要予測の策定などに追われる毎日でした。最初の数年は、無我夢中で目の前の仕事に取り組む日々だったのですが、余裕が出てくると今後の自分のキャリアについて色いろと考えを巡らすようになりました。

当時、若手は女性も活躍していたものの、管理職はほぼ男性のみ。結婚して育児をしている女性の先輩もいないことはなかったのですが、会社もまだまだどう扱えばいいのか分からないようで、出産前までは華々しく活躍していた女性社員でも、出産後はなんとなく窓際的な仕事を任されているような状況でした。
非常に忙しい仕事でそれまで毎日夢中に働いていたのですが、今後の長いキャリアを考えた時このままここで働いていても結婚して出産したらあんなふうに働くしかなくなってしまうのかな、と将来に対して不安を抱くようになりました。
当時、近いうちに欧州への駐在という話もあったのですが、このままこの会社にいても長くやり甲斐を持ってキャリアを積んでいける環境にはないと一念発起し、20代のうちにとUSCPAの資格を取得することにしました。

なぜUSCPAなのか

当時、私はマーケティングの一環として競合他社の商品戦略や財務分析の仕事に携わっていました。それまでは市場シェアを上げることが至上命題で短期的な視点でビジネスをしていたのが、財務分析業務を通じて初めてじっくりとP&LやB/Sを読むようになり、ビジネスの根幹としてのファイナンスに強く興味を惹かれました。こうしたビジネスの根幹を理解していないままには、実効性のあるビジネス戦略は立てられないのではないかと考えるようになりました。
ちょうど上述のように、女性として長くキャリアを築いていくためにも実務経験はもちろんなのですが、プラスアルファとしてしっかりとした資格が欲しいと考え、USCPAを取得することにしました。

USCPAに合格して

退職してUSCPAの資格を取得したものの当時リーマンショックで空前の大不況。日系のグローバルメーカーもしくは外資系メーカーのファイナンスの仕事を、と考えていたものの当時製造業の求人は皆無の状態で、どうしたものかと頭を抱えました。
私の場合、資格を取っただけでまだファイナンスとしての実務経験は無かったため、一旦方針を転換して、景気が回復してグローバルメーカーのファイナンスの求人が出るまでの間、とにかくファイナンスの経験が積める所で働こうとBig4会計事務所でキャリアを積むことにしました。

転職活動

Big4に入って1年を過ぎた頃から本格的に転職活動を始めました。リーマンショックの直後に比べれば少しは回復したものの、まだまだ景気は悪い状況で求人も限られていましたが、その中でも日系のグローバルメーカーを第一希望としました。なぜ日系のグローバルメーカーを希望したかというと、やはり前職の海外営業の経験を生かしたいと考えたことと、外資系の企業はやはり日本国内市場が中心になるのに比べ、日系の企業はヘッドクォーターとして世界を相手により広い視野で仕事に取り組めると考えたからです。
今回内定を頂いた企業では、当初別のポジションで応募していました。面接で先方の反応も良く順調に進んでいたのですが、ちょうど人事異動の時期と重なり急遽そのポジションは内部異動で間に合わせることになり、NGという訳でもなく採用自体がクローズになってしまいました。非常に残念に思っていたところ、今度はファイナンスのポジションで募集が出たので再度応募し、今度はスムーズに内定を頂くことができました。

転職活動を終えてみて

一般的によく言われることですが、やはりお見合いと一緒で相性というのは大きいと実感として感じます。事実、今回内定を頂いた企業では、面接の場でも、自分の言葉が相手にきちんと伝わっていて、自分の考えが相手に理解されていると感じることができました。そういう意味でも「ここで働きたい!」という思いが、面接をする度に強くなっていったように思います。面接の場は、自分自身も本当にこの会社で働きたいのか、働いていけるのかを判断する大事な機会ですから、及び腰で面接に臨むのではなく、きちんと準備をした上で「どんとこい!」という気持ちで自信を持って自分の思いを伝えるのが何より大事なことだと思います。

(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの高橋さんには大変お世話になりました。他のエージェントさんからご紹介頂いた求人についても都度高橋さんにご相談し、その会社の風土やそのポジションについての説明等もして頂き、求人票だけでは判らない色いろな情報を頂き、全体として非常に効率良く転職活動を進めることが出来ました。今回、希望の会社で希望の職種に転職することができたのも高橋さんのご助力のお陰と深く感謝しております。この場を借りて御礼を申し上げます。

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