日系信託銀行から 中小企業を経て、外資系金融機関への転職。

日系信託銀行から 中小企業を経て、外資系金融機関への転職。

No.600
  • 現職

    外資系銀行 法人営業

  • 前職

    日系信託銀行 法人営業
    → 環境設備エンジニアリング会社 財務・経理担当

緑川 義康 氏 32歳 / 男性

学歴:京都大学 経済学部 経済学科 卒
ファイナンシャルプランニング技能検定2級
宅地建物取引主任者

転職活動を開始するまで

私は大学の経済学部で金融工学について学んでおりました。当時小泉政権下で景気が持ち直していたこともあり金融業界は久しぶりの好況に沸いていました。金融業界に就職したOBから景気の良い話を聞いていたこともあり、私は迷うことなく大手の有名銀行に就職しました。
銀行に就職してからは地方店から始まり、本店へと順調にキャリアを積みました。企業の資金需要も旺盛になってきたこともあり、やり甲斐を感じて仕事に打ち込むことができました。しかしながら、2008年9月にリーマン・ショックが発生し、主に不動産業界を担当していた私を待ち受けていたのは膨大な不良債権でした。不良債権の管理回収もそれはそれで興味深く、楽しく取り組むことができたのですが、大企業ではなく中小企業でのオペレーションも学ぼうと思い、不良債権の管理回収活動がひと段落したところで、縁のあった中小企業へ転職しました。

その会社では、自分ができる範囲であらゆることをしました。中小企業は大企業と違い、人材が不足しており経費も限られていることから自分で何でもやる必要があります。トイレ掃除から始まって社内システムの設定、会社の税務申告、営業等あらゆることをしました。そして、それなりに実績を出すことができ中小企業でのオペレーションにも慣れてきた、と言うか飽きてきたところで会社に転職を宣言し、有給取得を申し出ました。これは私にとって実質初めての転職活動です。

初めての転職活動

私は新卒での就職活動時、少なからず 「いかに有名な会社か」、「いかに給料が高いか」 を考慮していました。しかし今回の初めての転職活動ではキャリア的に目線を下げないといけないと考えたのと、それなりの社会経験でその考えはすっかり変わり、家族がいるため最低限の報酬は必要でしたが、「自分がいかに楽しく仕事ができるか」 を重視しました。業界や企業に変に先入観を持たず、とにかく実際に面接を受けて話を聞いて自分で選んでいこうと思いました。また、期限を設けないと性格的にダラダラ進めてしまうと考え、「1か月で決める」 ことを転職活動開始時に決意しました。

始めは転職サイトに登録し、求人案件を見ていました。しかしながら、心に響く案件が少なく、また企業からのレスポンスも遅かったため、インターネットで転職活動について調べることにしました。そこではじめて 「転職エージェント」 を知った訳ですが、それまで私は転職エージェントとは雲の上の超一流のセレブが利用するもので、自分とは無縁だと思っていました。しかし、私のようなキャリアにとりたてて華のない若手でもエージェントは相手をしてくれるということを知り、エージェントに登録することにしました。

転職エージェントとの転職活動

登録後インタビューの連絡がありましたが、面倒だったこともあり全て電話で済ませました。そこで自分の希望である 「楽しく仕事ができる会社」 を紹介して頂くように伝えました。担当者は困っておられましたが、「とにかくできるだけ多く紹介して下さい」 ということを伝えました。エージェントには最終的に6社ほど登録しました。エージェントによって対応は千差万別で、1社のみしかご紹介頂けないところもあれば、膨大な会社を紹介頂けるところもありました。その中でも (株)エリートネットワークは紹介案件数が非常に多かったと記憶しております。各エージェントにご紹介頂いた会社には、ほぼ全て応募しました。

3週目には1日3件以上の面接が入るようになり、順調に転職活動は進んで行きました。その中で選考途中で違和感を感じ、辞退した会社もいくつかあります。また、興味を持った会社は人事担当者だけでなく、前線の方との面接もセッティングして頂くように積極的にエージェントにお願いしました。そして、選考が進んで興味を持った会社は、転職活動サイトでクチコミを調べると共に、その会社を紹介して頂いたエージェント以外のエージェントにもクチコミを確認しました。友人に確認するのも一つですが、エージェントはその会社からの転職者の情報もありますので、エージェントに確認するのは有用だと思います。その中でも、(株)エリートネットワークは本音で良い悪いをはっきりお話して下さった記憶があります。 (株)エリートネットワークの横関さんの 「もうちょっと様子みた方がいいんじゃないかな〜」 「あ、そこはいいと思いますよ。おめでとうございます」 といった軽妙でバッサリとした語り口が印象に残っています。

希望の会社が見つかる

そのような流れで現職の会社に内定を頂きました。1社目と同じく銀行でした。しかし、そのタイミングで別のエージェントから転職活動を始めた時に強く働きたいと思った会社からの書類選考合格の連絡を受けました。その会社は入社のハードルは高いですが、今まで経験したことのない業界で、仕事内容に非常に興味を持っていました。その会社の内定が出れば即入社を決めるつもりでした。ただ他の志望者との兼ね合いで意思決定が非常に遅かったとのことです。今から1次面接を受けることになれば銀行は諦めることになります。金融業界にノスタルジックな思いを持っているからなのだろうか、とか今まで経験したことのない業界に行った方が自分にとって良いのではないだろうか、と考え非常に悩みました。エージェントと話しても結論は出せず、家族や友人と相談した結果、悩みつつも現職の会社に就職することを決めました。この時 (株)エリートネットワークさんが自社の案件 (銀行) を強く勧めず、自分で考えるべきと伝えて下さったのは今でも好印象です。

転職後

現場の方との面接をセッティングして頂いたこともあり、仕事内容や環境にミスマッチはありません。中途採用者が多い会社なので、社員は経験豊富で仕事のレベルが非常に高く満足しています。当初思い描いていた以上のレベルの会社に転職できたと断言できます。

注意点

エージェントの中には1社しかご紹介頂けず、かなり強引に勧める会社もありました。エージェントがいかに優しく自分のことを考えてくれていると思っても、エージェントは友人ではなく営業であるということを認識し、ある程度ひねくれて疑ってかかった方が良いと思います。
また、自分の人生ですが家族や友人がいてこその自分です。自分だけで決めず家族や友人と相談した方が、違った視点を得ることができ良いと思います。

最後に

株式会社エリートネットワークさんをはじめ、転職エージェントの方々には大変お世話になりました。中には大変なご面倒をお掛けした会社様もあります。深くお詫び申し上げます。
また、一旦転職活動を開始すると決意したのでしたら、自分に絶対的な自信を持ちましょう。直属のレポートラインにあたる面接官は、人事部長に対して私自身を社内でオーソライズする為の推薦書類を作らなければなりません。
就業中の転職活動であれば、尚更大変だとは思いますが、未来を切り開くためにほんの少し頑張って下さい。

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