27歳,企業再生のプロを目指して、投資銀行からの転職

27歳,企業再生のプロを目指して、投資銀行からの転職

No.495
  • 現職

    事業再生&財務系大手コンサルティング会社 コンサルタント

  • 前職

    一部上場 大手証券会社 投資銀行部門 法人営業

久米 正紀 氏 27歳 / 男性

学歴:早稲田大学 法学部 卒
一橋大学 国際・公共政策大学院 公共法政コース 修了

〜転職を決意した背景〜

私は、新卒で大手日系証券会社の投資銀行部門に入社し、約3年半、大企業向けの資金調達案件や、M&A案件獲得に向けた営業活動に従事しておりました。仕事にも、待遇にも、それなりに満足の行く環境で働いておりましたが、以下の諸点を鑑み、転職活動を始めることに致しました。

第一に、「自分は何の分野でプロフェッショナルとして生きていきたいのか?」という点です。現在、20代後半の私が職業人として働く時間は残り約40年。この時間を、どれだけ有意義に過ごすかということを考えた時に、私は、自分が最も問題意識を持っている分野で勝負したいとの思いが強くなりました。私の問題意識とは、大企業ではなく、中堅・中小企業の経営をサポートすることで、日本経済の発展に貢献するということです。特に、地方の出身である私にとっては、地方経済の再生が喫緊の課題であることが肌感覚で理解できます。こうした問題意識から、私は、将来的には地方企業の再生案件にも従事できる “企業再生のプロフェッショナル” を目指したいとの理想を胸に抱きながら、このようなキャリアを形成できる企業を転職の第一条件と致しました。また、投資銀行をはじめとする金融機関では、顧客に対して提供できるサービスが、自社で提供できる金融商品・手法を前提とした範囲に限定されてしまうことに歯痒さを感じていたことから、顧客企業の経営戦略そのものへの関与が可能な仕事であることも転職先を選定する際に重要視しました。

第二に、在籍している会社の将来性への不安です。金融環境の激変を受け、私が在籍していた会社も様々な経営戦略の変更がありました。その中で、現場への過重なプレッシャーや、収益性の低下、業界内におけるポジションの低下などを受け、会社内には閉塞感が漂っておりました。こうした経営環境に鑑み、私は、この会社では今後も安心して職務に集中することは難しいとの判断を下したのです。

〜実際の転職活動〜

以上の点を踏まえて、私は、コンサルティングファームを志望先としてピックアップした上で、いくつかの転職エージェントを訪問し、情報収集を開始致しました。その中でも、(株)エリートネットワーク様には、松井社長直々にご相談にのって頂くと共に、他の転職エージェントに比べて多数の求人を紹介して頂くことができました。特に私がありがたかったのは、松井社長に面談して頂いた際に、私の問題意識を十分に理解して頂いた上で、私の志向とこれまでのキャリア・能力を踏まえた上でより適切な求人を紹介して頂いたことです。私は当初、前述の問題意識を元に自分なりに転職先を選定しておりましたが、その選定自体が不十分且つ不適切であることを指摘して頂くことができました。このプロセスがあったからこそ、私は、最終的に理想的な企業に巡り合うことができたと思っております。

求人への応募・面接という段階に至ってからも、松井社長には多大なサポートを頂きました。職務経歴書の書き方から懇切丁寧に教えて頂き、面接前にはアピールすべき点や留意点などについてご指導頂きました。面接終了後は、次回面接へのアドバイスを適宜頂くことができました。こうしたこまめなアドバイスがあったからこそ、今回転職活動に成功することができたのだと思っています。
実際の転職活動では、松井社長との面談を通じて自分の問題意識を十分に整理することができていたため、面接では、自分の言葉で明確に質疑応答を行うことができました。転職活動を通じて痛感したことは、自分の問題意識を十分に整理した上で、その内容を自分の言葉で判り易く説明できるようにしておくことの重要性です。このプロセスを十分に経ていないと、私が当初その陥穽に陥っていたように、企業イメージや風聞だけで志望先を選定しがちになり、必ずしも自分がやりたい仕事とそれを実現できる企業のミスマッチが生じてしまい、結果的に転職活動そのものが上手くいかなくなる恐れがあると思います。

また、自分の考えを自分の言葉で十分に整理しておくことで、実際の面接の場における説得力が格段に変わって来ます。特に、職務経験が少ない20代の転職活動においては、これまでのキャリアやスキルだけでなく、どのような志を抱いているか、どれだけその仕事に情熱を傾けることができるか、といったような、志望者の人間力そのものが重要になってくると思います。逆に、こうした点をしっかりとアピールすることができれば、ライバルに比べて大きなアドバンテージを作ることができると思います。

実際に私は、面接の際には、どのような質問に対しても、ポジティブな回答を行うよう心がけていました。特に私の場合、未経験分野への挑戦であったため、面接時には未経験であることを不安視するような質問も少なくありませんでした。このようなネガティブな質問が来た場合にも、私は一旦質問を受け止めたうえで、自分ならばどのようにその課題に対処できるか、といった考え方を必ず述べるようにしていました。このように常に積極的且つポジティブな姿勢を取り続けることも、面接の場では重要になってくると思います。
転職に際しては、給料や労働時間など、待遇面も重要な要素です。待遇面に関しては、私は敢えてこだわりを捨てて転職活動に臨みました。私の場合、未経験分野への挑戦であることや、現時点の待遇よりも、今の段階では自分の実力を向上させることこそが重要であると考えたことから、待遇面に関しては高望みせず、自然体でオファーを待つ姿勢に徹しました。

〜転職活動終了と今後〜

転職活動を開始してから約2カ月で、私は最も志望度が高かった企業から内定を頂くことができました。こちらの企業では、多くの社員の方に面接をして頂きましたが、面接の中で、私の問題意識と経営の理念がしっかりとマッチしていると感じられたことから、入社を決意致しました。こちらの会社で、微力ながらも日本の未来に貢献できるよう力を尽くしたいと考えています。
このように、自分が本当にやりたいことが実現できる企業に巡り合えたのも、ひとえに、(株)エリートネットワーク様、そして、松井社長以下スタッフの方々のお陰であると思っております。この場を借りて、改めて感謝の意を表させて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。

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