公認会計士から、転職を考えている公認会計士へのアドバイス。

公認会計士から、転職を考えている公認会計士へのアドバイス。

No.607
  • 現職

    一般事業会社(従業員:約3500名)  経理財務部

  • 前職

    会計事務所 会計・経理・税務アドバイザー

野沢 恵介 氏 26歳 / 男性

学歴:中央大学 総合政策学部 卒
公認会計士試験合格者

はじめに

私は、2009年3月に中央大学を卒業し、その年の11月に公認会計士試験に合格しました。
2010年1月より、税理士法人に入社し、転職を決意したのは約3年後の2013年1月です。
普通なら仕事をしつつ転職活動をしますが、私は、税理士法人を退職した後、転職活動を始めました。当然、不安もありましたが、税理士法人を退職したことで真剣に転職について向き合うことができました。

履歴書・職務経歴書のアドバイス

ここでは、私が転職活動を通して学んだことを、今後の転職活動をする方向けに項目ごとに記載しようと思います。

【履歴書】
(株)エリートネットワーク様のHPが充実しているので、HPを参考に記載すれば問題ないと思います。

【職務履歴書】監査法人・会計事務所出身の方向け
□職務要約
要約なので、2〜3行程度で簡潔に記載する。

□職務履歴
まず、担当していたクライアントの記載は、上場企業が望ましいです。また、業種に片寄がないように。
次に、業務内容ですが、コンサルティング会社・一般事業会社共に、M&A、事業再生、事業譲渡、DD (デュー・デリジェンス) などコンサル系の業務実績の記載があると、書類が通り易いと思います。
もし、そういった経験がなくても、事例等を知っていて、面接官に聞かれた際に自分の言葉で話せる方は記載してもいいと思います。
特に、監査法人出身の方は、監査以外の業務を多く記載することで、他の監査法人出身者と差別化を図ることができると思います。また、税務の実務経験があると更に有利になると思います。

□自己PR
ここはとても重要だと思います。
記載のポイントは、仕事に結びつくような長所を記載すること。
私の場合、計画性と常に問題意識を持ちながら仕事に取り組み、業務の効率化を図るということ記載しました。上記は、どんな仕事をしていても必ず求められるスキルだと思います。そういったものを記載すると、面接官の目に止まり、書類が通り易いと思います。
また、+αで、自発的に自己啓発として行っている内容を記載するのもいいと思います。
私の場合、今後のIFRS の導入、企業のグローバル化に対応すべく、米国公認会計士の勉強をしています、と記載しました。(既に勉強を始めてることが重要です。)

面接でのアドバイス

【面接事前準備】
下記は必ず準備して下さい。
□企業分析
企業理念、事業内容、有価証券報告書 (時間がない場合、直近の短信)
特に、有価証券報告書。
今後の事業の方向性なども分かりますし、面接官に対する質問を考える際に使えます。
また、面接で問われる可能性があります。
ex.うちのBSやPL見てどう思った? など。

□自己紹介
名前、学歴、簡単な職務経歴はしっかり言えるように準備して下さい。
ここから面接が始まります。

□転職理由・志望動機
当然ですが、ネガティブな理由はNGです。
ポジティブな理由であり、且つ面接官が納得できるような内容にして下さい。
重要なのは、今回の転職で実現したいこと2つ、3つしっかり明確にしておくことです。
面接中は、転職で実現したいことを意識し、かつ紐付けながら話すと、話に一貫性が生まれ面接官が納得してくれるような内容となります。

□自己PR
こちらは、職務経歴書の内容+具体的にとった行動 を折り込みながら話せば大丈夫です。

□長所・短所
長所に関しては、自己PRが使えます。短所は別途用意して下さい。
ただし、短所に関しては、実行可能な改善・解決方法も用意するように。

□成功談・失敗談・苦労話
ここは、「〜をして成功しました。 〜をして失敗しました。 〜に苦労しました。」 だけだと、必ず面接官からツッコミが入るので、「なぜ成功したのか。それで何を学んだのか。なぜ失敗したのか。その後、どう改善したのか。その苦労はどうやって乗り越えたか。」 まで、しっかり準備して下さい。

□将来のビジョン
転職理由・志望動機と結びつけながら、5年後、10年後自分がどうなっていたいかを明確にして下さい。

□質問事項
必ず最後に聞かれます。2〜5個程度用意して下さい。

□資格について
なぜ、会計士・税理士の資格を取得したの? とよく聞かれました。

□最後に
上記については、頭の中で考えるのでは無く、紙に書く (全文)、もしくは声に出して整理しておいたほうがいいと思います。そうすれば、忘れることはあまりありません。


【面接】〜事前〜
□緊張について
誰でも面接の場では緊張すると思いますが、上記の事前準備をしっかり行っていれば、そんなには緊張しないので大丈夫です。

□注意点
ゆっくり丁寧に落ち着いて話すよう心掛けて下さい。より印象が良くなると思うので。
また、緊張すると早口になりがちですが、早口になると余計緊張して何を話しているのか自分自身でも分からなくなることがあるので、それを防止するためにも、ゆっくり落ち着いて話すことが大事になります。

【面接】〜人事部門〜
聞かれる内容は、上記の事前準備の内容くらいです。
人事面接で見られるのは、性格や行動特性等の人物面だと思います。
なので、話し方や笑顔を大切にして下さい。

【面接】〜現場 (直属のレポートライン)〜
聞かれる内容は、上記の事前準備の内容+実務的な話 となります。
現場の方なので、少し掘り下げて質問をしてくる可能性が高いです。
念のため、じっくりと今までの業務・実務経験の洗い出しをしたほうがいいと思います。
また、「〜の経験はありますか? 〜はできますか?」 という質問が時々ありますが、正直に答えた方が無難です。嘘をつくと掘り下げられた場合、すぐバレます。ですが、「経験ありません。できません。」 で終わらせるのではなく、「〜は経験はございませんが、〜の経験や知識はございますので、十分対応できると思います」 みたいな感じで切り抜けるといいかもしれません。
現場の面接官は、もし採用になった場合、入社後直属の上司となる可能性が高いので、面接官から 「こいつと一緒に働きたい」 と思ってもらえるよう意識して下さい。
やはり、ここでも、話し方や笑顔がポイントになると思います。

【面接】〜役員〜
聞かれる内容は、各企業によって様々で正直分かりません。
そのため、聞かれた内容に対して丁寧に誠意をもって答えるしかありません。
あとは、その企業に入りたいという “熱意” をしっかり伝えるのみです。

人事、現場、役員面接、共通に言えることですが、面接官が自社ついて話してくれている際、その話を真剣に聞くことはもちろんのこと (メモをとってもかまいません)、面接官が話終わった後、何らかの反応をした方がいいと思います。 (話の内容で疑問点があったら質問してみるとか、一言感想を述べるなど。)

最後に

今回の転職は、株式会社エリートネットワークの転職カウンセラーの横関様には大変お世話になりました。
横関様の迅速な求人案件のご紹介や的確なご指導があり、約1ヶ月という短い期間で満足できる転職ができました。この場を借りてお礼申し上げます。
今後の転職活動をする方々は、是非、株式会社エリートネットワーク様を転職パートナーとして頑張って欲しいと思っております。様々な人材紹介会社に登録し転職活動をしてましたが、株式会社エリートネットワーク様のサービス・品質は、他の人材紹介会社と比べ群を抜いていました。

末筆ながら、今後転職活動をする方々にとって実りある転職活動になること、心よりお祈りしております。

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