生保法人営業職、業界内での転職

生保法人営業職、業界内での転職

No.586
  • 現職

    インターネット販売主力の生命保険会社  新チャネルの開発担当

  • 前職

    財閥系 大手生命保険会社  支社 法人営業 → 営業教育部 → 営業企画部 → 支社 部長代理

家永 久志 氏 29歳 / 男性

学歴:明治大学 法学部 法律学科  卒
(漫才:M-1グランプリ予選出場)

今回、新卒として入社し6年弱勤めた大手生命保険会社から、同業ではあるものの全く主要販売チャネルが異なる会社に転職させて頂くことになりました。転職活動期間は延べ半年くらいです。皆様に少しでもお役に立てるところがあればと思い、体験記を書かせて頂きました。

(株)エリートネットワーク様に登録させて頂く前に、別の転職支援会社にサポート頂き、数社内定を頂いておりました。内定頂いた会社自体や提示頂いた条件に不満は無かったのですが、自分自身がその会社で10年・20年という長い期間働いている姿が想像出来なかったので、内定を辞退させて頂きました。
そこで、元の会社の職務にもう一度打ち込もうと気持ちを入れ直したのですが、転職活動をする前から興味があり、きっと入社することは困難だろうと思っていた会社が心から離れなかったのです。転職活動を止めるのであれば、その会社を受けてからにしようと思い (株) エリートネットワーク様に登録させて頂きました。

他の転職支援会社で担当して下さった方は 「あの会社は難しいですよ」 など理由も分からないまま諦めさせられていたところ、担当して頂いた転職カウンセラーの杉本様は、私の転職活動の状況や想いを十分にご理解下さり、最後の転職活動がスタートすることとなりました。
面接前の情報提供や面接後の状況報告及びカウンセリングは本当に丁寧で心強く、杉本様と二人で転職活動を進めているような感覚でした。転職活動は自分自身との孤独な戦いで、そんな状況下で親身になって併走頂ける担当者は大きな心の支えであり、戦友です。この出会いがなければ、最後の転職活動に成功することはなかったと思います。

別の転職支援会社にサポート頂いている時は、転職すること自体が目的になってしまっていたため、これまでの職歴から内定が貰えそうな会社や、逆に全く関係の無い会社を受けていました。募集要項に書かれている内容に自分自身を当てはめるような活動では、納得できる結果は得られません。しかし、この活動が新卒で入社した会社しか知らない私に自信と転職する勇気を芽生えさせてくれ、転職を考えた時の原理原則に立ち返らなければならないと思えるようになりました。

・本当にやりたい仕事は何なのか
・今の会社を辞めてまでやる価値のある仕事なのか
・長いスパンで考えた時に、自分だけでなく社会にとって有益な仕事か
・志望する会社は掲げている経営理念が自分の考えと一致しているか
・志望する会社に入って共にぶれることなく成長できる環境か
・夢や理想を素直に語り合える風土か

このように考えを昇華していき、これまでとは逆に、自分の考えに当てはまる会社を見つける活動に変えると、自ずと一つの会社に絞れました。この活動では絶対に妥協をせず、意中の会社から断られたら、今度こそ元の会社の職務に気持ちを入れ直して定年まで勤めようと思っていました。とは言え、意中の会社は一つしかない訳ですから、正に背水の陣を決め込む腹はくくりました。

新卒の就職と同様に転職も私は恋愛と似ていると思っています。高嶺の花と言われる女性を好きになってしまったら一度は心が折れてしまいます。だからと言ってその女性の友達と付き合ったところで何の心も満たされません。高嶺の花と言われる女性も情熱と粘りで何とかなるかもしれない。やり過ぎは禁物ですが、一回土俵に立ってみてダメなら今の彼女と結婚する腹をくくれば怖いものは何もなくなります。ただ高嶺の花である女性のことをよく知らないと付き合った後で火傷を負い、一生後悔する恐れがあるから気を付けよう。例えるならこういったところでしょうか。

私にとって面接よりも前段のエントリーシートの審査をされている期間が最も緊張していたことを覚えています。そこでお断りを受けてしまうと土俵にすら立てない訳ですから、背水の陣の私にとって最も避けたい事態でした。書類審査の結果を杉本様から 「通りました。情熱は通じるものですね。」 と伝えて頂いた時の喜びは今でも忘れません。
面接が始まると、もう自分の考えを直球勝負でぶつけていくしかありません。これまで考えに考え抜いて選んだ会社であり、絶対に妥協しないと決めている訳ですから、嘘偽りなく真摯に想いを伝えました。面接のスタイルや質問の切り口が他の会社に比べ予測不能なところが多かったので、想定質問に対する回答を考えるといった準備は止めて、生命保険業界・会社・転職・将来に対する想いを再確認し、面接ごとに不足点・修正点があれば必要性を見極めブラッシュアップしていきました。いわば面接が答え合わせの場・議論の場といった感覚に近かったので、最終面接までの間に自分の考えが更に筋肉質なものへと変化していく過程を楽しむことができました。

楽しむと言えどもやはり面接の場です、転職カウンセラーの杉本様と面接前の情報提供で考えを微修正し、面接後は反省会で気持ちを落ち着かせるフォローを頂けたのは本当に有難かったです。
(今でこそ言えますが、少々個性的な) 社長・副社長・執行役の方々と最終面接をして頂いた瞬間に、この会社で仕事をするんだという確信を得ることができました。まだ内定も頂いていない段階なのになぜ確信を得られたかと言うと、理屈を抜きにして 「この人達と働きたい」 と純粋に思えたからです。これまで自分の考えを理屈で突き詰めて考えてきましたが、最終最後は 「この人達と働きたい」 という純粋な想いが心を突き動かしてくれました。会社で共に働く以上、どんなに考えや想いが一致していても肌感で合わなければ上手くいかないと思います。そこに理屈をねじ込むなんて野暮な話なんです。
やっぱり転職は恋愛と似ているということも確信できました。

最後に、転職を決断する前に、もう一度だけ今いる会社のことを見つめ直して下さい。きっと今いる会社の良い部分がたくさん見えてくると思います。隣の芝生は青く見えるという言葉があるように、外の世界に憧れているだけかも知れません。今いる会社で自分は精一杯努力をしていたか? 出来なかった努力をすれば環境が変わって転職なんてする必要ないんじゃないか? 今の環境がただ嫌で逃げ出すための転職であれば、止めたほうが良いと思います。会社を辞めると申し出た時に、これまで関わった上司・先輩・部下が泣いて止めてくれるくらいまで、今の自分自身と真剣に戦うべきです。
転職活動は、今いる会社とこれから行く会社の間で、客観的な視点で自分自身を見つめ直す良いチャンスです。客観的な視点で自分自身を見つめ直すから初めて見えてくるものがたくさんあります。
どうか皆さんの転職活動が10年後、20年後の自分自身に恥じることのない自慢できるものとなるよう祈念しております。

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