32歳、女性法人営業、ダメ元で始めた5回目の転職活動

32歳、女性法人営業、ダメ元で始めた5回目の転職活動

No.700
  • 現職

    大手通信キャリアグループのシステム会社  法人営業 兼 プロジェクトマネージャー職

  • 前職

    東証2部上場  システム会社  法人営業職

徳本 のぞみ 氏 32歳 / 女性

学歴:神戸女学院大学 人間科学部 環境学専攻 卒

これまでの経歴 (経験社数4社、転職回数5回、1社は出戻り)

新卒で入社した会社は、上場後間もないネット求人広告の企業でした。学生時代から心理学や人に強く興味を持っていたことから就職活動は 「人材」 をキーワードに活動していました。内定を頂いた企業の中でも、まだまだ発展途上で新卒の自分でも活躍できるチャンスのある企業に入社を決め、人材紹介会社・人材派遣会社向けに法人営業を行いました。
ある時、お客様から 「最近立ち上がったばかりの人材紹介会社が、とても勢いがあり優秀な社員が揃っていて、立ち上げたばかりとは言え、非常に気になる企業なのでマークしておいて欲しい」 という話を数社から聞き、まだ若かった私は 『こんなに噂になり周囲が脅威と感じる紹介会社を見てみたい、できれば働いてみたい』 と思い立ち、面接を受けたところ、意気投合し、転職することになりました。

転職後、噂で聞いた通り勢いがあり、入社2年目ではアシスタント・マネージャーとして新卒の教育やチームの数字にも責任を持ち、ベンチャー企業ならではの楽しみややり甲斐を感じている最中、リーマンショックにより顧客が一斉に採用をストップし始め、自社の売上や体制も大きく変わりました。毎月増えていた自社の社員が毎月激減していく中、友人の勤めている派遣会社で人材紹介部門の立上げメンバーを探しているのでチャレンジしてみないかと誘いを受け、立上げフェーズでもう一度頑張ってみたいという思いで2度目の転職を決意しました。

3社目の企業は、一部上場の大手通信建設会社の子会社で人材派遣を運営している企業でした。親会社への派遣スタッフの斡旋が中心の企業で、新たに人材紹介業も行っていくということでしたが、いざ入社すると人材紹介事業の立上げはストップするという事態となりました。半年ほど派遣スタッフのフォローをするという業務に就いていましたが、『紹介事業立上げに携わるんだ!』 という意気込みややる気は消し去れないまま悶々とした気持ちのまま、与えられえた業務をこなしていました。前職の元上司にこの悶々とした気持ちを相談してみると、「新たな部署を立上げるので、是非戻って来て力を貸して欲しい。」 と大変ありがたいお言葉を頂きました。人材紹介会社での経験により、転職回数が増えることはマイナス評価を受け易いということは分かっていましたし、出戻りには、それなりの覚悟を持って臨まなければならないという思いもあり、非常に悩みましたが、「人生一度しかないのだからやりたいことをやりたい」 という気持ちは絶対に捨てたくない、チャンスがそこにあるのであればチャレンジしてみたい、若さ故の勢いと好奇心によって3度目の転職をしました。

転職とは言え、出戻りであるプレッシャーは自分の想像以上でした。そして、この頃もリーマンショックの影響はまだまだ続いており、所属チームの数字も毎月波がありました。1年程するとチームを解散するという上司からの報告がありました。そのまま会社に残ることは、出戻りであり新チームの立上げを完全に成功させられなかった以上できないと判断し、再度転職を決意しました。年齢を考えると4度目の転職となることは今後大きなリスクを抱えていくことになり、慎重に転職活動をしなければならないと考えていました。

