30歳経理担当、マザーズ上場会社から財閥系物流会社へ。

30歳経理担当、マザーズ上場会社から財閥系物流会社へ。

No.638
  • 現職

    財閥系物流会社 経理職

  • 前職

    マザーズ上場 プロモーション支援会社 経理職

秋元 健太郎 氏 30歳 / 男性

学歴:早稲田大学 政治経済学部 経済学科 卒

1-1 公認会計士を目指すも挫折。そこから始まった、転職続きの生活

私は大学在学中から、3年生になったら何となく就活を始める、という流れが嫌で、2年生の頃から、将来のことについて考え始めました。当然、資格についても考えは及び、最終的に、監査法人で監査をするのみではなく、自分の力次第で社会の様々なフィールドで活躍できるという点が魅力に思え、公認会計士を目指すことにしました。3年生の頃から勉強を始めましたが、大学の単位が思うように取れておらず、結局2年コースのカリキュラムを選択し、最初の会計士試験挑戦は大学を卒業してからでした。

結果は不合格で、その後も3回受験しましたが、結果は一緒。一方で1発合格している方もいる中、結果を出せる自信もなくなり、また、就業経験が全くないまま年を取っていくことに不安を覚え、26歳の時の受験で最後にしようと思い臨みました。
結局最後の年も不合格で、会計士は断念し、就職の道へと変更しました。今思えば、26歳で決断して良かったと思っています。通っていた会計士試験の予備校で、受験断念者用に就職を斡旋している部署があるのですが、就業経験なしで32歳まで受験勉強をし、断念した方、などもおり、固執することなく、客観的に自分が合格できるかどうかを判断することも重要なのだな、と感じました。

とは言え、社会から見れば27歳 (就職活動中に誕生日を迎えたため) で就業経験なし、しかも短答式の合格もしていない、となると有名企業など無理に決まっており、結局ハローワークで小さな企業を紹介してもらうしかなく、3か月してようやく決まったのは23区外の小さな中小企業でした。さすがにここで20年30年働いて行こうとは思えず、まずはここで経験を積んで、それからのし上がっていってやる、と意気込んだのを覚えています。

業種は、会社の外から数字をチェックする会計士は断念したが、企業に勤めるなら企業の中から数字を作る仕事に就こう、と考え、経理志望で探しており、最初の会社も経理として入社しました。
こうして社会人としての生活が始まったものの、「男性社員は営業か技術」 という会社の方針があり、経理としての経験はほとんど積めず、営業の出張や技術の保守点検に同行する日々が続きました。社会人経験がない中、むしろ新卒で体験するようなことが自分も経験出来て良い機会だ、とプラスに捉えていたのですが、そんな中理不尽な理由で退職勧告を受け (実質解雇みたいなものですが)、7か月でまた無職の生活に戻ってしまいました。
自分は一生懸命働いており、またその理由が全く納得できず非常に悔しかったのを覚えています。上司を含め、社員全員が気の毒に思って下さり、直属の上司は色いろと会社側と掛け合って下さり、今でも感謝しておりますが。

1-2 公認会計士を目指すも挫折。そこから始まった、転職続きの生活

またハローワークで一から就職活動を始めましたが、運良く退職後2か月ほどで見つけることが出来、退職後3か月後には次の職場で働いておりました。
品川にあるITの中小企業なのですが、ここでは 「経理・財務課」 と言いながら、人員は私一人。管理部の部長と二人三脚で経理業務を全てこなす日々が始まりました。
もともと経理を志望したのは、唯一の武器である会計士試験の勉強を少しでも活かせる職だと思ったからですが、非上場、中小企業ということもあり、全く会計士試験の勉強が役に立たず、初めて 「実務と教科書の違い」 というのを味わいました。とは言っても、希望通りの職種で、しかも担当者は自分一人。経理のことは何でも自分がやらなくてはなりません。大変ではありましたが、ここでの経験は貴重で、今でも自分の礎になっていると思っております。職場や同僚にも恵まれ (過去の3社で一番恵まれていました)、こなす仕事にも責任が増え、職場環境、仕事内容には大きな不満はない生活でしたが、一つだけ大きな懸念が入社時から残っていました。業績不振です。詳細は省きますが、20年30年働いて行く気にはなれず、というより来年会社が存続しているのか、というレベルの不振で、当然社員の賃金も相当影響を受けていました。

