新司法試験受験を断念,上場企業でコンサルティング営業へ

新司法試験受験を断念,上場企業でコンサルティング営業へ

No.478
  • 現職

    JASDAQ上場 会計システムコンサルティング会社 コンサルティング営業

  • 前職

    法科大学院生(未就労)

内川 芳雅 氏 26歳 / 男性

学歴:法政大学  法学部 法律学科 卒
法政大学法科大学院 修了
インターハイ・バレーボール 全国ベスト16位

1.はじめに

法科大学院修了生の方には、私と同じように、既卒・未就労で就職活動を始める方も多くいるかと思います。そして、不景気の昨今、このような状態での就職活動に不安を覚えている方もいるかと思います。
実際に就職活動をした私の正直な感想と致しましても、やはり法科大学院修了後、既卒・未就労で就職活動を進めることは、大変厳しいものでありました。なぜなら、未就労ですと、中途採用枠での就職活動では第二新卒扱いにもならず、求人自体が極めて少ないですし、既卒者枠での新卒採用を目指しても、年齢等の面で不利になるのが現状だからです。

ただし、可能性はゼロではありません。現に、既卒・未就労で、語学もできない、特筆すべき資格も持っていない私でも、2ヶ月という期間で内定を頂くことができたからです。
そこで、私と同じような境遇の方の就職活動におかれまして、この度の就職体験記が、少しでもご参考になれば幸いであると思っております。まだまだ社会人としての経験もない私が、このような就職体験記を書かせて頂くことは大変恐縮ではありますが、以下、私の内定迄の体験をお伝えさせて頂きます。

2.(株)エリートネットワーク様の就職支援サービスへの登録

新司法試験受験後、私は民間企業への就職を決意し、(株)エリートネットワーク様の就職支援サービスに登録致しました。このように、私が民間企業への就職を決意した理由は、以下の3つが挙げられます。

第一に、受験後自分自身で試験の出来を振り返ってみた時、私の出来では到底合格レベルに達していないと感じたことが挙げられます。
第二に、経済的な理由から、受験は一回迄と大学院在学中から決めていたことが挙げられます。
第三に、自分の今後の人生を考えた時、このまま司法試験受験を続ける方が良いのか、それとも就職する方が良いのかを何度も考え直したところ、今年就職をして、今迄勉強したことを幅広く企業で活かしていく方が、私の今後の人生を豊かにできると感じたことが挙げられます。

以上の理由から、私は、それまでの受験生活から心機一転、民間企業への就職活動に取り組むことにしました。その第一のステップとして、インターネットで評判の良かった(株)エリートネットワーク様の就職支援サービスに登録し、担当カウンセラーの金入さんの転職カウンセリングを受けることとなりました。

3.担当カウンセラーの金入さんによる、きめ細やかなカウンセリング

担当カウンセラーの金入さんカウンセリングは、履歴書等を基にして、自分自身が人生の節目節目に何を考えて、その結果どのように進路を決めてきたのかということを、丁寧に質問して頂きながら進むものでありました。
そのため、このカウンセリングは、自分自身がどのような性格をしていて、どのような人物であるのかということを、改めて理解することができる大変貴重な経験になりました。
また、私から話す一つ一つのエピソードに対して、それが私自身にとってどのような意味を持つのかを深く掘り下げてヒアリングして頂けました。
このように、きめ細かくカウンセリングして頂くことは、採用面接対策にもなりますし、自己分析のきっかけにもなるので、私にとって大変貴重な経験となりました。

4.コンサルタント営業職を志望した経緯

私は、就職活動当初、法務部への就職を志望しておりました。初回のカウンセリングの際にも、担当カウンセラーの金入さんに、その旨を伝えておりました。
しかし、今思い返してみると、それはただ単に大学で法律を勉強してきたから法律を使った職種に就きたいと、短絡的に考えていた面が強かったと思います。恐らく、その時の私は、自分がどんな仕事をしたいのかという事をしっかりと考えられていなかったのだと思います。そのため、今思えば法務部内への就職の気持ちは非常に漠然としたものであったような気がします。

そんなことに気付き始めた時、私は、就職活動当初担当のカウンセラーの金入さんにカウンセリングして頂いた内容を、もう一度振り返って反芻してみることにしました。つまり、弁護士という職業はどのような職業で、私は今まで弁護士の何に魅力を感じて司法試験合格を目指してきたのか、ということを改めて考え直してみることにしたのです。そこから、弁護士という職業は、依頼者の抱えた紛争の問題点を発見し、それを端的に指摘し、ヒアリングを通じて解決策を提案して、訴訟提起などの商材をサービスとして提供していく職業であり、そういった課題解決型のサービスを提供していく業態に、私は憧れを抱いていたことに気付きました。その点に気付いたことで、ただ単に法律を扱う職種を志望するのではなく、法律知識のバックグランドも活かしながら、お客様の長期的な利益発展のために課題を解決していくというコンサルティング営業こそが、自分のやりたい仕事であると気付くことができました。

