アクチュアリーから、オンラインゲーム開発プログラマーに。

アクチュアリーから、オンラインゲーム開発プログラマーに。

No.699
  • 現職

    オンラインゲーム制作会社 ゲーム開発プログラマー

  • 前職

    財閥系 大手生命保険相互会社 アクチュアリー

戸田 良樹 氏 27歳 / 男性

学歴:東京大学 工学部 計数工学科 卒
日本数学オリンピック Aランク

簡単な自己紹介

私は学生時代、工学部の計数工学科というところに所属しておりました。昔から数学が好きだったので新卒で就職する際は数学の素養を活かせる仕事がしたいという理由でアクチュアリーを目指し、財閥系の大手生命保険相互会社でアクチュアリーとして働いておりました。
企業価値 (EEV) の算出業務にあたり、職場内ではプログラミングが得意な方だったので、主にプログラムを書いて過ごしていました。
結局今回転職をするまで、約2年働きました。

転職の動機

ひとことで言えば、 「今、幸せではないし、このまま働いていても、将来幸せになれない」 と思ったからです。
大企業ならではの意味のない (ように私からは見える) 業務が多く、さまざまなしがらみや規則が嫌になりました。仕事の性質上、誰と会う訳でもないのに、なんで毎朝決まった時間にスーツを着て会社に行く必要があるのか、まったく判りませんでした。

そしてアクチュアリーという職種は会社内で数が多くないため、自分がこのままこの会社に居た場合の将来の姿が簡単に想像できてしまいました。5年後、10年後、20年後の自分がそこらじゅうに居るのです。まず、そんな将来のことを容易に想像できるということ自体、私にとってはつまらないものでした。 「これをすればこうなる」 という、判り切ったことをやるのはまさに時間の無駄だと考えており、自分の人生がそのようなものであると思った時は、ゾッとしました。そしてその将来、そうなるであろう姿も私の理想とはかけ離れたものでした。

先輩や同期は、出勤時間、休憩時間、退勤時間について虚偽の報告をしている人ばかり (まわりだと9割以上がそうでした) で、それらも誰かに言われてではなく自分から率先してそのような行為を行っているような状況でした。サービス残業が大手を振ってまかり通っていたのです。

また、家庭がうまくいっていないのではないか? という人も多くいました。そりゃあ、あれだけ働いていれば平日は子供の寝顔くらいしか見られないよなあ、と思っており、私にはその状態はとても幸せだとは思えなかったのです。まさに家族のATMとなっている人ばかりに見えました。
本人達はそれで幸せなのかもしれませんが、私は絶対になりたくないと強く思える人達ばかりが、まわりに居たのです。

退職してから

そんな状況であったので、入社して半年ほどで退職する決意を固めました。 「こんなところに20代を捧げたら、人生がゴミになる」 と思い、なるべく早く辞めようと思いました。ただ、半年〜1年くらいは遊んで暮らせるだけの貯えをして辞めようと考えていました。貴重な20代という時間を労働だけに注ぎ込む気にはなれなかったのです。

なので辞めてからしばらくは自由に過ごしました。まったく転職活動などはせず、ただひたすら消費活動を行っておりました。暖かい時は南の島へ旅行に行ったり、また寒い時は自室で本を読んだりと、まさに悠々自適の生活を送っておりました。特に何かを生産する訳ではないのですが、本当に楽しく幸せな期間でした。

転職活動を始めて

「貯えも尽きてきたし、そろそろ働くかなあ」 といった感じで転職活動を始めました。
最初は新卒の時の就活で使用したサイトの転職版に登録して、新卒の時と同じような感じで適当に企業への応募をしていました。リクルーターから面談の誘いがあっても、面倒だからという理由で断っていました。

