レジデントエンジニア(一級建築施工管理技士)、海外勤務を経て損害保険会社へ。

レジデントエンジニア(一級建築施工管理技士)、海外勤務を経て損害保険会社へ。

No.599
  • 現職

    外資系 損害保険会社 保険ブローカー

  • 前職

    一部上場 大手ゼネコン 現場監督 → 外資系 建設エンジニアリング会社 プロジェクトマネジャー

平泉 絢仁 氏 40歳 / 男性

学歴:京都大学 工学部 建築学科 卒
IE ビジネススクール MBA (スペイン) 修了
一級建築士、一級建築施工管理技士、シックスシグマ チャンピオン
元・体育会 アメリカンフットボール部

転職以前

大学卒業後、日本の一部上場の大手ゼネコンに入社。国内の建設プロジェクトで現場監督を数年間経験した後、前職 (アメリカの建設エンジニアリング会社の日本法人) に転職しました。転職して間もなく国内の建設現場の所長を任され、自分の父親ほどの年齢の部下のいるチームを率いてプロジェクトを運営しながら、同時に法人営業やコンストラクションマネジメントの実務に従事するなど、20代後半から30代前半に幅広い経験を得る機会に恵まれました。

やがて希望していた海外勤務が叶い、日本法人から英国法人に異動、海外の建設プロジェクトに配属となりました。日本人のいない環境の中、拙い英語を使って外国人に自分の価値を認めてもらうことは容易なことではありませんでしたが、仕事をしながらシックスシグマやMBAなど欧米で通用する資格を取り、一方で、きめ細やかな対応と腹を割って相手と話すという日本流の仕事のやり方を積み重ねていって、プロジェクトマネジャーとして徐々に社内外の支持も得られるようになっていきました。

転職の理由

海外生活も6年経ち、仕事が順調に進んでいくと、更なる挑戦をしてみたいという欲求がふつふつと湧き上がってきました。又、MBAを通して広がったビジネスに対する知見を自分の仕事に生かせる機会がなかなか無いこともあって悶々としていたのですが、思い切って職種転向の可能性を考えるようになってきました。上司や人事部門に相談し、社内のフリーエージェント制度を使って希望に合うポジションを探し始めたのと同時に、社外の可能性も見てみようと転職活動を始めました。2012年1月のことでした。

転職活動開始

転職先の希望条件として重視したことが三つ有りました。一つ目は勤務地で、英語を使って仕事をする環境は変えたくなかったので、英語圏の国 (アメリカ、イギリス、シンガポール、オーストラリア、香港) 及び中東地域と日本の外資系企業で探しました。二つ目は希望職種で、今までやってきた海外建設プロジェクト関連の仕事にはこだわってきたので、そこから大きく外れるようなことはないものを見つけたいと考えました。三つ目は生活環境で、子供が未だ小さかったので単身赴任ではなく、家族帯同で生活できることを条件としました。

海外に居住しながら国境を越えて転職活動をするということで、各国の転職サイト、LinkedIn、友人からの紹介などを使って情報収集し、気になったものは即応募し、Skypeなどで電話或いはビデオインタビューを受けていくという方法を取りました。
自分のやりたい仕事の具体的イメージが固まらない日々が続いていましたが、2012年2月下旬、日本の検索サイトで見つけたその求人案件を見た瞬間、“運命” のようなものを感じました。それは外資系損害保険会社の海外インフラプロジェクト向け損保ブローカーの求人だったのですが、この求人を取り扱っていたのが(株)エリートネットワークさんでした。

すぐさま応募して、(株)エリートネットワークの転職カウンセラー高橋氏から連絡があり、選考プロセスを進めて貰いましたが、書類選考が始まらないうちに途中で企業側都合により採用が一旦中止になってしまいました。それでも、この時点で既に私の中で損害保険の仕事に就くことが強い希望になっていたので、高橋氏に同業他社で同職種の募集がないか探して貰えないか依頼したところ、幸運にも1社が私の履歴書に興味を示してくれるところがあり、それが現職でした。

紆余曲折、最初の応募から3か月後の2012年5月、ようやく初めてのインタビューに漕ぎ付けることができました。私が海外在住ということで電話インタビューをアレンジして貰ったところ、先方の面接官リストには代表取締役社長以下、担当役員、人事部長、担当マネジャーの4名が書いてあったので、1回目の面接から驚きとプレッシャーがあったのですが、非常にざっくばらんな忌憚のない話を1時間半以上かけてさせて頂き、終わった頃には、是非ここに転職したいと考えるようになっていました。

電話インタビューの後は数ヶ月の間ほとんど何も進展がなく、非常にイライラしながら過ごしていたのですが、ようやく2012年9月に一時帰国した際に再面接をすることとなり、前回電話インタビューで話した方々と今度は直接会って面接という運びになりました。既に一度電話で話をしているので、普通に面接というのも面白くないと思い、プレゼンを準備してやらせて貰ったところ、面接参加者の方から大変好評でした。
この後はスムーズに事が運び、面接の1か月後の10月に内定を貰い、2013年1月に現職に転職することができました。

転職した今

入社してまだ間もないですが、転職前に抱いていた希望が実現し大変満足しています。転職活動を本格的に始めてから実際の転職に至るまで丸1年かかりましたが、途中で妥協せず、必ず自分に合った仕事があると信じて転職活動をしたことが良かったと思っています。
私の転職を支援して下さった(株)エリートネットワークの転職カウンセラー高橋氏と最初に話をしたのは、2012年2月でした。転職サイトから応募した直後に最初のメールのやりとりが有り、その後、電話で話をする機会がありました。

私が住んでいた国は、日本との時差が6時間あり、電話インタビューは現地時間の午前4時から行われました。私は、何故建設業から金融業へ転職を希望しているかという点について話したのですが、朝早くて眠かったからだったのでしょうか、正直その時の高橋氏に対する私の印象はあまり良くなく、何故か人の話を聞いてくれない20代の若い担当者だと勝手に思い込んでいました。ところが、その6ヶ月後の9月に初めてお会いした時、これが全くの勘違いであったことが判明しました。

高橋氏は(株)エリートネットワークの創業メンバーで、カウンセリング事業部を束ねる部長さん、人の話をとても良く聴いて下さるベテラン中のベテランだったのです。自分の勘違いが恥ずかしくなり、その後、高橋さんにこのことを告白してお詫びしました。やはりメールや電話だけでは伝わらない部分は常にあって、直接会って話をするということの大切さを再認識した出来事でした。

転職後、営業職を始めて経験する私を心配して下さったのでしょう、高橋氏はわざわざ時間を取って下さって営業の基本についてアドバイスしてくれました。その時は既に私が転職した後だったので、エージェントとしてそのような事をする必要はない筈なのですが、そこをまるで部活動の先輩のように気に掛けてくれる高橋氏の人柄とプロフェッショナリズムに感銘を受けました。今は、そのアドバイスを座右の銘に法人営業活動に勤しむ毎日です。高橋氏が、人材エージェントという枠に囚われず、応募者や取引企業から信頼されている秘訣はこんなきめ細やかさにあるのだと思います。非常に忙しいスケジュールの中、10カ月という長期に渡って私の転職をサポートしてくれた(株)エリートネットワークの高橋氏に感謝!!

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