地方本社の 一部上場 大手メカトロニクスメーカー 人事部 人事担当
一部上場 鉄鋼 (高炉) メーカー傘下の電気炉メーカー 人事部 人事担当
有森 知之 氏 32歳 / 男性
学歴:北海道大学 法学部 法律学科 卒
東北大学大学院 法学研究科 公共法政策専攻 修了
社会保険労務士
●1社目
私は、大学院修了時の就職活動の際、メガバンクから良いお話を頂いておりましたが、当時はベンチャー企業ブームであり、「早く一人前のビジネスマンになりたい。そのためには大企業よりもベンチャー企業でバリバリと働きたい」 と考え、社員100名にも満たない採用コンサルティング会社に就職しました。
仕事内容としては、クライアント企業の採用コンサル・アウトソーシング。予想通り入社1年目から非常に激務で、毎日のように深夜のタクシーで帰宅という日々でした。
厳しい環境ではありましたが、若いうちから貴重な経験をたくさん積むことができ、また良い先輩・上司にも恵まれ充実した日々を過ごしていました。
しかし、その後会社が吸収合併されるなどの環境変化があり、自分のやりたいこと (※) が出来なくなると考え、転職を決意し、新卒で入社した会社を3年余りで退職しました。
※当時の自分のやりたいこととは、クライアントの採用を手伝うのではなく、自社の採用活動に携わってみたい、というもの。更には、祖父や義父が社会保険労務士であることから、採用だけではなく人事労政関係も幅広く勉強してみたい、とも思っていました。
●2社目
上記の私のやりたいことを満たしてくれる会社を転職エージェントで紹介して頂き、従業員1,000名程度の大手通販会社へ入社しました。 (当時は、業種よりも 「自分のやりたい仕事内容」 が出来るか、に重きを置いて転職活動をしていました。)
その会社では、採用に携わることはありませんでしたが、希望通り給与・賞与支払い業務、年末調整、勤怠管理、また社会保険の手続き等の人事労政業務の基礎をじっくりと幅広く学ぶ機会を得ることが出来ました。
また1社目とは異なり、残業時間が非常に短かったため、勉強時間を十分に確保することが可能であり、その時間を活用して、社会保険労務士試験に合格することが出来ました。
希望の仕事内容で、かつ、ワークライフバランスも充実しており、2社目でも特段不満の無い生活を過ごしていたのですが、当時妻が出産を控えており、(私と妻はどちらも地方出身のため) 東京での出産・育児に不安を抱えておりました。
家族で話し合いをした結果、私と妻が学生時代を過ごし、かつ、妻の実家が近い仙台市で子育てをしよう、ということになり仙台への移住を決断しました。
従って、2回目の転職は 「勤務地 ⇒ 仙台、仕事内容 ⇒ 人事」 ということに絞って活動しました。
今振り返ると、仙台移住 (地方で生活する) という決断は、自分の中・長期的なキャリア形成という観点をあまり深く考えず、安易かつ消極的なものだったと思っています。
●3社目
「仙台・人事」 という希望条件で、1回目の転職活動時と同じ大手のエージェントを活用し、活動を行った結果、従業員1,500名程度の製造業に就職することが出来ました。
希望通り、仙台製造所に配属される予定だったのですが、入社直前に東日本大震災が発生。勤務する予定の仙台製造所も甚大な被害を受け、新規入社者を受け入れられる状況にはないということになり、当分の間は東京本社で勤務するように命ぜられました。
(諸事情により、その会社では入社〜退職まで東京本社の人事部門で過ごしました。)
仙台で働くという希望は叶いませんでしたが、仕事内容という面では給与支給や勤怠管理のみならず、採用・教育、人事制度の構築・運用、組合対応等々、人事業務を多岐に渡って経験し、大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。
その一方で、その会社は大手高炉メーカーの子会社ということもあり、管理職の多くを親会社からの出向者が占めていました。また、人事制度等を構築する際も、親会社の意向が少なからず反映され、会社独自の色を出すことが難しい環境に置かれていました。
そのような状況の中、自分のキャリアを考えるようになり、「子会社で鬱屈とした気持ちを抱えながら一生この仕事を続けていくのか? もっと活き活きと活躍出来る場があるのでは無いか?」 などと悶々とした毎日を過ごしていました。
上記に記した通り、仕事内容や人間関係にはある程度満足しており、また収入面においても不満はありませんでした。更には、30歳を過ぎていること、子供が生まれたこと、次の会社で4社目になること等があり、転職活動をするには慎重になる要素が多く、1年間くらいは悩みに悩みましたが、やはり 「自分には更に活躍できるフィールドが必ずあるはずだ。そのような会社を探してみたい」 という気持ちを抑えることが出来ず、転職活動を始めることとなりました。
