外資系モバイル端末メーカーから、ITベンチャーへ

外資系モバイル端末メーカーから、ITベンチャーへ

No.449
  • 現職

    日系BtoBソフトウェアメーーカー兼上流ITコンサルティング会社  法人営業

  • 前職

    外資系大手コンピュータ&モバイル端末等のメーカー  BtoC営業担当

石田 昌 氏 26歳 / 男性

学歴:私立大学 経営情報学科 卒

新卒で外資系メーカーへ入社

2007年大学3年生時、当時はいざなぎ景気と言われ新卒は近年稀に見る売り手市場。私自身も数ある会社の中から選ぶことが出来る状態で、就職活動を始めました。
そのような中、以下のような2点を念頭に会社選びをしておりました。
1.幼少期から趣味であったパソコンに関われるメーカー
2.会社のフロントであり、収益源である営業職
活動を始めて間もなくトントン拍子で第1志望としていた外資系メーカーから内定を頂き、こんなに簡単に決めていいかとの思いながらも入社することを決意致しました。

当時は学生なので働くイメージが具体的に出来ておらず、ブランド力、マーケティング力が優れた会社で働くことに憧れを抱き過ぎていた事は否めません。今思えば、選考を進めていた会社全て最終迄受けてからじっくり選ぶべきだったとも思います。特に会社の選び方という点では、私のパーソナリティーである着実に事を進めていく事や長期的に成長できる環境にあるかという点を踏まえて選択したとは言い難かったと反省させられます。

転職を決意した経緯

入社して半年で地方へ一人での勤務となり、周りにお手本とする先輩がいない状態ながらも刺激的な体験が出来ており、充実した毎日を過ごしておりました。そして1年半が過ぎ仕事も順調にこなせるようになってきた矢先、会社にも私にも大きな転機が訪れたのです。当時の日本人社長が突然の辞任をし、アメリカから本社直属の社長が就任したのでした。社会人2年目にしてこのような体験ができたということは良かったのですが、私を採用して下さった社長が居なくなったという事実には大きく動揺し、外資系ということもあり自身の進退へも大きな影響を与える可能性があると考えるようになりました。

やはりその流れで体制は大きく変わり、地域への提案営業として働いていた私たち担当は、今後量販店で販売員としての道しか残されないようになっていったのです。決して会社の方針が間違っているとは思いませんが、私としてはモチベーションの維持に苦しむようになりました。そのような中で、1年は腰を据え会社の動向を見て変えられる部分が無いかと提言はしていったのですがやはり事態は好転しません。そして仕事をこなすも、情熱を持って仕事をしていく機会は日々減少していきました。その当時、同僚には顔色が悪いと言われていたので心の葛藤が出てしまっていたのでしょう。取引先の方々には明るく振舞うことで必死になっていたことが思い出されます。

そこで自然と転職活動へと進むようになったのです。とはいえ、まだ入社し3年と短い就労期間での転職となってしまう為、大きな不安を抱えた中でのスタートでした。次の仕事は落ちついて長期的に経験が積めることを第一に、業界は絞らず提案型営業を探すことにしました。
そのような状況の中、まずは数社のエージェントに登録を行い、実際に数社の面接を受けておりましたが、当然のごとくうまく行かず仕事でも転職活動でも両面で気持ちが落ち着かない日々が続き、辛い思いをしておりました。転職活動を続ける中、案件自体も徐々に減りその時点では数打てば当たるだろうと自暴自棄になりかけていたのだと思い返されます。心情面でもかなりの混乱期で、冷静に周りが見られずご迷惑をお掛けした方も多数思い当たってしまうほどでした。

その後更に転機は続けて訪れたのです。現場で量販店に対して営業活動をしていたメンバー全員が急遽本社の一室に呼び出され、かなり強引な形で早期退職制度を提示されたのです。前社長時に採用された社員がターゲットで、人件費の大幅圧縮が目的だったと思われます。販売員には莫大なコストを掛けられないということでしょう。数カ月後には職を失う可能性があり難しい判断でしたが、地方に居たこともあり東京での転職活動に物理的な障害があったので制度利用を受け入れ、東京に拠点を移すことに決めたのです。この転機に関しては願ってもないチャンスであったので即答をしたのですが、その後一切の後悔の念がないところを考えると、今の時点では本当に自分の人生において正しい選択ができたのでしょう。気持ちも非常に軽くなり、一つのことに集中できるためギアを数段上げるようになってきました。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

