インドでの勤務後に、環境コンサルへの転職

インドでの勤務後に、環境コンサルへの転職

No.577
  • 現職

    外資系 エネルギー・環境コンサルティング会社  調査・研究職 

  • 前職

    在インド 日本政府系外郭団体 総務・庶務職 

柿本 綾 氏 25歳 / 女性

学歴:立命館大学 国際関係学部 国際関係学科 国際協力開発コース 卒
TOEIC 915点

転職のきっかけ

インドにある日本の政府系機関で総務・庶務関連の仕事をしていましたが、3年間の契約期間が終わり帰国することとなったため、帰国後、転職活動を始めました。インドでの経験を活かすことができ、語学力を活かして海外と関わることのできる仕事に就きたいと漠然と考え、いくつかの転職サイトに登録しました。(株)エリートネットワークさんの名前は聞いたことはありませんでしたが、ホームページを拝見して、転職者一人ひとりと真剣に向き合っているところに惹かれて申し込みました。また、前職が期間限定の契約社員であり、非正規の契約社員の限界を感じており、契約社員や派遣社員ではなく、正社員での就職にこだわっていたので、正社員専門の(株)エリートネットワークさんをメインにカウンセリングして頂くことに致しました。

前職について

大学時代に留学を経験しなかったコンプレックスから、若いうちに海外で経験を積みたい、特に学生時代に関心を持ち学んでいた南アジア地域で働きたいと思っていました。女性がキャリアを積んで海外駐在員になることは並大抵のことでなく、ましてや結婚や出産と海外駐在を両立できる社会だと思っていなかったので、身軽なうちに海外に飛び出すことのできる制度で働きたいと思っていました。大学卒業後間もなく就職試験を受け、結果インドへの派遣が決まりました。

就職先は政府系機関で、赴任時は右も左も分からない状況で苦労しましたが、がむしゃらに取り組むことにより、次第に自分のペースができていきました。ルーティーン・ワークやサポート職がメインでしたが、その中で心掛けたことは、現状に満足することなく、より効率的な仕事の進め方を模索することや、どんなことにもきめ細やかに対応することでした。「柿本がいれば大丈夫」 と思って頂けるよう、ただひたすら一生懸命取り組みましたし、結果そういう存在になれたと自負しています。

また、異文化の環境という意味では、職場での日本人とインド人の比率は約1:2であり、その間に入り、調整する場面も多くありました。こうした場面では、「阿吽」 の呼吸で分かる日本人同士よりも、異なる環境で育ったインド人の考え方を知ることが重要であろうと考え、インド人とのコミュニケーションをたくさんとることを心掛けました。話すことが非常に好きなインド人なので正直疲れてしまうこともありましたが、普段の些細なおしゃべりや、仕事についての議論を面倒くさがらないことを心掛けました。
不便なことも多くありましたが、インドでの生活や仕事にやり甲斐を感じていていたので、インドにもっと長くいたいという気持ちを持ちつつ、契約満了ということで退職し、帰国することになりました。

転職にあたって留意したこと

25歳という年齢のため、まだ知らない業界も多くあり、また今後多くの業界を見ることはそう無いであろうと考え、せっかくの機会なので色いろな会社を見てみたいと思っていたので、業界は絞らずに転職活動を始めました。職種に関しては、前職での経験を活かすのであれば、事務や総務、秘書であろうと思っていましたが、結婚を控えていることもあり、今後起こり得るであろう妊娠や出産後にも正社員として長く働き続けるためには、より専門性を身につける必要があるのではないかとも考えていました。こうした事情についても、(株)エリートネットワークさんはしっかり理解して下さり、私の経験を活かせるような、幅広い仕事の紹介をして下さいました。

具体的には、外資系や日本企業問わず、語学力を軸として役員秘書、グループセクレタリー、人事コンサルタント等に応募しました。いずれの会社も1次面接は通過することが多かったですが、2次面接や最終面接で苦戦することになりました。志望動機の甘さや経験不足など、その時により理由は様々でありましたが、合格、不合格いずれの場合も理由を通知して頂けたので、次への対策を練ることができました。

そんな中、(株)エリートネットワークの金入さんから、日本企業の海外展開支援や調査を行う会社での南西アジア地域担当の求人案件を紹介頂きました。環境分野に強みを持つ会社であるため、専門性を身につけて働くという意味でも、大学時代に学んできた国際開発の知識を深められるという意味でも、非常に魅力的であると感じました。それまでは、こうした業界への就職は難しいであろうと思っていましたが、チャレンジしてみようという気持ちが強まり、応募しました。面接対策や筆記試験対策の勉強をしていても、これまで受けたどの会社よりも一番楽しいと感じ、また実際にお会いして、社内が非常に明るく仲の良い雰囲気であったため、選考を通じて益々志望度が高まっていきました。結果、幸いにもその会社より内定を頂けたため、入社する決断をしました。

