30歳、コールセンターの管理職、外資系生命保険会社への転職

30歳、コールセンターの管理職、外資系生命保険会社への転職

No.654
  • 現職

    外資系生命保険会社 コミュニケーションサービス部 主任

  • 前職

    大手コールセンター 管理職

陸田 隼人 氏 30歳 / 男性

学歴:早稲田大学 (文系) 卒

前職の仕事

「お電話ありがとうございます!」──前職の職場に足を踏み入れた瞬間、真っ先に耳に入ってくる言葉です。そう、私の前職はコールセンターの運営業務。とりわけ、クライアント企業様からのオーダーに基づいて企画や運営を担う、アウトソーサーとしての立ち位置で業務に従事しておりました。

遡ること大学1年次、私は、子供の頃から打ち込んでいた陸上競技でびっくりするような大怪我をしてしまい、競技人生に思わぬ格好で幕を下ろされてしまいました。何とか歩けるようになったある夏の日、自分の生き甲斐を失ってしまった私は何か新しいことにチャレンジしようと始めたアルバイトが、コールセンターのお仕事だったのです。最初は電話対応が少しでも上手になればいいや、くらいの軽い気持ちで飛び込んだのですが、2年、3年と続けていくうちに、クライアント企業様のサービスに寄せられるエンドユーザー様からの純粋な声の数々、一人でも多くのエンドユーザー様のお電話に出られるように合理化を突き詰めた業務体制、そしてある種の社会の縮図が見え隠れするような興味深さ、これらに大いなる価値を見出してこの仕事を、大学卒業後に進む道として選択したのです。

入社後は東京、大阪、名古屋、札幌、博多などの大都市圏を次々に転勤しながら、現場業務を着実に習得し、本社の横串部門であるコンサルタント職への異動が決まりました。現場業務を数年間経験したからこその “気付き” を如何に活用するか、そんな意識を大切にしながら業務にあたり、2年弱の月日が流れました。

転職を考えたきっかけ

「ぜひ頼む!」──ある日の午後、上司から言われた言葉です。新しいプロジェクトのマネジャー職を、翌月から複数案件担う話が急浮上したのです。
ところが、そこには大きな戸惑いを感じてしまった私が居ました。普通の社会人の感覚であれば、これ以上無い (ステップアップの) チャンスと感じるところでしょう。 「この会社で今後も働き続けるべきなのだろうか?」 そんな疑問を感じることが日に日に増えていた情況での出来事でした。

その日の帰宅後に妻とした話は今でもはっきりと覚えています。
「コールセンターの仕事を通じて自分が追い求めていた像は何だっただろうか?」──「今の会社でそれが本当に実現できるだろうか?」──「今の会社で20〜30年働き続けることは、キャリアプランにマッチするものだろうか?」──いよいよ20代を終えたばかりの私と妻は、夜遅くまでそんなことを考え深めました。そして、夜中に妻と出した結論は、人生のターニングポイントに立つ覚悟でした。でも、この時点で考えていた転職理由は、実に抽象的なものだったことに後から気付かされました。

とは言え、担当プロジェクトが佳境を迎えていた中で、在職中に転職活動をするのは時間的に困難に思えましたし、初めての転職活動で分からないことだらけでしたので、一旦離職して転職活動を始めるという、なんともビックリな決意をしたのです。このご時世、一度職を失うという選択肢にどれほどのリスクが伴うか、その当時の自分にどこまで理解できていたかは分かりませんが、妻と相談を重ね、 「後悔だけはしたくない」 という一心で前向きだったことだけは紛れもありません。

転職活動の進め方

転職活動をするには色々な手段があることは理解していましたが、在職していた会社に中途入社してきた同僚から転職活動の体験談を聞いて、あまたある紹介会社の中でイチオシだった 「(株)エリートネットワーク」 様を選びました。 「そもそも何のために転職をするのか?」 という原点に立ち返ってみたところ、如何に企業様と多角的にコミュニケーションをとりながら活動を進められるか、という問いへの答えを持ち併せている印象が強かったのが 「(株)エリートネットワーク」 様でした。

「じゃ、取り敢えず」──そんなノリで登録するや否や、翌日に早速1本のお電話が私の携帯電話に入りました。なんと、まだ履歴書や職務経歴書さえ作成していない段階で、キャリアコンサルタントの方からお電話が入ったのです。驚くことに、(株)エリートネットワーク様を推薦してくれた同僚がお世話になったキャリアコンサルタントと同じ方だったのです。それが、廣重様との出会いでした。
転職理由を電話越しの簡単に伝えましたが、電話口の向こうの廣重様は、どこか首を傾げているご様子が感じ取れました。長年のコールセンターの仕事で培った “勘” のようなものでしょうか、そのままキャリア面談の予約を早速とって頂くことになったのです。

キャリア面談でのオドロキの連続

「ん?何だか同じ空気を感じるなぁ!?」──廣重様と初めてのご対面した時の第一印象です。お会いしてすぐの会話で、長年打ち込んできたスポーツが同じ陸上競技だった話を聞き、その理由が分かりました。そんな、パーソナリティをしっかり見て頂きながらお話を聴いて下さる姿勢は、全面的に信頼できる方であると確信するのに十分なものでした。

