大手会計事務所 一般事業法人の会計業務
大手税理士法人 上場REIT・SPCの会計事務
福山 貴仁 氏 26歳 / 男性
学歴:中央大学 商学部 会計学科 卒
公認会計士試験 二次試験合格者
今回私が転職しようと思ったきっかけは、主に担当している業務内容を変更したいと思ったことでした。前職では事業部が複数に分かれており各事業部で、業務内容が偏っている面がありました。しかも慢性的に人材が足りていない状況でしたので、事業部間異動やジョブローテーション等もなく、最初に配属された時に担当となった業務から変更となることがほとんど無いという状態でした。
前職で私が配属されていた事業部はファンドに関するものが業務の8割程度を占める状況でした。ファンドも各ビークルで特徴があり、やり甲斐のある点もあるのですが、まだ年齢的にも若かったので、通常の一般事業会社の様々な業種の企業を担当してみて、その後に自分の強みとなるものに特化していきたいという思いがあり、転職する際に会計事務所等に転職する場合には、ファンドだけでなく、様々な業種を経験できる環境にしようと考えていました。
私の場合は前職が多忙であった関係上、一旦退職してしまってから転職活動を実施することにしました。当初は2〜3社ずつ受けたい企業に書類を送り、書類が通過した企業の面接を受けていこうと考えておりました。しかし、実際には書類を送付しても3〜4割程度しか書類が通過しないことや、面接は2〜3回あるため、最終結果が出るまでに1社につき2〜3週間程を要するということでした。転職活動が長期間に及ぶことは避けたかったですし、私は仕事を辞めてしまい時間的に余裕もあったので、一度に15社程度の企業に書類を送付して通過したものから順次面接を受けていくことにしました。
また、実際に求人票を見てみると、自分の希望とマッチしたものは少なく、自分の希望とマッチしていても、条件的に厳しかったり、語学力が必要であったりして結果的に書類を送付した企業も当初の想定よりも柔軟に考えて様々な業種に書類を送付しました。
転職活動をする上である程度のこだわりを持って仕事を探すことは当然のことかと思いますが、ある程度柔軟に考えて取組む事も重要かと思いました。と言うのも、書類送付する前はどうかなぁと思った企業であっても、実際に面接をしてみると意外に自分に合っているかもしれないということが私にもあったからです。
また、転職活動をされる方の中には当初考えていた以外の業種に転職される方も比較的多いようなので、十分に覚悟をした上で転職活動をすべきだと改めて感じました。
転職活動の事前準備としては、一般的に履歴書・職務経歴書の作成、履歴書貼付の写真の準備、面接の準備等が必要になるかと思います。私は履歴書等の作成は退職前に行っていたものの、面接の準備は全くしていない状態でのスタートとなりました。
面接の準備で重要だと感じたこととして、当たり前のことではあるのですが、予め会社の所在地を確認して下見を行っておき、当日は余裕がある時間帯に到着しておくことが重要と感じました。少し早めに企業に到着することで、企業にも真剣さが伝わりますし、面接前の最終確認もでき、精神的にも余裕を持って取り組むことができるかと思います。
また、面接には、どの企業についても必ず聞かれることとして、1.前職の職務内容 (職経歴書に沿って)、2.転職の理由 (ポジティブな理由で)、3.志望理由 (どうしてこの業界なのか、この企業なのか)、4.入社してからどうしたいのか等になるかと思います。また、聞かれ易い項目として、5.自分の長所、短所 (友達等からどう言われているか)、6.趣味、休日はどのように過ごしているか、7.最近気になっていることは何か、等も私は面接の中で聞かれたので、準備しておいた方が良いと感じました。
また、面接が終わった後にこちらから質問をする時間もあることが多いですので、質問事項も準備しておいた方が、こちらのやる気を伝えられると思いますので、5つ位は質問を用意しておいた方が良いかと思いました (面接を行っていく中で質問事項が解消されることもあるかと思いますので、少し多めに準備しておいた方が良いと思います)。
退職後は、転職活動以外にもすぐに次が決まっていない場合には、健康保険、住民税、失業保険の手続き等が必要となります。失業保険は手続きを終えても受給できるまでに時間がかかりますし、退職後は収入が断たれることになるため、早めに手続きをすることが重要です。
また上述したように、企業に10社以上の書類を送付して活動を実施していくことになるため、私の場合は意外にゆっくりしている時間は無く、慌ただしく毎日を過ごしていました。
私の場合は幸運にも転職活動期間が長期化せずに済んだのですが、長期化した場合、早く内定をもらえないと焦る気持ちになることもあるかと思います。面接企業によっては、面接の手応えがなく不安になることもあるかと思いますが、一喜一憂することなく希望を持って転職活動に臨むことが相手先にも好印象を与えることに繋がるのではないかと思います。
ご縁は不思議なもので、自分を必要としてくれる企業ではトントン拍子に内定を頂けることもあるので、手応えがない場合は、ここは自分勤めるべき場所ではなかったんだと、ポジティブに捉えること一番大事なのだと感じました。