35歳、介護施設の管理運営の法人営業職から、訪問診療・生活リハビリサポート会社の法人営業職へ

35歳、介護施設の管理運営の法人営業職から、訪問診療・生活リハビリサポート会社の法人営業職へ

No.634
  • 現職

    訪問診療・生活リハビリサポート会社 法人営業職

  • 前職

    介護施設の管理運営会社    法人営業職

松本 康孝 氏 35歳 / 男性

学歴:桜美林大学   国際学部   国際学科 卒

はじめに

私は過去に3回ほど転職をしてきましたが、仕事自体が嫌で辞めた (もしくは辞めたい) と思ったことは一度もありません。会社の業績などにより退職を余儀なくされた経験もありましたが、それぞれの職場で仕事を楽しんでいましたので、全く後悔はありませんでした。なぜ仕事を楽しめたのか、今思うと、それぞれの場面で 「何かの役に立ちたい」 と思いながら仕事に励んでいたからだと思います。自分に何ができるか、そして自分が何を成し遂げていきたいか、その言葉に忠実に生きたいと思っていましたし、今でもそう思っています。

A社での経験

大学を卒業して初めて入った会社は中堅の旅行代理店で、社員数は500名程度でした。そこでは主に法人及び個人相手の営業職として採用され、社員旅行のコーディネートから出張の手配まで、幅広く経験してきました。旅行業界は贅沢産業なので、社会情勢や景気に左右され易く、ひとたび世界のどこかで大きな事件が起こると、その方面の旅行が軒並みキャンセルに遭うことも多々あります。私が在職中にはSARSや鳥インフルエンザといった病気が海外で流行し、業績が急激に冷え込んだことがありました。これは私たち一般社員にはどうにもできないことですが、企業 (経営者) としては、危機的状況を乗り切るべくリストラせざるを得ない状況になります。信頼していた上司が急きょリストラに遭い、辞めさせられる。同僚や後輩がうつ病に罹患して退職していく。そんな場面に遭遇しました。そんな状況下ですから社員のモチベーションは下がる一方で、周りの人を愚弄する、陰口をたたく、いじめや今で言うパワハラが横行するなど、人に関わる問題が噴出してきました。その時、私も営業責任者という立場にありましたので、部下や他支店の後輩社員と接していく中で、彼らの疲弊していく様子にもどかしさを感じていました。

「私に何ができるだろう・・・・・。」 本気で考えましたが、その時は答えが出ませんでした。
しかし 「何とかしたい」 という思いから、とにかく彼らの愚痴や悩みを聴くことで解決できないか、そんなことを思いつき、週末に産業カウンセラー養成講座へ通い、資格を取りました。今になって思えば、この瞬間が私の人生の転機だったのかもしれません。
「私は人のために生きる人間なのかもしれない!」 そう思った瞬間に、やるべきことが見えてきました。人が仕事を楽しみながら成果を求めて行動していく姿を見ているのが何よりも自分のモチベーションになる、そんな気持ちになりました。人生で成し遂げたいことは、より多くの人が仕事を楽しむことができるように支援してくことだと。営業という仕事をしながら、新入社員研修の手伝いをしたり、他支店の後輩社員を動機付けたり、できることは何でもやりました。とても貴重な経験ができたと思っています。もっと多くの人の役に立ちたい、もっと組織で働く人の支えになれる職業に就きたい、そんな気持ちになり、人事・人材コンサルティングの会社へ縁あって転職することになりました。異業種への転職が難しいと言われている業界ですが、転職ができたのは、私に特別な能力があった訳ではなく、おそらく強い思いが通じたからだと思います。

B社での経験

B社は米系の人材評価コンサルティングの会社で、社員は数十名。私は営業社員として採用されました。クライアント企業へのヒアリングをして、その組織に適した人材配置のソリューションを提供したり、研修プランを立てたりと全く今まで関わっていない分野の仕事でしたので、それまでの旅行代理店での営業経験が全く通用しないことに戸惑いもありましたが、自分自身のスキルが上がっているという実感が持て、大変充実した時期でもありました。何よりも研修やソリューションを通して 「人が変わることで組織が変わる」 ということを実感できたことは、私の人生の中でとても大きな体験でした。

組織に深く関わっていく中で、「人が変わる瞬間に立ち会いたい」 そんな思いを持つようになり、組織で働く個人への支援ができる、同社の関連企業への転籍を願い出ました。その関連会社では、コーチング研修、個人向けのコーチングサービスなどを提供しており、そこでコーチングのスキルを身に着け、研修講師まで任せてもらえるようになりました。純粋に仕事を楽しみながらスキルアップでき、大変充実した日々を送っていました。
そんな時に3.11東日本大震災が起きました。人命にかかわる緊急事態のため、企業研修など急を要さないものは一旦すべて凍結という事態になり、勿論私たちの仕事も激減しました。
当時の社長から涙ながらに 「申し訳ないが社員全員の給与を段階的に4割までカットしなければならない」 とお達しがあり、仕事にやり甲斐を感じていましたが、家族ある身としては、苦渋の選択をせざるを得ない状況となりました。そして会社を去る決断をしたのが2012年の5月のことです。

