30歳法人営業職、大手総合印刷会社から、ビッグデータ分析会社への転職。

30歳法人営業職、大手総合印刷会社から、ビッグデータ分析会社への転職。

No.617
  • 現職

    マザーズ上場 ビッグデータの分析サービス会社  法人営業職 

  • 前職

    一部上場 大手総合印刷会社  法人営業職

牧村 隼人 氏 30歳 / 男性

学歴:中央大学 文学部 仏文学科 卒

この度の転職活動を通じて感じた事が、これから転職を考えている方々に少しでもプラスになればと思い、私の体験を振り返らせて頂きます。

学生時代の就職活動

就職活動は、規模・業種共に幅広く見るようにしました。業界に特別なこだわりはありませんでしたが、自分の幅を広げられる環境・組織に身を置くことを重要視して選考を進めました。当時は資料やWEBから入手した情報だけでは判断し切れないと思い、興味を持った企業については社員の方を紹介して貰い、直接会うようにしていました。大手総合印刷会社、第一種通信事業会社、インターネットモールサービス会社、飲食業コンサルティング会社から内定を貰いましたが、大手総合印刷会社への入社を決めました。それは、幅広い業界と仕事ができ、自分の幅を広げられ、また就職活動時に会った担当者に好感を持ち、内定者の質が高いと感じました。そして、企業の風土が直感的に合うと感じた事が最終的な決め手となりました。その時の心境としては、「決めたことに対して後悔のないように、仕事、人と本気で向き合うことだけは忘れないように」 と決意しました。環境に甘えないため一番対応が厳しくハードだと社内で言われていたクライアントを希望しました。

入社後に感じた事

印刷会社の仕事の細かさ、そしてクライアントとの関係性の構築の難しさに、正直なところ驚きました。初めの1年間はまったく通用しないと思いました。上司 (当時のエース格2人) を見て、法人営業として足りないものが多過ぎると痛烈に感じたことを覚えています。交渉前の裏取りの大切さ、先を読んだ提案など、そこで思い悩んだことが自分の営業職としての礎となったと思います。

一方で、商流を含め、印刷会社の立ち位置の難しさを常に感じていました。特に広告代理店との仕事はその先にいるメーカーの要望をうまくキャッチできていないと、ただの業者として扱われてしまうことがありました。イニシアチブを如何に取るかが、業者からパートナーとして認められるかどうかの大きなポイントだったと思います。
その中で、自分が属する営業部門のチーム編成については課題に感じていました。40歳前後の中堅社員と若手の仕事に対する考え方、取り組み方に大きなギャップがあり、大きくは受身の営業スタイルと提案型の攻めの営業スタイルの違いがあると思います。現実問題としてチームの方針を決める上司がクライアントの実情を正確に把握できていないことで、方針とクライアント攻略のポイントに乖離があると常々疑問に感じていました。

転職を考え始めた理由

転職を考え始めたのは、妻から子どもができたと聞いた時です。これまで仕事を第一優先にして、土日も含め深夜2時、3時まで働くことも多々ありました。しかし、妻の話を聞いて、せめてその日のうちに帰る事ができる、土日は休む事ができる環境で働き、家族との時間を作り出していきたいと考えるようになりました。

転職を検討するにあたり、転職活動をどのように進めるべきか整理するために最大手のエージェ
ントに依頼をかけました。転職活動の流れ、手法は説明頂けましたが、表面的な話しか聞かれていないように感じ、提案された企業もどこかピンとこないものばかりで不安を感じたため、友人を通じて(株)エリートネットワークさんを紹介して貰いました。(株)エリートネットワークさんは大手のエージェントは異なり、私がなぜ転職を考えているのか、次の転職先で何を優先させたいのか、今の職場で何に不満を感じているのか、など本当に細かいところまで深掘りして下さり、その中で自分の方向性が明確になっていきました。そこで整理されたポイントが以下になります。

