メーカーの研究職から、外資金融のアクチュアリー職へ

メーカーの研究職から、外資金融のアクチュアリー職へ

No.529
  • 現職

    外資系金融機関   アクチュアリー

  • 前職

    一部上場 メーカー系研究機関  研究職

大島 博 氏 28歳 / 男性

学歴:京都大学 理学部 卒
京都大学 大学院 理学研究科 物理学専攻 卒
アクチュアリー研究会員 (数学)
TOEIC 865点

今回、新卒から入社後3年間勤めた企業から全くの異業界に転職することになりました。転職活動期間は2ヶ月です。皆様に少しでもお役に立てるところがあればと思い、体験記を書かせて頂きました。

(株)エリートネットワーク

(株)エリートネットワーク様は最初何社か登録していたうちの一社でしたが、担当して頂いた転職カウンセラーの横関さんは丁寧にアドバイスをして下さり、手続き、相談への返信等のスピードが段違いに早かったので、信頼感をもって転職活動を進めることが出来ました。また、何度も何度もお願いした直接のカウンセリングにも快く応じて下さいました。他の転職希望者の方も担当されているであろう中で、手厚いサポートを頂きました。気軽に相談相手を見つけられない転職活動において、信頼出来る相談相手を持つことができたのは大きな支えとなりました。

転職の準備

最初に今まで自分がやってきたことの棚卸をすることから始めました。転職を考えられている方の中には、何かしら現状に不満を持っていたり、今の仕事はつまらない、単調で変化がないと感じておられる方も多いかもしれません。しかし、勤務経験があるのであれば職場の中で周りの状況や仕事の種類、あるいはやり方が変化してきていると思います。自分のやってきた業務について、

・具体的な仕事の内容
・自分はどんなことを感じたのか、考えたのか
・それを受けてどうしようと思ったのか
・どう行動したのか……

といった点を思いつくまま書き出してまとめていきました。職場に限らず、自分の勉強している内容等、自由に書いていきました。普段からやっていればベストでしょうが、転職といった機会がないとじっくりと掘り下げて考えることはありませんでした。良い機会だったと思います。項目や内容は自分の好きに組み替えて、あまり厳密にならずにどんどん思いつくままに吐き出す様に書いてしまうことを意識していました。とりあえずは話、考えの素材なので質より量です。

そうすると、今の仕事でもこうやってみたいと改善することが出てくるかと思います。仕事のやり方を変えるきっかけにもなるのではないかと思います。現状を変えていく話は面接のネタにもなるので、そのためにも現職で色々試すんだ、ぐらいの気持ちで業務に取り組んでいました。

更に自分が現状求めている条件を箇条書し、優先順位をつけておくと良いと思います。最初は厳しめの条件で探し、厳し過ぎるようなら条件を緩めていくようにしておけば、この条件で良いのだろうかと悩むことが減るのではないかと思います。私は、最初出した条件では書類選考になかなかパスしませんでした。その時点で私の求めている条件が自分の現状からかけ離れていることが判ったので、すぐに他の条件での志望に方針を変更しました。転職カウンセラーの横関さんは、そうした方針転換にも非常にスピーディーに対応して頂けました。昨今の厳しい市況のなか、タイミングを逃さず転職先を見つけられたのもその御陰です。

条件の段階では自分の少しでも興味のある仕事は条件を緩めて候補案件数を出してもらうようにしていました。従来は思いもしない業種・職種にも自分のこだわっている、やりたいと思っている仕事の特質が備わっている可能性もあるのではないかと思われます。横関さんには色々と相談に乗って頂き、各企業からの求人の傾向等も教えて頂けました。

面接

・なぜ転職しようと思ったか?
・その業界の理由
・その会社の理由
の3つを説得力をもって答えられることができるように用意しました。
面接を受ける企業のホームページ、IR情報、アニュアルレポート、商品情報、ニューズ等と自分の今までの経験を繋げて話せるようにすると説得力が増します。自分の棚卸した経験等を取捨選択、組み合わせて準備をしておきました。この段階で自分の現状から転職に至ったストーリーが作成できるようにしておきました。なるべく判り易く説明することを最優先に作成しました。職場で使っている専門用語等はなるべく誰でも知っている言葉に置き換えます。おおまかな概要を伝えるためには細かい意味が変わってしまっても問題ないというスタンスで作りました。

あとは志望先について調べていて突っ込んで聞きたい部分を用意をしました。志望先の部長クラス以上の方に面接して頂ける機会もあるかと思います。自分が業務を行う場合に疑問に思う点、これからキャリアを形成していく中でアドバイス頂ける部分を尋ねるようにしていました。高いタイトルの方と話をする機会は現在の会社内では多くはなかったので貴重な機会だと思って色々と質問しました。自分をアピールするのも重要ですが、相手に喋ってもらうことはもっと重要だと思います。

自分の考えていることと熱意を丁寧に伝えることを心がければ好印象を与えられるかと思います。面接では好感を与えられるかどうかが、最も重要なことだと思います。そのために必要な話題を用意し、真摯に伝えることが出来れば良い結果に結びつくのではないかと思います。

とは言っても、なかなか結果に結びつかない状況や、面接後など不安になる状況は多いのではないでしょうか。また、次の一歩を踏み出すのに躊躇してしまうこともあるかと思います。横関さんには何度も不安な点など相談させて頂きました。本当に感謝しております。 ありがとうございました。

最後に

最後に転職活動中に読んだ本から一部紹介したいと思います。

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最善の結果を期待したりものごとが変わるのを願ったりしないこと。それは自分の手で起こすものである。......キャリアの道において「ついに到達したぞ」と思える場所へ、あなたにとって意味のあるもののところへ行き着こう。......

面接の仕組みはこれからも変わりつづける。あなたのキャリアも変わりつづけるだろう。しかし、変わらないものが一つある。それは、あなたである。一時間の面接でほんとうのあなたを評価したり見抜いたりできる面接官はいない。これまでの経歴や苦労や成功をすべて見ても、あなたがどんな人かを理解できる採用担当者もいない。つまり、学んだことや、知っていることや、いつかなろうと思っている姿を、最高にすばらしく見えるよう表現できるかどうかは、あなた次第なのだ。

最高の「ほんとうのあなた」を彼らに見せよう。どんなにひどい巧妙な質問や差別に直面しても、自分がこの世にふたりといない貴重な存在であることを忘れないこと。私たちはみな、自分の内にそれぞれの輝きを持っている。自分をよく見て、その輝きともう一度結びつこう。それが、ほかの人の心に訴えかけるもの。それが、あなたを独自の存在にするもの。それが、きわめて骨の折れる面接プロセスのあいだでさえ輝きを放つものである。

外資系キャリアの転職術 シンシア・シャピロ
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皆様が望んだ道に進まれますよう、ご健闘をお祈り申し上げます。

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