東証一部上場 インターネットサービス企業 人事部
TV局 管理部門
三井 洋平 氏 25歳 / 男性
学歴:早稲田大学 法学部 卒
新卒でTV局に入社をしてもうすぐ丸2年が経とうという頃、転職活動を開始しました。
転職活動を始めた当初は、絶対に転職をしたいという強い思いはありませんでした。現職に大きな不満はなく、ただ、マスコミという閉ざされた業界の中でしか通用しない限定的なスキルばかり身についていく事に漫然とした不安を抱えていたため、何社かを見る中で魅かれる企業があれば真剣に考えようという程度のモチベーションでした。
転職活動を開始するにあたってまず行ったのが、複数のエージェントとの面談でした。どの方も親身になって私の話を聞いて下さいましたが、気になったのはどの方も転職ありきというスタンスで、将来的な私のキャリアを考えた時、今は転職をしないという選択肢も含め何が一番最適であるかを一緒に考えて下さる方がいなかったという事です。
あと一社だけ話をして気持ちが変わらなければ、もうとりあえず転職活動はやめようという決意と共に臨んだのが(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの杉本さんとの面談でした。杉本さんは、一通り私の話を聞いて下さった後、「これからどうしていきたいかという明確なビジョンがないから、今転職をする事がベストか判断ができない。もう一度しっかり自分自身と向き合ったほうがいい。」とおっしゃいました。私は自分の気持ちを自分で理解し切れていなかった事を再確認すると共に、杉本さんは今までのエージェントの方とは違ったスタンスで私と向き合って下さっていると実感しました。
それからは、ひたすら自己問答を繰り返しました。混沌とした思いの中に、少しずつ、「20代のうちに、多くのチャレンジングな経験を積める環境に身を置きたい」 「日本発世界を実現し、日本の持つ力を世界に知らしめたい」 という自分のキャリアの核となるような思いが見えてきました。そしてこの思いに気づくと同時に、このような環境が整っている企業があるのであればすぐにでもそこに身を置きたいという気持ちも生まれました。ここで、初めて私の中で転職活動が本格的に始まったと思います。
それを転職カウンセラーの杉本さんにお伝えすると、すぐに条件に合致した企業を何社か紹介して下さいました。国際社会の中で活躍する事を目指す企業や、企業の変革を実現する事を通して国際競争力を持った日本企業を生み出していこうとしている企業など、その方向性は様々でしたが、いずれも私の目指すものに合致しており、若いうちから多くの経験を積めるチャンスのある企業でした。私はすぐにこれらの企業への応募を決意しました。
実際に選考に進むにあたって私の中でネックになっていたのが、大阪の企業に勤め、大阪に在住しているという事です。拠点自体は関西に設けていても採用拠点が東京以外にないという会社が非常に多い中で、複数の企業を受験する事は時間的にも金銭的にも非常に困難である事は容易に想像がつきました。重ねて、私が転職活動を行った2月は丁度現職の繁忙期と重なっており、有給休暇の取得も難しく、上京のチャンスも多くて2度程しか設けられないといった状況でした。
しかし、この不安は杞憂に終わりました。杉本さんに相談をすると、一回の上京の際にまとめて面接を受けられるよう各社に掛け合って日程を調整して下さいました。また、本来であれば複数日程に渡って行われる選考プロセスを1日にまとめて受験するといった事も実現して頂き、想像していたよりも小さな負担で選考を受けることが出来ました。この点が解決できなければ泣く泣く転職活動を諦めなくてはいけないと覚悟していたので、調整にご尽力下さった杉本さんには本当に感謝しています。
選考に臨むにあたっては、とにかく偽らずにありのままの自分を出すという事を意識しました。相手企業に合わせようと付け焼刃の発言をし、自分を偽ったまま内定を獲得しても、結局入社した後に苦労するのは自分だと考えたからです。その分、自分は一体どういう人間で、何を好み、何を嫌い、何を目指しているのかといった部分に関する理解を深めるため、自分の過去を紐解いたり、杉本さんに相談に乗って頂いたりして真正面から自分と向き合う作業を入念に行いました。
また、その際、杉本さんから、選考を控える企業の面接官がどういう人で、過去どのような人が内定しているかといった情報を教えて頂くことが出来たので、自分を偽らない範囲内で、自分のどの部分をより強調していくかという具体的な方針を立てる事ができたので、当日は気負わずに選考に臨む事が出来ました。
数回面接を受けるうちに、受験していた企業の中で最も志望度が高い企業から内定を頂くことができました。すぐに返事が欲しいとの事でしたが、他に選考中だった企業にもう一度だけお話を聞いてみたいという思いを伝えると杉本さんが間に入って下さり、数日の猶予を頂くことができました。
数日間、他に選考中だった企業の社員の方を含む多くの方にお話を聞き、自分でもじっくり考えた結果、内定を頂いた企業に行きたいという気持ちが固まったので、正式に入社意思を伝え、転職活動を終えました。
ほっとするのも束の間、すぐに現職での退職交渉が始まりました。初めての退職交渉で、右も左も分からず動転している私に杉本さんは頻繁に連絡を下さり、こまめに進捗状況を確認する中で段階に応じた適切なアドバイスを下さりました。退職時期について現職企業と折り合いがつがず、入社時期をにずらしてもらう必要が発生した際も杉本さんが先方と交渉をして下さり、認めてもらう事ができました。
この転職活動を通して痛感したのは、「理解しているようで、自分は自分の事を理解し切れていない」という事でした。漠然としたこの思いはどこからやってくるのか、自分は一体何を成し遂げたいのか。このような自分の根幹に関わる部分でさえ、しっかりとした理解が出来ていない事に驚きました。そして、私に限らず多くの人が転職活動を始める段階でこのような状態に陥っていると思います。
そのような時、自分と徹底的に向き合うためにひたすら思考を重ねる事はもちろん大切だと思います。しかし、それだけでは限界があるのも事実で、どうしても思考の死角のようなものが出来てしまい、一定以上に考えが深まりません。
(株)エリートネットワークの転職カウンセラーの杉本さんには、厳しいアドバイスを含め様々な角度から様々なご指摘を頂きました。お話をする中で、自分一人で考えているだけでは到底たどり着かなかったであろう自分の側面を発見する事もしばしばで、転職カウンセラーの杉本さんとの出会いが無かったら全く違った道を歩んでいたと思います。転職をお考えの皆さんも、実際に転職をするかしないかは別として、今自分を突き動かしている感情は一体何で、どこから来ているのかという事に対する理解を深めるためにも、第三者の方の意見を聞く事をお勧めします。
末筆にはなりますが、今回の転職にあたって最初から最後まで常に親身に相談に乗って下さった(株)エリートネットワークの杉本さんに改めて御礼申し上げると共に、これから挑戦をされる皆様のご成功をお祈り申し上げます。