そんな活動をしていても数を打ったので、いくつかは選考ステップが進んだのですが、いざ面接をすると途端にその会社に入りたいという気持ちがなくなってしまいました。ほとんどの会社の人達から、私が前に働いていた会社の人達と同じ 「ニオイ」 がしたのです。面接中に 「こんな会社に入っても前と同じだ」 と思ってしまい、途端に面接のやる気が失せていって落選する、ということが何回もありました。「やっぱり自分の求めているような会社は存在しないのかなあ?」 なんてことをぼんやり考えていました。

(株)エリートネットワーク

友人にそんな話をしたところ、「ほかのサイトも使ってみたら? たとえば〜 」 といった返事があり、その中でもおぼろげに聞いたことのあった(株)エリートネットワークに登録をすることにしました。
登録するとさっそくご担当の転職カウンセラーの廣重さんから電話があり、会ってお話を承りましょう、ということになりました。この時点ではあまりリクルーターの人達にはいい印象を持っておらず、「面倒だけど、とりあえず会ってみるか」 くらいの気持ちで銀座の(株)エリートネットワークに行ったのを覚えています。

そこで廣重さんに会い、私は転職の動機や次に就きたい仕事の条件などをかなり細かに話すこととなりました。最初のうちは遠慮していたこともあり、なかなかうまく伝えることができなかったのですが、話し込んでいくうちに廣重さんは私の思いを完璧に汲み取って下さり、それに合う会社をいくつかピックアップしてくれました。初めて会ってから1時間半以上の時間をかけて親身にこちらの話を聞いてくれて、また私の莫たる思いをうまく言語化し、判り易い言葉として引き出してくれました。
最終的に廣重さんは 「IT系のベンチャー企業がいいと思います」 という結論を出して下さったのですが、これは後述するように大正解でした。大手の生命保険会社に勤めていた人間が、実はIT系ベンチャーを指向していた、という想像しにくい真実をしっかりとした話し合いの末に引き出してくれたのです。これは私自身思いも寄らなかったことで、廣重さんと話さなければ判らなかったかもしれない、と思っています。

転職活動の終わり

転職活動自体は非常にスピーディでした。廣重さんと会ってから10日ほどで最初の面接があり、そこからどんどん面接ラッシュとなっていきました。その10日間は放置されていた訳ではなく、密に連絡を下さり、職務経歴書の添削や具体的に面接の対策をして下さっていました。
面接の後も1回1回連絡を取り合い、簡単に報告などをしていました。面接ばかりで疲れていたので、これはいい気分転換になってすごく良かったです。

結果としては最初に面接をした会社に内定を頂き、かなり良さそうな雰囲気の会社だったのでそこに入社することにしました。最初の面接から内定までわずか1週間、そして入社まではそこから10日というスピーディさは、まさに私の求めていたものでした。
(株)エリートネットワークを訪ねてから、1ヶ月後には働いていたのです。これは私が求めていたことではありますが、まさか本当に実現できるとは思ってもいませんでした。

実際に働いてみて

これを書いている現在、入社して2週間ほどが経っています。まだ日が浅いのですが、まさに私の求めていた職場そのものでした。前に働いていた時に 「こういうものはいらないなあ」 と思ったものはこちらではないし、「こういうものがあったらいいのに!」 と思ったものはある、といった感じで、まさに理想の職場です。
まったくの未経験の職種であり、かなりの不安はあるのですが、しっかりと一人前になろうと思える環境で、今はやる気に満ち溢れています。

おわりに

(株)エリートネットワークの良い点は、親身になって話を聞いて下さり、それを的確に汲み取って頂けること、またそれに合う求人案件をしっかり持っていることだと思いました。履歴書や経歴書だけでは伝え切れない、核心の部分に到達して下さりました。
私がまさに理想としていた会社で働けているのは、本当に(株)エリートネットワークと転職カウンセラーの廣重さんの御蔭だと思っています。実のところ、この文章を書く気はあまりなかったのですが、今働いている会社があまりに素晴らしいので、感謝の意味を込めて書いています(笑)。
ありがとうございました。

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