次の転職では 「大手・安定」 をキーワードとして、長く勤めることができる企業に行くと決めた頃に、取引先の人事担当者の方から 「営業職を募集しているので面接を受けてみませんか」 とお誘いを受けました。「東証二部上場、業界シェアNo1、準大手」 の企業、まさに自分が転職のキーワードに決めた通りの企業でした。新しいことを立ち上げるという勢いを追う仕事はもうやめて、安定した仕事を追及することにシフトしよう、そう決めて異業界であるIT業界に転職しました。

4社目のこのIT企業は、日系大手でとても古い体質の企業でした。これまでベンチャー気質で若手も制約がなくバリバリ活躍する企業とは全く違う世界で戸惑いながらも風土に馴染めるよう必死で頑張りましたが、男尊女卑の体質が強く、女性の私が意見をはっきり述べること、ましてやスピード感を持って物事を判断することなど聞き入れてもらえず、「女性のくせに」 という評価で、パワハラを受けていると感じることが増えました。『郷に入れば、郷に従え』 『置かれた場所で咲きなさい』 そう言い聞かせて、耐えてきましたが、3年という区切りもあり、ダメ元で始めたのが、今回の転職活動でした。

今回の転職

これまでの転職は、友人・知人の誘いがほとんどで、何の繋がりもない企業に対し何社も書類選考や面接を受けるというのは初めての経験でした。
友人から 「単なるスキルマッチングではなく、転職希望者の背景や性格に重点を置いて求人を紹介してくれる人材コンサルタントの方がいる」 と紹介されたのが、(株)エリートネットワークの金入さんでした。初回のカウンセリングでは、私の経験だけではなく転職時の思いや気持ちを中心にヒアリングして下さいました。そして、今回入社が決まった企業様についても私の希望・経験を全て考慮した上で紹介して下さいました。

年齢や転職回数を考え 「今度こそ最後の転職にする。その為には妥協はしない。」 と決め、転職を重ねることで見えてきた自分に何が向いているか、働く上で何に重きを置くかを明確にして活動を始めました。金入さんからご紹介頂いた企業は、自分の思いや考えにマッチしていると感じると共に、面接に臨む事ができる企業を増やす、その上で判断するという観点で、全て書類選考に進めて頂きました。その中で1次面接に進んだ企業で 「この会社で、この事業に、この方々と携わりたい!」 と強く思える企業に出会いました。2次面接 (最終面接) に向けて金入さんにはたくさんの業界情報を頂き、電話やメールでもたくさん励まして頂いたお陰で、なんとか内定を頂くことができました。なんと、気が付くと、初回のカウンセリングから内定・入社意思決断まで1か月未満でした。転職活動には通常2〜3か月かかると言われているので、その覚悟でしたが、驚くほどトントン拍子で決まりました。

「最後の転職」 と決めているからこそ時間をかけてじっくり考えようと思っていたのですが、大きく迷うことなく、転職を決意できたポイントは3つあります。
・規模、風土、業界など転職を重ねたからこそ、自身に合う企業像が明確になっていた。
・通過するための面接ではなく、できないことはできない、苦手なことは苦手だとハッキリと伝え、本当の自分を見てもらう為の面接だという認識で受けたので、「等身大の自分」 を受け入れてくれる企業だという安心感を得ることができた。
・コンサルタントの方との面接対策で自分の特性を再整理することで、良い意味での開き直りと自信を持てたので、転職がマイナスではなくプラスになると思うことができた。

さいごに

何度も繰り返している通り、年齢と転職回数のバランスは一概にはとても公正に評価できるものではないと認識しています。
しかし、これらの経験故に今回良い転職先が見つかったと考えます。「転職回数が増える。。。」 と自分のやりたいこと、自分の輝ける場所を諦める必要はないと思います。強く願い、本気で頑張れば必ず実現することができると思います。そのためには、冷静且つ熱意のあるサポートをして下さる転職カウンセラーとの出会いは、重要なポイントとなります。

自分ひとりで抱え込んで、突っ走ったり諦めたりしないこと。現状に迷いや疑問があるのであれば、一度プロの意見を聞いてみた上で、少し踏み出してみて欲しいです。

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