サービス業の人事マン、多くを学んだ転職活動で上場企業に。

サービス業の人事マン、多くを学んだ転職活動で上場企業に。

No.684
  • 現職

    東証2部上場 外食・レストランチェーン  人事部 人事担当

  • 前職

    アミューズメント施設運営会社  人事部 人事担当

幸田 至 氏 31歳 / 男性

学歴:東京農業大学 国際食料情報学部 生物企業学科 卒

はじめに

“業績悪化による管理本部の縮小計画に基づく若手社員の現場への配置転換計画が発動される” 、これが転職活動を始めるきっかけの出来事でした。
前職ではアミューズメントホール運営企業の新卒採用の担当者として中途入社しておりましたが、入社より約2年で新卒採用の凍結、それからは業務全体を100とすると、中途でのパート&アルバイト職採用業務30、その他総務業務70 の割合で仕事をしてきました。 (以前のキャリアはアミューズメント施設の現場のホール係 約5年)
世の中の情報スピードが倍々で加速する中、今年で32歳となる年代で世に通用するスキル修得のないままでの現場へ行くことを考えた時に、人事部門の 「採用」 の領域で活躍できるフィールドを探そうと転職活動を開始しました。
お世話になったエージェントは全部で3社。(株)エリートネットワーク様には業界を問わず、希望条件に合った企業を紹介して頂き、他2社様にはIT・医療の業界に絞って企業を紹介して頂きました。
そして、最終的には上場している飲食チェーンの人事職 (採用) の内定を頂きました。

大事なこと:自己分析

今回の転職活動を振り返って、成長できたなと思う点は、深くまで自分の心の中に潜り、より深く自己分析を行えた点であったのではと考えます。
いくつか、自己分析した項目を記載します。
1:将来有りたい姿 (3年・5年・10年→できれば死ぬまで)
2:現在のスキルの状況の分析 (これまでのキャリア含めて)
3:強み・弱み
4:弱みの理由、原因、克服に向けて

※特に 「弱み」 については水面下で潜在的に抱えている物も有り、こういった転職活動などの機会がなければ、なかなか気付ない事が多いと思います。
私の潜在的に持っていた 「弱み」 については、“無意識に自分が優位になれる環境を選択する” という点でした。選考過程を通じてこの弱みを気付かせて下さったきっかけをくれた企業に就職する事を決意しました。

活動時系列:12月〜翌1月末 (約2ヶ月間)

開始当初は、人材紹介ならびに人事 (採用) の2つの職種で仕事を探しておりましたが、活動開始より1ヶ月で、自己分析を再度行った際にこの先進むキャリアとして、職種は人事 (採用) 1本で探してみようと決意しました。

業種の選定についての理由付けは、「IT・医療→今後も伸びる業界である事」、「実店舗運営→前職での経験を活かせる」、といったところです。
活動より1ヶ月、職種→人事 (採用)、業種→実店舗運営・IT・医療、と大まかな職種と業種については方向性を確定しました。

IT・医療の業界の企業においては、基礎知識のほぼ無い中でスタートし、付け焼刃の知識を付けていくだけでも、頭のキャパ容量がどんどん満タンになっていくような感覚が毎日続きました。更にその中で、選考中の企業の志望動機を考え、整理していくのは正直しんどかった (笑
担当のエージェント様のご支援あって、実店舗を運営している企業様から1月の初旬に1次選考の機会を頂けました。

(株)エリートネットワーク様からご紹介頂いた企業の2社も1月の中旬には2次選考に進み順調かに見えましたが、IT業界での1次選考はすぐNGとなり、就業しながらの転職活動といった事情から休みを全て活動に費やしおり、心身共に少し疲弊してきた頃でもありました。
この頃は、もちろん社内で相談する訳にもいかず、普段口にしないような半ば愚痴や弱気な内容まで相談に乗って頂いた(株)エリートネットワークの転職カウンセラー 廣重様には感謝しております。

1月中旬〜下旬にかけては、とにかく1つでも内定が欲しいといった焦りの気持ちもありました。中旬時点での選考状況は最終選考2社、1次選考2社といった状況で、最終まで進んでいる2社は何が何でも内定を勝ち取るといった気持ちで、仕事終わりは毎日この2社の企業研究を行い選考に臨みました。
結果、第一志望最終でNG、第二志望保留といった内容でした・・・・・・泣
どちらも力を出し切っての結果であっただけに、あの時感じた苦しい気持ちはずっと忘れないでしょう。

ここで、当時第二志望であった企業からの保留内容についてのフィードバックが(株)エリートネットワーク様よりありました。
「幸田さん、『最終選考では、少し引け腰だったけど大丈夫?』 と先方様が仰っています。」
初めてこれを聞いた時は、自分でもどの点で腰が引けていたのかすぐには判らなかったのですが、改めて自分の行動をじっくりと振り返ってみました。

・第一志望の企業 (第一志望である理由) → 上司となる方も人事担当として日が浅い、業務内容も自分の比較的慣れている分野である。→ うまくやっていけそう。すぐに成果を出せる。
・第二志望の企業 (第二志望である理由) → 上司となる方の経験・知識・人間力・洞察力が全て現段階では自分より数段格上、業務内容も今までやってきた経験以上の内容が求められる。 → 上司の方に追いつけるのか不安。今の自分の実力で結果が出せるのか不安。

といった事を潜在的に考えており、“無意識に自分の優位な環境を選択していたんだな” と気付かされました。
また、この自分でも無意識で選択していた内容を見抜いた人事担当者 (今の上司) の方に感謝と、尊敬の気持ちと、逃げずにいつか追いつかなければならない目標であると気付きました。

であれば、すぐにでも現状の “保留” の状況を打開し、再度最終面接のチャンスを頂かなければと、夜遅い時間でしたが、(株)エリートネットワーク様に連絡を入れ、想いを伝えました。
幸いにも転職カウンセラー廣重様の取り計らいと調整のお蔭で、翌週に再面接の機会を頂き、2時間の面接の末、想いも余すことなく先方へ伝えることができ、なんとか内定を頂けました。
この時には、業務上の不安・上司との能力差に対する不安も全て越えていく覚悟が出来ていたため、すぐに承諾しました。

転職活動を終えて、数値的な結果は、書類選考50社、1次選考15社、内定1社 でした。

おわりに

転職をするのは、自分が決めた将来有りたい姿に向かう中で、今の仕事はちょっと違うなといったところからだと思います。
ここで、一つ振り返って考えてみるといいのは、自分の事。新たな自分の強みの発見もある、特に大事なのは将来有るべき姿に向けての障害になり得る自分の弱みと真正面から向き合う事。
その弱みが解かれば克服する方法も考えるし、もしかしたら前職でもうまくいったかもしれない。だから次は同じ場面でより良い行動をしようと考えられると思います。

・・・と偉そうな事を書いてしまいましたが、私は日々仕事にかまけて殆ど自己分析をしていなかった人間です。もし、あまり自己分析してないかも? という方はこの機会に是非、深くまで自分の心の中に潜ってみて下さい。
(株)エリートネットワークのご担当の方も一緒に潜ってくれますよ ^o^

この大事なことに気付かせてくれた(株)エリートネットワークのご担当者様と、今の会社の上司には本当に感謝しております。

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