3社目の会社での経験

3社目の会社へ入社したのは2012年6月のことです。「人に関わるビジネス」 という観点から、人材紹介業というものを経験したいと思い、一般応募で入社しました。同社は医療、介護、保育分野の人材紹介と保育園、介護施設を運営している会社で300名規模の会社です。私は入社当初、看護師さんの人材紹介部隊に配属されました。しかし、入社して1ヶ月も経たないうちに、介護の紹介部隊へ異動して欲しいとの内示があり、介護職紹介チームへ異動。またそのわずか2ヶ月後に、今度は自社の介護施設の管理運営部隊へ異動して欲しいとのお達しがあり、さすがに会社としてこの異動の多さはどうなのか? と不審に思うようになりました。しかし、私にとって全く未知であった介護の世界に足を踏み入れることができたのは、幸運だと思います。と言うのも、介護施設の管理運営をしていく中で、介護施設ならではの 「人に関する課題」 や 「介護施設が困っていること」 に触れる機会ができ、ひょっとすると私が成し遂げたい 「人が仕事を楽しみながら成果を挙げる」 環境を作るのに、良いモデルケースとなるかもしれないと考えられるようになったからです。同社での経験はまた私の将来に一筋の光をもたらしました。

(株)エリートネットワーク・金入さんとの出会い

会社が不安定な状況で、人の出入りも激しく、コンプライアンス上の問題も多々あった中で、やはり長期に勤めることは難しいと思い始め、ネットを検索していると、ある求人に目が行きました。その時に登録したのが(株)エリートネットワークで、私の担当は転職カウンセラーの金入さんでした。最初は 「なんと縁起の良い名前の方だろう」 と思いました。そんなきっかけから登録のカウンセリングでは緊張感なくお話しができ、私の思いをすべて吐き出しました。登録面談で数多くの求人案件を紹介して下さり、その中で金入さんは 「これが松本さんにとって最も興味を持ってもらえる案件ではないかと思い持ってきました」 とのコメント。それは介護施設と医療機関を結ぶ法人営業職の求人案件で、前職で経験してきたことが何か活かせるのではないかと思い、「これはぜひ受けたい!」 と強い興味を抱きました。その後、すぐに面接を設定して頂き、しかも1次面接から社長との面接を調整して頂いたことに驚きました。

入念な準備を行い、面接へ臨みました。その中で同社の社長からお話が出たのは 「今後は介護職員の方へ向けた人材育成の提案などをしていきたい」 とのことで、私が正にそれは目指している方向でした。無事1次通過のご連絡を頂き、今までのキャリアの集大成になり得るのではないかと感じていたため、金入さんに相談し、入社後に自分自身がやってみたいことを提案書にまとめ、次回の面接に臨みました。その結果、内定を頂くことができました。

今までの経歴で 「人」 と 「介護」 というキーワードが見えていましたが、正にその2つを兼ね備えた仕事で、新たなフィールドでどんな経験ができるか、楽しみな状態です。
引き寄せの法則、正に強い思いを持っていると自然と自分の求めるものが引き寄せられてくるのだなと思いました。私はとても運が良いなと心から思いました。そんな私の思いを受け入れて下さり、また運を引き寄せて下さった金入さんには大変感謝しております。転職活動の中で戸惑いもありましたが、すべて等身大で受け取って下さり、客観的にアドバイスして頂いたので、感情に流されず終始冷静に転職活動ができたのが、成功につながったのだと思います。途中からは転職活動自体を楽しめる余裕も生まれていました。

私が人生で成し遂げたいこと

転職、それは ”天職” 探しの旅だと思います。
仕事を心から楽しむための節目、それが転職なのではないでしょうか。
「何かを変えたい」 そんな思いを持って仕事を探していると、自然にそのきっかけがやってくる、そんな経験ができたこれまでの活動だったと思います。「何ができるか」 で仕事を探すのではなく、「何を成し遂げたいか」 という大局的な軸で仕事を探すのはとても大切なことではないでしょうか。そして、私にとっての 「何か」 とは 「人」 だったのだと気付かされました。「人が仕事を楽しみながら成果を挙げる」 そんな世の中を作りたい、本気でそう思っています。だからこそ、私自身も仕事を楽しむための一歩を踏み出そうと決意しました。そしてそんな仕事に私の人生を賭けてみたいと今は強く思っています。

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