(株)エリートネットワークさんとの面談

(株)エリートネットワークさんでは、最初のカウンセリングから転職カウンセラーの金入さんにお世話になりました。履歴書と職務経歴書を送った後、電話で軽くカウンセリングを受け、その後銀座のオフィスで2時間程度のカウンセリングをして頂きました。転職カウンセラーというと、シニアな方が多いのかと思っていましたが、予想とは裏腹に若い方でした。あまり年が離れていないということもあり、リラックスして話を聞いてもらえましたので、ありのままの自分を知ってもらえたように思います。カウンセリングでは、大学時代から前職まで、「私がどう感じたか」 「どうしてその選択をしたのか」 「どう考えて行動したのか」 といった、「気持ち」 の部分に焦点を当てて聞いて頂けた様に感じました。

経験が少ないため、大きな実績がない私にとって、自分の気持ちをしっかり面接官に伝えることが重要なのであろうと感じました。また私は、大学卒業後、インドに行く前に半年間ほど就職した経験がマイナスに見られるのではないか、という不安も抱えていたので、その点もプロの方に相談できて心が軽くなりました (これは実際の選考を通じて、マイナスに見られたという印象はありませんでした)。カウンセリングを通して、職種や転職について漠然と抱いていた不安が和らぎました。特に職種については、バックオフィス業務中心に応募しつつ、第2新卒やポテンシャル採用分野で応募でき、語学を活かすことができ、専門性を身に付けられる職種にも挑戦するという方向にして頂きました。自己分析のブレインストーミングをして頂けたことも非常にありがたかったですが、多くの転職者を見てこられた金入さんに 「柿本さんなら大丈夫です!」 と自信を持っておっしゃって頂いたことが、その後の転職活動で何よりの支えとなりました。

カウンセリング後にいくつかの求人を紹介して頂きましたが、それぞれが 「面白そう」 と思える職種や会社であり、またそれぞれの会社について金入さんが具体的に説明をして下さったため、簡単にイメージができたので、すぐに応募の手続きを取ってもらうことにしました。
その後、最初の面接前には、1時間ほどかけて面接対策のアドバイスをして頂きました。具体的に想定されるであろう質問や志望動機等への返答について練習をしました。面接官が見ているポイントや、ちょっとしたコツなどを教えて頂き、心構えができました。また毎回面接後には、面接の感触や質問内容等を聞いて下さったので、振り返りと反省ができて、非常に有意義であったと思っています。

毎日夜遅くまで、また日曜日なども丁寧にきめ細やかな対応をして頂け、本当に心強く感じました。転職活動は、新卒の就職活動よりも孤独な戦いという風に感じる方が多いようですが、金入さんがしっかり支えて下さり、何でも相談できたので、孤独だと感じることはありませんでした。「人に『ありがとう』 と言ってもらうには、並大抵の苦労じゃだめなんですよ」 とおっしゃっていたことが印象に残っています。一社会人として、金入さんのような方と出会えて良かったな、と感じています。

1点、お願いすれば良かったと思っていることは、職務経歴書の添削です。書類が通りづらい状況であるということは金入さんから事前に説明を受けていましたが、面接に進むことができないことに対して非常にもどかしい気持ちを感じることもあったので、プロの目で職務経歴書をチェックしてもらうべきであったかなと思っています。

最後に

転職活動を振り返って感じることは、非常に楽しかったということです。面接時は、新卒の時と異なり、面接官の方との距離も近く、「面接」 というよりは 「会話」 だと感じました。もちろん、自分を知ってもらうことも大切ですが、自分が会社のことを知り、「この会社で働きたいか」 ということを常に考えながら面接に挑んでいました。現場の方が面接官である場合、入社後上司になる可能性も高いので、「この人と働いていけるか」 と感じられる会社に強く魅力を感じました。正直に申し上げて、非常に魅力的な面接官の方も多くいらっしゃいましたし、自分とは合わないと思うこともありました。個人面接で、面接時間は約1時間の会社が多く、お互いの擦りあわせが十分にできたので、不安なく入社することができそうです。

私の場合、前職と全く異なる職種への転職となったため、入社後苦労することもあるかと思いますが、勉強しながら慣れていきたいと思っています。インドに飛び込んでいった時の様に、ただがむしゃらになろうと思います。どんな仕事に就いても、学び続けることが自分を育てることにつながると思うので、業種や職種は全く異なりますが、挑戦し続ける気持ちを忘れずに一生懸命働こうと思います。

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