そのようなある日、会社の先輩社員へ転職活動がうまくいかない事を相談した時に、紹介頂いたのが(株)エリートネットワークでした。ご担当下さった転職カウンセラー高橋様は、以前から先輩社員の転職サポートを行なっていた方で、「とにかく丁寧に個々人に合わせたカウセリングを行なってくれるから必ず助けになる。」とのことで登録をさせて頂きました。
実際にお会いしてみると、まず2時間も掛けてカウセリングを行って頂き、転職において望むこと、望まないこと、私自身のパーソナリティーまでをじっくりと洗い出して頂け、この時点で他のエージェントとは違い、大きな安心を得ることができたのです。特に大手とは違い、流れ作業という印象は全くもってありませんでした。

実際に頂いた案件も他のエージェントと比べ非常に豊富で、尚且つ紹介して頂いた案件の会社との関係が非常に良く各会社の状況を踏まえた良い点、悪い点まで踏み込んでご説明頂けた為、非常に安心して転職活動を進めていくことができるようになりました。

とはいえ転職活動自体は私自身が面接を上手くこなしていく必要があり、面接が不得意だった私は一次面接で残念な結果となってしまうことばかりでした。そのような時でも、面接結果のフィードバックを体よく話すのではなく、次に繋げる形でのアドバイスを頂けたのは、大きな励みとなったのです。特に響いた言葉は「面接はプレゼンテーションやアピールするだけの場ではなく、“会話”をしに行く場所」で、この言葉を実践した面接から印象は見違えるように良くなり、選考が確実に進むようになり、残念な結果で終わった会社からも良いフィードバックを頂けるように改善されてきたのです。初期の頃の面接といえば、気負ってばかりいてかなり自己中心的だったので、今思えば相当に恥ずかしい限りです。何より問題だったのは、面接官の関心が薄れてしまうタイプの人間だった事でしょう。この時の転職カウンセラーの高橋様からのお話はそれ程、非常に的確で効果的でした。

複数内定からの葛藤、そして決断

(株)エリートネットワークを利用してから約一ヶ月後、徐々に歯車が噛み合い出し、一次、二次と面接を進むことができるようになり、最終的に内定を三社から頂くことができました。内二社は(株)エリートネットワークから頂いた案件で、共に納得出来る内容だった為、どちらかから決めることにしたのです。一社目は、東証一部上場ソフトウェアメーカーの社長からはありがたいラブコールが、二社目のITベンチャー企業には望むビジネスが。社風も非常に似ており最後の最後まで悩み、多くの方からアドバイスを頂きました。やはりその中でも高橋様からは多くの助言やサポートを頂き、私の決断を暖かく見守って下さいました。
最終的には活躍したいフィールドがある二社目のITベンチャー企業へ入社することに決めました。一社目の社長のお気持ち、会社の安定性を振り切るには大きな覚悟が必要でした。この決断に関しては、私自身の中でも例を見ないほど紙一重の決断であり、確かに望むビジネスがあったとはいえ最後の一押しはエモーショナルな部分だったと思います。

転職活動中、一時はこのまま路頭に迷ってしまうのではないかと落ち込んだ時期もありました。なかなか経験できないような様々なことも起こりました。が、そのような特殊な事態の中で無事内定を頂き、更に納得をして終わらせることができたことは、本当に幸せなことだと実感致しております。途中大きな震災もあり、今後の市況はより一層下火になっていくことが予想されます。タイミングとしても完璧でした。
次の仕事では全てが初めての体験であり、多くの苦労をすると思います。今後は会社の大小に囚われることなく、私自身がどのような形で会社を通して社会に貢献していけるかを追求していき、会社の成長の一翼を担えるような結果の出せる人間になれるよう努力していこうと思っております。
今回の転職活動を終え、このように充実した気持ちで転機を迎えられるのは、(株)エリートネットワークの皆様、そして何より担当して頂きました高橋様の御陰です。この場を借りてお礼を申し上げさせて頂きます。誠にありがとうございました。

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