1. 経営的な視点、俯瞰した視点を持って仕事に取り組みたいと考えていたが、案件毎の攻略に注力することが求められていた。
2. クライアントから求められている要望に応える事が本当にクライアント (企業) のために役立っているのか? 効果測定が難しい案件が多いため、クライアント (担当者) の満足のためだけの回答になっているのではないか? と疑問に感じていた。
3. 別業界に向けての営業活動を希望していたが、入社以来5年間異動が一度もできなかった。
4. 所属していた部署では結果を残すためには長時間の残業をすることが必要だった。

そして、今回の転職で実現したかった事は、
より直接的にクライアントの意思決定に関わる事。より経営的な視点を持って仕事に取り組む事ができる事。もう少し仕事と家族との生活のバランスをとる事。
と整理する事ができました。振り返ると、このカウンセリングを通して、職務経歴書のブラッシュアップ、また貫くべきポイントを明確にすることができたと思います。

転職活動がスタート

転職を検討し始めた時期は仕事が繁忙期だったこと、また妻の出産の時期と重なっていたため、
とにかく時間との勝負でした。現職の任務と平行しての活動でしたが、どっちつかずになることは絶対に避けたかったので、期限を決めて動きました。2013年2月初旬までに結論を出すことを1つの条件として設定しました。その中で、時間をかけることに重きを置いていたのは自分の考えを整理することとターゲットの選定です。しかし、この点については、(株)エリートネットワークさんとの初回のカウンセリングでうまく整理することができ、またその意向を担当カウンセラーの金入さんがよく汲み取って下さり、他のエージェントとは全く違った切り口で多数の優良企業のご紹介を頂いた事で、時間を短縮する事ができました。

面接を進めていく中での苦労

その中で、実際に選考を進めて行く中で感じたことは、複数社を平行して選考を進めていくことの難しさです。元々業務量が多い中での活動でしたので、1週間に2つ以上選考を進める事はかなりの負荷で、調整が必要になりました。欲張らずに応募先を絞り込んで進めることができないと中途半端な準備で一次面接に臨むことになってしまうな、と。その中で担当の金入さんは、紹介先の企業情報+面接のフィードバックを細かく情報共有して下さったので、平行して複数の企業が進む中で、うまく優先順位をつけながら、スケジュールも調整して下さり、首尾良く選考を進める事ができました。

選考の中で大切にしていた事は、客観的に判断をすることでした。現職への不満の解消に偏ることなく、総合的な判断で結論を出す事を何度も自分に言い聞かせました。自分で設定した期限内に魅力的な環境が見つからなければ、現職と心中するところまでは腹を括っていました。
印象に残っている事は、同じ内容の話をしても伝え方1つで大きく評価が違うこと。普段の営業活動の中でも意識していることですが、もっと突き詰めていく必要性を感じさせられました。

希望の企業からの内定

そうした中で、自分としても志望度が高かったマーケティングデータの解析コンサルティングを行なう上場企業から内定を頂く事ができました。内定を頂けたポイントは、自分の考えている事や、先方のビジネスの先見性について私が感じた魅力を的確に伝えられた事だと思います。また今までの自分の職務経歴が評価されたことも大きなポイントだったと思います。

(株)エリートネットワークさんとの面談・その後のフォローで感じた事

改めて今回の転職活動では、(株)エリートネットワークさんに大変お世話になりました。その中で感じた事は、「どうなれば転職活動は成功か」 「そのためには何をすることが望ましいのか」 といった基本的なところから、各企業の詳細情報まで手厚くサポートしてくれたという印象です。複数のエージェントにサポートを依頼しましたが、(株)エリートネットワークさん (金入さん) がダントツでした。 (勿論、相性ということもあるかと思いますが)

これから転職活動を行う方へのアドバイス

仕事と平行しての転職活動は本当に大変なものだと感じました。限られた時間の中で納得のいく結果を出すためには、誰にサポートを受けるかということが一番大事だと思います。エージェントを利用する場合は、信頼に足るかを複数の人と会って判断することをオススメします。当たり前のことですが、ゴールを明確に設定して活動すること、そして客観的な判断に基づいて割り切ることも大切だと思います。

今回の決断が正解となるように、明確な目標を段階的に設定して、その達成のために突き詰めていくこと、そして客観的に物事を観るようにしていきたいです。そして一番大切なこと 「楽しむこと」 を忘れないで前向きに努力していきたいと思います。

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