33歳、ロジスティクスのプロ、外資から一部上場専門商社へ

33歳、ロジスティクスのプロ、外資から一部上場専門商社へ

No.559
  • 現職

    東証一部上場 FA・金型部品専門商社 ロジスティクス部門 チームリーダー

  • 前職

    外資系総合物流・物流コンサル会社 プロジェクトマネージャー

水原 常幸 氏 33歳 / 男性

学歴:トラベルジャーナル旅行専門学校 エアカーゴ学科 卒

若輩者ながら、私の転職に至った経緯とその時の心情を以下 文章に綴らせて頂きます。

私が転職を希望した理由は、ズバリ ”やりがい” と ”年収アップ” でした。
恐らく、転職を希望する多くの方が私と同じ理由だと思います。
中には “やりがい” と “年収” を区別される方も多くいらっしゃるかとは思います。
私の場合、一児と妻を養わなければならないという自己満足的な使命感から、いつしか “年収” = “やりがい” として、同様のものになっていました。

転職以前の会社では、典型的な外資系企業で成果主義を強く謳っており、やる気と結果を重んじる文化がありました。私自身、それに強く惹かれ、身を置いていました。
与えられる仕事は一筋縄ではいかず、難しいものばかりでしたが、チャレンジすることを好む私にとっては、とても居心地が良い場所に感じていました。

しかしながら、4年が経ち、私にも愛する家族が出来ると自身の考えも主体が変わります。
生活環境の変化は、喜びと同時に不安を与えるものだと実感しました。喜びはさて置き、不安としては、定年まで身を置いた場合、家庭は安定するのであろうか? 皆が認めてくれる場所で、仕事のし易い環境で同じ仕事を続ける事は自身に継続的な喜び (モチベーションの保持) を与えてくれるだろうか?

自問自答の結果は ”No” でした。第一に挙げられたネガティブポイントして、現職の会社では、外資系たる由縁か日本人に大きなポストのチャンスが少ない・・・。
つまり、将来の年収アップの期待は薄い・・・。
部長職以上は殆どが外国人で形成されており、空いた時点で他国より、そのポジションに外国人をステップアップとして引き受けるシステムが続いている・・・。
漠然と不安を感じた私は、同じ職種の平均年収を調べ、それが自身よりも高い事に気づき、転職を決意しました。

ここまでお読み頂いた方の中には、こういった疑問が浮かんできたかと思います。
上司と交渉してみたのか? 同僚や家族へ相談してみたのか? 既存会社の別部門でのチャンスはなかったのか?
私の場合、迷い・悩んだ末、一人制 プロジェクトを敢行する事にしました。
ただ悩み、不満・愚痴を口にするのではなく、何故なのか理由を考えるようにしたのです。
問題:年収が数年間 変わらず、モチベーションを保持することが出来ない
課題:それらの根本的な要因とは何かを捉え、解決策を見出す

具体的な記述は伏せさせて頂きますが、仮説立てした要因については、そこはかとなく上司や同僚との会話中に聞いて、根本的な要因として結びつけるようにしました。
結果、転職することが最善策であると見出すのに、それほど時間はかかりませんでした。

しかしながら、転職を決意したものの、活動自体は上手く事が運びませんでした。
疎遠になっていた履歴書や職務経歴書の書き方、動機、取得した資格etc
特に、日常業務を終え、帰宅後に行う転職サイトの閲覧・ハローワークの事務的な窓口を通じての紹介など、とても毎日継続して行うことの出来るものではありません。
100%確実な転職活動などある訳がなく、だらだらと上記の繰り返しで、半年が過ぎてしまいました。

進展性がなく、疲れ切った中で、巡り合ったのが(株)ELITE社でした。ネットを通じて登録すると、翌日には、(株)ELITE社の転職カウンセラーの岩川さんからの面談のアポイントを頂きました。
(株)ELITE社転職カウンセラーの岩川さんとの面談は、2-3時間にも及びました。
担当転職カウンセラーの岩川さんはとても気さくで、話し易くこちらの能力・知識を巧みに聴き出す技術を持っていました。
私見ですが、共にした時間が長ければ長いほど信頼性が高まって行くものだと思います。
私見からすると、転職カウンセラーの岩川さんは私の次に私のスキル・知識を知る人物だと感じる程です。

安易な助言ですが、面談の機会を頂ける転職支援会社は有効だと考えられます。
私の場合、上記のカウンセリングを通じて自身の説明を他者にすることで、客観的に自身の価値を理解することができました。→決して高い価値ではありませんが・・・。
それはとても一人で単独で行うことは難しいと思います。
又、転職を志した時点で、自身を客観的に捉える行為の必要性を強く感じました。
客観的に自身を捉えることで、「何に重きを置き」 「何が出来て」 「何を欲しているのか」 「将来どうなりたいのか」 又 「それらの理由は何」 であるのか?
少々哲学的に感じられますが、これらは転職先の会社を有効に検出し、選択する上で非常に重要な 「軸」 だと考えられます。

実際、本番の面接ではシリアスな雰囲気の中でこれらの質問を受けるはずです。
(株)ELITE社の転職カウンセラーの岩川さんとの面談を通じて、前以って 「軸」 を準備することが出来た私にとっては、自分自身を的確に面接官にアピール出来たのではないかと思います。
又、「軸」 を保持する事で、転職先の面接官(上司)との相性を判断できる程度のゆとりは生まれるかと思います。

つまり、私の転職活動で苦労した点・気づいた点から皆さんに役立てて頂きたいことは、以下のポイントとなります。

1) 転職を希望する明確且つポジティブな理由を再度整理する
2) 転職支援会社でのカウンセリングを通じて、自身をアピールしてくれる他者を味方にする事
3) 本番の面接前に、転職支援会社とのカウンセリングにて自身の価値を客観的に捉える事
4) 客観的に捉えた事象を 「軸」 として大事にする事
5) 面接されるのではなく、こちらが面接で相性を判断するくらいの気持ちを持つ事
※上から目線で臨む意味ではありませんので、ご注意下さい

上記の結果、私は自身のスタイルに合う会社を選出し、同時に企業からも会社の文化・特徴に合う人間だと判断して頂く事が出来たと思います。
又、私自身も転職先の企業風土が合うか否かを肌で感じることが出来ました。

長文になりましたが、私の体験記が転職を考えている方にとって、僅かでも後押しになれば幸いです。
皆さん、皆さん自身の決して揺らぐことの無い 「明確な転職理由」 「軸」 を見出して下さい。
それは、世界に一つしか存在しない皆さん自身の 「決意」 であり 「正義」 だと思います。
決してネガティブな理由から転職を考えるのではなく、ポジティブな思考・理由にそれらを切り替え、活動に臨んで下さい。

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