そして、担当カウンセラーの金入さんに会計システムコンサルティング会社のコンサルティング営業職の求人を薦めて頂けることとなりました。会計の世界は勉強したことがなく、未知の領域ではありましたが、これまで勉強してきた会社法や金融商品取引法、税法、内部統制の知識を活かせる業界でありますし、コンサルティング営業という職種も大変やり甲斐を感じられるものと思いましたので、それまでの就職活動とは打って変わって、イキイキと採用面接のプロセスを進めることができました。そして、最終的に内定を頂くことができました。

司法試験に区切りをつけ、これから民間企業への就職を考える場合、つい法務部ばかりを考えてしまうという方も多くいるかと思います。しかし、今まで学んできた法律知識は、法務部以外でも活かせるものでありますので、様々な業界や職種に自分の可能性を広げて就職活動を進めていくことが、私は非常に大事であると思います。
自分自身がやりたい仕事の中身の本質は何なのかということを考え抜いた末の答えは、十人十色であると思います。そして、その出した答えに向かって就職活動をすることが、短期で内定を頂く上で大事であると思います。

5.内定後、まさかの父からの反対、そこから得たもの

上述の会社に内定を頂いたので、私は父にその旨を勇んで報告しました。父も喜んでくれる、そう思っていました。
しかし、父の反応は予想に反するもので、「もう、司法試験は諦めるのか。」「きっと後悔することになるぞ。」「やめとけ。」というものでした。
これから就職して司法試験で勉強したことを活そうと思っていた矢先の私にとって、司法試験を諦めるとか、司法試験の勉強を無駄にするという感覚が一切なかったので、「司法試験を諦めるのか。」と言われて唖然としてしまい、それ以上何も言えなくなってしまったのです。
私としては、就職するなら今まで面倒を見てもらった父にも、応援してもらう形で気持ち良く就職したいと思っておりました。また、しっかりと私自身の仕事内容を理解してもらいたいと思っておりました。

そこで、この点についてもノウハウがある、担当カウンセラーの金入さんに相談してみることにしました。そして、連絡を入れたところ、担当カウンセラーの金入さんは即座に対応してくれ、長いスパンで、自分自身の人生を考えに考え抜いた上での就職活動であったこと、入社する会社はどのような会社であるのか、その中でどのような仕事をするのかをしっかりと説明することが必要であるとのアドバイスを頂きました。また、そのためにはどうすれば良いかといった事も、細かくアドバイスして頂き、1時間から2時間程度だったと思いますが、長い時間に渡って相談に乗って頂きました。

そうしていくうちに、私自身の中で、色々な想いが整理されていき、就職することへの決意が更に深まっていきました。また、相談の中で内定を頂いた会社について深く考えるうちに、私にとって自分を活かせる仕事がある会社だな、と改めて感じる事ができました。
そのため、その後の父との話し合いにおいても、私の決意の堅さが父にも伝わり、最終的には応援してもらう形で就職への道を進むことができました。

司法試験を目指されてきた方には、ご家族からのサポートを受けて勉強を続けてきた方も多いと思います。そのご家族に対して、新しい道での挑戦をしっかりと理解し支援してもらう事は非常に大切なことと思います。反対されるとなると、就職への道に迷いが生じますし、いつまで経っても中途半端な気持ちのまま、時間だけが過ぎてしまうからです。
そういった意味では、今回、父に就職という新しい道での挑戦を理解してもらったことは、私自身の新たなスタートとして、非常に大きな糧となりました。

6.おわりに

今回の就職活動が、無事内定を頂ける形で終えることができたのは、担当カウンセラーの金入さんのお陰でありました。金入さんには、私の性格や能力を、人材紹介のプロとして客観的に分析して頂き、何かあると、いつも分かり易く的確なアドバイスをして頂きました。また、就職に関する悩みや、問題が起こった時には、常に迅速かつ丁寧に対応して頂きました。
そのため、私にとって初めての就職活動をこれだけ早く進めることができたのは、転職カウンセラーの金入さんありきと言っても過言ではありません。

これから司法試験に区切りをつけ、民間企業への就職をお考えの皆様にも、就職活動に関して個人では対応し切れない問題や悩みが絶対に出てくると思います。そのため、人材紹介会社の就職支援サービスを利用することは、大変価値があることと思います。
私の就職体験記がご参考になるか否かは分かりませんが、就職をお考えの皆様の就職活動が、無事進まれることをお祈り申し上げます。

この転職者を担当したカウンセラーに
転職相談したい

この記事をご覧になったあなたに

転職情報

関連する転職体験記

転職体験記を絞り込み検索 全ての記事一覧は
こちら