日産自動車株式会社 人事職
エネルギー業界 人事職
新垣 賢治 氏 30歳 / 男性
学歴:東京大学 経済学部 卒
この文書をご覧になっている方の多くは、ご自身の転職に関心がある方と思います。私自身の転職活動を通して感じたことや考えたことが、少しでもそうした方々の参考になれば幸いです。
私は、公共性の高いエネルギー業界で約8年間、人事業務に携わってきました。採用、育成、異動、評価、さらには給与と幅広く経験を積むことができ、振り返れば充実していたと思います。
一方で、人事業務はその会社の社風や伝統が過度に反映され、何かと内向きに考え方が凝り固まりがちであることに対して疑問を感じていました。「ひと」の価値観がこれほどまでにグローバルに多様化した社会の中、「ひと」に関する業務に携わる者として、今までの会社(=一つの枠)で経験を積むよりは、新しい環境に身を置き、改めて新鮮な目でもって人事業務に携わりたいというのが転職を希望した理由でした。
そのためには、私自身の努力はもちろんのこと、「これからどういった会社に身をおくべきか」ということも当然重要でした。環境を変えるからといって、会社を変えればそれで良いということではありません。私が新しい会社に期待したことは、
・現状に満足することなく高い目標に向かってチャレンジしている
・多様な価値観が存在している
・年齢等に関係なく活躍できる
・グローバルに成長しようとしている
といったことです。
昨今の新聞・雑誌での報道のみならず、面接等でお会いした社員の方々から受ける印象を通して、こうしたことを強く感じることができたため、迷わず転職を決断しました。
現在、新しい会社の中で、上司や先輩、同僚とともに「日産180」という日産自動車(株)の目標の達成に向けて、全力を尽くしています。
転職を考える際には「将来自分はこうありたい」というビジョンをしっかり描き、それを達成するために「転職」することが不可欠かどうかを考えるべきでしょう。
・今の仕事は長期的に考えれば、自分のキャリア形成に役立っているか。
・現在の会社に、現在担当している仕事以外に自分のキャリア形成に資する仕事はないか。
ということを、何度も自問自答すると良いと思います。転職という方向性は正しくとも、時期が違うかもしれません。
その他にも、例えば、転職に伴い「引越し」が必要となることもあり、家庭を持つ方であれば、多かれ少なかれ家庭を巻き込むことになります。また、新しい会社では、当然、人間関係も一から構築しなければなりません。こうしたことは、転職する目的の本質から外れており、全く関係ないことと思われるかもしれませんが、私が申し上げたいのは、転職を決断した後、こうした(当然起こりうる)変化にいちいち慌ててはいけないということです。
「転職しようかな」と思ったときに、自分の考えを整理するためにも、人材紹介会社に足を運んで、客観的な視点からアドバイスを受けることは、たいへん意義のあることと思います。家族や友人に相談することももちろん大切でしょうが、転職に関する十分な情報を持っていない場合が多いと思います。ただし、自分の将来を相談するわけですから、信頼できる人材紹介会社を選ぶべきです。その際「転職希望者の考えや希望を直接しっかり聞いてもらえる」ことはもちろん、「(厳しいことも含めて)正直にアドバイスしてもらえる」ということ等がポイントかと思います。私にとって、(株)エリートネットワークの皆さまのカウンセリングやアドバイスがベストだったことは言うまでもありません。
いろいろ申し上げましたが、転職とは未知なるフィールドへの「チャレンジ」であり、自分の可能性を一気に広げる「チャンス」だと思います。まだ転職して間もないですが「新しいことにチャレンジしている」という充実感に溢れる毎日です。もちろん、転職すること自体は単なるスタートに過ぎず、これから自分の予想していなかったことに驚き、喜び、時には悩むこともあると思います。しかしそれらは、前職にとどまっていたならば決して経験することができなかったことであり、それこそが「私が求めていたもの」という初心を忘れることなく、仕事に没入してゆきたいと思っています。