さて、転職理由と転職活動の指針の話に入りましたが、先日の電話でお話しした時のように、どこか抽象的だった私の話をじっくりと聴いて下さっていた廣重様から、転職活動の切り口の提案を具体的にして頂きました。第2新卒ならともかくとして、30歳という私の年齢に鑑み、大きなキャリアチェンジをするのは 「もったいない」 という見解を立脚点とし、これまでのキャリアを活かせる2つの指針の提案がございました。前職と同じアウトソーサーとして転職するか、もしくは、その表裏一体とも言うべき、前職で 「クライアント」 として関わっていた事業会社側への転職をするか、という切り口です。

その視点を意識しつつ、 「前職で叶えたくても叶えられないこと」 の核心の具体化に入りました。その答えは、 「エンドユーザー様との接点を通じて、事業の改善や企画までダイレクトに繋げられるようなお仕事を!」 という夢です。前職のアウトソーサーとしての立場では、リーマンショック以降、 「コスト削減ツール」 としての位置づけが益々強くなり、CRMとしての要素は外製化で図らず、内製化で図っていこうという潮流が色濃くなっていたからです。私の心の中でモヤモヤしていた葛藤が、ものの小一時間の面談の中で解が視えたこと、ここに大きな感動を覚えました。

早速動き始めました

転職活動に限らず、いざ行動を起こす時には 「どんな意図」 で動くのかが非常に重要であると考えています。その意味においては、(株)エリートネットワーク様との出会い、廣重様との出会いは、転職活動の前半戦をクリアするのに打ってつけのヒントを与えてくれるものでした。履歴書や職務経歴書の作成においても、この意図をしっかりと形にすることができたからこそ、廣重様のご指導を頂きながら納得のいくものがすぐに完成しました。 さぁ、あとは行動あるのみです。

(株)エリートネットワーク様の強みは、通常の求人案件のみならず、企業様の経営課題と常に向き合ってコミュニケーションを取っておられるからこその、 「生きた紹介」 そのものです。たとえその時点で求人案件が明確でなくても、企業様へ私のキャリアや強み、人柄や転職理由をシームレスにやりとりして頂けるからこそ、普通の転職支援会社では得られないような 「出会い」 が見つかることに、ただただ驚きを隠せない日々が続きました。巷では書類選考率は30%程度だなんて声を聞いていましたが、(株)エリートネットワーク様との活動においては意味をなさない数値でした。転職活動においては、 「数撃ちゃ当たる」 という姿勢ではダメなんだと今更ながら考えさせられました。確固たる転職理由と、矛盾なく綴った職務経歴書、そして(株)エリートネットワーク様と企業様との綿密なコミュニケーションがあればこその 「生きた出会い」 が実現するからです。

面接に対する考え方が180度変わりました

書類選考後は、どんどん面接が始まりますが、新卒の就職活動の時は、とにかく面接に対して苦手意識しかありませんでした。ところが、廣重様と明確化した転職理由、アピールできる強み、克服すべき弱み、転職先の会社で数年後、10年後、20年後どうありたいか。何もかもをしっかりと明確化していた御蔭で、あらゆる面接において 「ブレ」 のようなものが一切無かったことは、本当に大きな自信となりました。たとえ小手先のノウハウで面接をクリアしても、身の丈に合わない会社に入ってしまっては意味がありません。本当に入りたい会社と出会えるかどうかこそが重要なのですから、等身大の想いをストレートに偽りなく、伝えるべき熱意を漏れ無く。
これらの当たり前のアプローチを当たり前にこなすことができるように、私を成長させてくれた廣重様にはお礼を言いたいです。 「ブレの無い軸」 があるからこそ、イレギュラな問い掛けが来ても筋道を立てて解がちゃんと導き出せる、そんなイニシアティヴを執りながら進めることができたのは、転職活動に留まらず、今後の仕事や人生への向き合い方にも大きな影響を与えてくれる予感さえするものでした。

転職活動もいよいよ佳境に

こうしたアプローチを丁寧に続けることで、自ずと結果はついてきます。勿論、初めのうちは本当に大丈夫だろうかという不安でいっぱいでしたが、廣重様と毎日のようにコミュニケーションをとりながら進めるなかで、細かな不安もどんどん消え去り、気づいた時には3社から内定を貰っている自分がそこには居ました。「どうして転職しようと考えたのか? 今一度ご自身を振り返ってみて下さい!」──人生の分岐点とも言うべき選択を迫られた私に対して、廣重様はそっとアドバイスを下さいました。目先の年収、会社のブランドイメージ、判断を迷わし得る要素というものは無数にあります。そんな時、廣重様の言葉は非常に深く心に響きました。そう、そもそもどんな理由で転職をしようと思ったのか、原点回帰してこそ答えは見つかる筈なのです。気づけば、入社意思を伝えたい会社をしっかりと1社に絞ることができた自分に出会えました。

最後に

今こうして転職体験記の筆を執る私は、あと2週間弱で新しい職場に就きます。まだ見ぬ新しい社会がどんなものか、ワクワクとドキドキの気持ちでいっぱいです。こんなに前向きに転職活動を進めることができたのも、(株)エリートネットワーク様との出会い、廣重様との出会いあってのものだったことは言うまでもありません。新しい職場での仕事ぶりは、勿論廣重様にどんどんお話ししていこうと思っています。それが、(株)エリートネットワーク様への当然の恩返しであり、企業様と社会人の 「ネットワーク」 に益々磨きをかけていく(株)エリートネットワーク様にとっての財産になると信じて止まないからです。

大変お世話になりました! 本当にありがとうございました! これからもどうぞ宜しくお願い致します!

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