そんな状況下で転職者が相次ぐ中、私も将来に不安を感じ、転職を決意しました。今までと違い、担当者レベルの仕事は一人でこなしていた、一年間通して、会社のお金の流れを見てきた、という事実と自信から、人材紹介会社を使って転職してみようと思い、誰もが知っている有名な会社4社に登録し、紹介を受けたり、応募をしたりとしておりました (この時は登録のみで、面談やカウンセリングのために人材会社に伺う、ということはありませんでした)。
書類は通っても面接が通らない、という日々の中、3社目を紹介してくれることになる、ある人材紹介会社からアプローチがあり、面談、カウンセリングを受けることにしました。ここで紹介された、ベンチャー企業に次はお世話になることになり、自分としてももう転職などできない。ここで頑張っていくぞ、という気持ちで臨みました。

(株)エリートネットワーク様との出会い

しかし、その3社目は、毎日深夜までのサービス残業、決算期は帰宅できず、会社の近くのカプセルホテルに泊まる、という日々で、転職当時の気力すら失いつつありました。勤務時間については、入社前に聞いていたものとかなり違っておりましたが、会社全体が深夜まで残業が普通、という社風で、とてもそのことで意見を言う、という感じではありませんでした。
また、経理のマネージャー、サブリーダーは、自身の業務を黙々とこなし、まわりとコミュニケーションをとらずに仕事を進める方で、チームで運営していくという意図がなく、業務の効率化の観点でいくつか提案を行いましたが、受け入れられず、長時間労働が改善されることはありませんでした。自身の年齢も考え、長期的に続けていく事は困難と判断し、転職を考え始めました。
しかしながら、30歳、社会人3年目で4社目と、誰がどう見てもまともな転職先など不可能という状況下、(株)エリートネットワークの金入様からご連絡を頂いたのがきっかけでした。

個別面談

激務の中、何とか時間を作り、金入様と面談のため、銀座のオフィスに伺いました。現在までの状況、現時点の状況、無職の期間が出来てしまうのが一番恐れていること、今度こそ永く働ける企業にお世話になりたいが、果たしてそのような企業に、自分のようなキャリアでご縁を頂くことが出来るのか、等をお話ししました。
自分でも明らかに不利な状況、紹介頂ける案件もそんなにないのではないかと思っていたのですが、金入様からは 「わかりました。安心してお任せ下さい。頑張っていきましょう」 と快いお言葉を頂き、数多くの案件をご提示頂きました。また、転職の動機や職務経歴などについて、企業様に好意的に受け取って頂くにはどうすれば良いか、内容に関するものから細かいニュアンスまでご教示頂き、非常に参考になりました。
最初のカウンセリングで自分の中で感じていた不安が薄れ、また、書類選考の結果の連絡のお電話のニュアンスから、私の状況や意気込みについて非常に熱心に、丁寧に企業様にご説明頂いたことが感じ取られ、何としても自分に納得できる形で今回の転職を終えよう、とやる気も湧きました。

転職に際して

今回の転職に際して、第一に考えていたのは 「その企業で永く働く」 ということでした (3社目に転職した際もそう思ってはおりましたが)。このことを第一に考える以上、私も企業様についてよく知っておく必要があります。金入様からは提示頂く企業様について、ホームページを見るだけでは分からないような様々なこと、企業様の歴史的背景や成り立ちなどをお話し頂き、非常に参考になりました。

希望する会社に最終まで進むも・・・・・

様々な求人案件をご紹介頂いた中で、1件、非常に魅力に感じた企業様があり、応募をお願い致しました。その企業様のサービスの中には、私の好きな音楽関係のものもあり、職場の環境や労働環境なども非常に魅力的で、是非とも、と思っていたところ、書類通過のご連絡を頂いた時は非常に嬉しかったです。色いろとその企業様の研究をし、いざ、一次面接。金入様からのアドバイスを参考に、転職の動機や志望動機、これまでの仕事についてなどをお答えし、自分としても手応えを感じて終えることが出来ました。
面接官の方も良好に感じてくれており、一次面接は通過することができました。続く最終の社長面接でも、特に失敗した、ということもなく終えられたため、楽観的な私は 「ここに行けるのではないか」 という思いが大きくなり、 「今回の転職は早く終わりそうだな」 などと、受かったつもりになっていました。しかし、結果はご縁がなく、この連絡を聞いた時は、期待が大きかった分、ショックが大きく、一瞬言葉が出ませんでした。