※転職活動の軸としては、会社規模 (headquarterであること)、仕事内容 (人事業務)、勤務地 (海外も含めてグローバル歓迎。元々仙台に行く予定だったが、結果的に東京に留まり子育てをする中で、どこでも子育ては出来るということが分かったので、2社目のように勤務地に拘らず。)、待遇 (現状の収入を下回らないこと) としていました。
なお、このような会社に出会えなければ、現状の会社に留まろうと思っていましたし、また、次で4社目 (32歳で) となることだし、そんな良い条件は無いだろう、と諦めの気持ちも半分ありました。
過去2回の転職活動時は、大手転職エージェントを活用しましたので、今回も同じ会社に連絡を取ったところ、私の年齢・経験を考慮すると希望の条件は難しい、という返事がありましたので、今回はマイペースにWEB媒体にて応募することとしました。
人事職で各種求人媒体を見ていましたが、希望の条件が見当たらず、やっぱり厳しいかなと思いつつ、インターネットで 「人事 求人」 などと漠然と検索していたところ、希望の条件を満たす内容の求人案件を発見したため、早速応募。即日にその求人情報を出している人材紹介企業から電話が掛かってきて、一度面談に来て欲しい、と言われました。その会社が(株)エリートネットワークさんだったのです。
その後、すぐに面談に行きましたが、それまでの転職エージェントのカウンセリングとは大きく内容が異なっていて大変驚きました。
これまで活用した大手転職エージェントは、一言でいうと 「紋切型」。これまでの経験や希望の条件などを聞いてもらって、幾つかの求人情報を受け取る、というオーソドックスなものでした。
一方で、(株)エリートネットワークは、じっくりと時間をかけて、私の生い立ちや価値観などを深く掘り下げ、それに即した求人案件を紹介するというものでした。 (従って、提示頂いた求人は全て自分の希望内容に合致していました)。
また、カウンセリングして頂いた岩川様・高橋様と時間をかけて、今抱えている悩みや、今後の想い・意気込みなどを話しする中で、自分の正直な気持ちを再整理することが出来、非常に貴重な面談の時間となりました。
特に、高橋様からは面談時の私の癖や弱点等をズバリとおっしゃって頂き、大変参考になりました。 (この歳になると、あまりそのような指摘を受けることが無いので助かります。)
そして一番驚かされたことは、何よりも求人 (特に人事職) の質が高い・かつ量も豊富! 岩川様や高橋様が過去に(株)リクルートで勤務されていたということで、その時期に培われた人脈を通じて、他のエージェントには無い人事の求人がたくさん来ているようです。
面談で幾つかの企業を紹介されたのですが、想定以上にチャレンジしたい企業 (希望の条件に沿った求人案件) が多くあり、大変気分が高揚したことを覚えています。
カウンセリング時に紹介してもらった企業 (約10社) に応募して、2日後には1社から書類選考通過の通知が来ました。
その会社は、ぴったりと私の希望条件を満たすものでした。 (一部上場で、連結10,000名超の従業員規模のメーカー、headquarterの本社人事、グローバルに展開しており海外勤務もあり、年収も現状を大きく上回る、という内容。)
そのような条件でしたので、かなり高い志望意欲を持ち、選考に臨んだ結果、2度の面接を経て、内定を頂くことが出来ました。 (かなり選考がトントン拍子で進んだため、今回の転職活動で面接を受けたのはこの1社のみ)
応募企業の人事部の方が素早く選考結果を出して頂いた他、(株)エリートネットワークの岩川様にも迅速にご対応頂き、(株)エリートネットワークでの初回カウンセリング〜内定まで約3週間程度という短期間での活動となりました。
非常に満足のいく結果になったことを大変嬉しく感じていると共に、ご尽力頂いた関係各位に感謝の気持ちで一杯です。
今振り返れば、それぞれの転職時の動機や決断プロセスは未熟で稚拙な部分もあり、後悔することもありますが、そのような回り道を経たからこそ、今後のキャリアを真剣に悩み・考える機会を得ることが出来た、というふうに考えています。
1度も転職もせずに順風満帆な職業人生を送ることも素晴らしいと思いますが、私の場合は紆余曲折があったからこそ、社労士資格を取得するなどの自己啓発活動も行い、転職毎に会社規模・年収UP! という結果に繋がっていると感じています。
先にも記載しましたが、直近1年程は今後のキャリア・身の振り方を毎日のように考えておりました。答えの無い問いを解くような非常に鬱屈とした日々でしたが、その問いに向き合いもがく中で、偶然に出会うことの出来た(株)エリートネットワークの皆さんが解のヒントを与えて下さったことは、私の人生において非常に意味のあるものとなりました。
真摯に向き合い、助言を与えて頂いた、転職カウンセラーの岩川様・高橋様に感謝の言葉を記し、結びとさせて頂きます。