今後の方向性のため、2度目のカウンセリング

この企業様からご縁が頂けなかったあと、今後の方向性などを話合うべく、金入様と2度目の面談を、わざわざ土曜日に設けて頂きました。私が平日は面接どころか面談も入れる時間がないためです。手応えとしては各企業様、けっこう良かったので、このまま経理志望で継続することをお話し頂き、また、今までの面接で聞かれた質問についての答え方、ニュアンスなどについて再確認をしました。
そしてこの日のカウンセリングでも、様々な企業様の求人案件をご紹介頂き、この中に、のちに内定を頂く財閥系の企業様がありました。一通りの説明を聞いた中でも、この会社様が非常に魅力的に感じたので、今度はここを第一志望に、取り組んでいこうと決めました。
この第一志望の会社の面接はかなりの対策が必要なことなどをご説明頂き、私があらかじめどのようなことを調べて、何を準備しておけば良いのかについてお話頂きました。

書類選考通過、面接対策

他の企業様の案件も進めて頂きつつ、第一志望に向けて動き始めました。この第一志望の会社様は結果のご連絡も早めに頂くことが出来、スムーズに進んで行けた印象です。
そして面接の日取りも決まった後、わざわざ面接の対策のために再度、今度は金入様の上司の高橋様も同席の上、お時間を取って頂きました。このカウンセリングを通して自分が準備として何が必要か、どういう心構えで行くべきか、面接官は私のどういったところを観るか、等を知ることが出来、これがそのまま実際の面接に非常に役立ちました。

内定

最終の面接も手応えを感じていましたが、前回の反省もあり、結果が出るまでは浮かれず、終わったことはきっぱり忘れて次の会社様に臨む、と思っていた矢先、内定のご連絡を頂きました。この時は非常に嬉しく、また 「きっぱり忘れて次の会社様のこと」 とは思っていても、やはり不安でしたので、安心して力が抜けました。
最初の相談からわずか2か月。こんな短時間で、自分の納得する会社様にご縁を頂けるとは、金入様とのカウンセリング前には思ってもいませんでした。

最後に

私は(株)エリートネットワーク様は、
・面談、カウンセリンを徹底的にして下さり、曖昧なままで終わらせない
・担当者様も真剣勝負。必要なら何度でもカウンセリングして頂ける
・連絡はどんな些細なことでもまず電話で頂ける
上記の点から、一人一人をしっかりと観て下さり、それ故信頼関係が築けるのではないかと思います。そうすると、こちらもやる気が湧きます。
過去の転職の際、複数の人材紹介会社のお世話になっておりましたが、どこも最初の面談以降、メールでのやり取りが主で、電話はたまに、という感じでした。それ故あまり信頼できず、中にはだんだん連絡自体疎遠になっていく紹介会社もありました。

また、金入様、高橋様のお二人とも、面談時に転職のお話のみならず、第一志望の会社の業界の歴史的背景やビジネスパーソンとしてどうあるべきか、など様々な興味深いお話を頂いたことも印象に残っております。

人材紹介会社はあくまでその企業を紹介してくれるだけで、どうなるかは自分次第、というのが私の当初の考えでした。しかし、金入様にカウンセリングをして頂いてからは 「自分次第」 という考えは変わりませんが、「人材紹介会社は紹介してくれるだけ」 という考えは変わりました。それほど親身になって下さり、様々なフォローを頂いたのは上述の通りです。転職をして、人材紹介会社のご担当の方にこれほど感謝するとは思っていませんでした。
今回の転職は、金入様、高橋様のお蔭で納得のいく会社様とご縁を頂くことが出来ました。しかし、「今回の転職の結果」 が納得のいくものかどうかは、これからの自分の取り組み次第だと思います。ここで活躍してやる、という思いを胸に、今回の転職の結果を最高のものにしたいと思います。
金入様、高橋様、本当にありがとうございました。

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