35歳、札幌市から、福岡市へのIターン転職。

35歳、札幌市から、福岡市へのIターン転職。

No.701
  • 現職

    福岡市 地場 ネット通販事業会社 マーケティング担当

  • 前職

    (株)リクルートグループ企業 北海道支社 広告制作担当

米倉 宗之 氏 35歳 / 男性

学歴:和歌山大学 経済学部 市場環境学科 卒

転職のはじまり (2度目の転職、その理由)

大学卒業後、約5年間は大手SIerでシステムエンジニアとして勤務。
好きだった (プログラム等仕組みも含めた広い意味での) 「モノ作り」 に携わりながらも、より対人コミュニケーションスキルが高められる仕事を求めて27歳の時に初めての転職をし、前職である(株)リクルートグループの制作ディレクターとなりました。そこではシステムエンジニア時代に培った論理的思考能力も活かすことができ、広告制作はもちろん商品・サービスの設計、事業戦略立案、業務設計等々、様々な職務を経験することが出来ました。

そしていよいよ組織管理者として、より大きな単位での業績を作っていくフェーズに進もう! そう考えた33歳の時に事件が起こりました。元来の物怖じせずにたとえ上司であっても違うことは違う! と言ってしまう性格が災いし、一部の上長から疎まれることになってしまったのです。そのため (もちろんそれだけではないでしょうが) 、数年は望むべくポジションに就くことは相当に難しい状況になってしまいました。自嘲気味に言えば、この会社 ((株)リクルートグループ) に入って改善したかった 「対人コミュニケーション能力」 は対外的には自分でも納得できるレベルに達しましたが、こういった社内の場面 (上長に対して) は成長していなかったようです…… (ご担当頂きました松井様にもご指摘頂きました)。

しかし、こういった 「社内コミュニケーション (政治力のようなもの) 」 のスキルアップには関心が持てず、(1)リクルート媒体以外も含めたマーケティング、広告以外のソリューション提案が出来るようになりたいと考えていたこと、(2)ちょうど早期退職制度を活用できるタイミングであったこともあり、2度目の転職を決意しました。

つまづき、そして(株)エリートネットワークさんとの出会い ( 「1度目と2度目」 、そして 「27歳と35歳」 の違い )

まずは、最初の転職時にも利用した某大手エージェント数社に登録。
某大手広告代理店やコンサルティングファーム等々、いわゆる有名どころから社名だけで希望に近いものをピックアップし、エントリー。マネージャーという肩書きはないものの、広告制作・業務設計・商品設計・事業計画・組織管理 (5〜10名程度のチームのリーダー経験が5年程) など様々な経験をし、課題であったコミュニケーション能力も改善された自信があり、何とかなるだろうと思っていました。

そしてエージェント担当者との初回面談。
「ロジカルでコミュニケーション能力も高く、経験も豊富でいらっしゃるので、きっと希望に近いところに落ち着くと思います」
と担当者。
ほらね、やっぱり!
どうにかなるやん!
そう考え、ぼんやりと待って過ごしていた2週間の後、私の手元にやってきたのは 「書類審査にてNG」 のメール20通以上。 あれ? 全然どうにでもなってない……!
焦りました。でも、考えてみれば当たり前。
企業が見るのは 「職務経歴書」 という書類のみ。35歳という年齢を考えれば、1回目・27歳の時のようにポテンシャルを見るようなことはなく、書類上でパッと見て 「即戦力」 と判断出来なければ 「即NG」 。

会ってさえ貰えればといくら願ってみても仕方がなく、途方に暮れていた時に、相談した元上司の方から(株)エリートネットワークの松井様をご紹介頂きました。その方から 「松井様のところは単純なDBマッチングじゃない。きちんと人を見て、見合った企業であれば、たとえその時点で明確に求人がなくてもマッチングしてくれる。企業側との信頼関係も強いから、見合った企業であれば、最初からある程度上のレイヤーの方と直接話す場を必ずくれる」、そう言われ、藁にもすがる思いで(株)エリートネットワークさんを訪ねました。

カウンセリング。 行きたいところ、行くべきところ

約2時間のカウンセリングは、それまでの他社のカウンセリングとは全く別のものでした。職歴=何の仕事をしてきたか? ではなく、どういう風に仕事をしてきたか? を中心に、対面的なヒアリングではなく同じ側に立った上で、仕事に対する考え方、得手・不得手等を整理して下さったお蔭で、自分自身でも気付けていなかった自身の特性 (社内での業績のプレゼンが下手/愚直に取り組む性格など) に気付くことが出来ました。

また、希望 (業界/職種/企業) についても、そういった特性や本当に大事にしたいことを私以上にご理解頂いた上で、「本当は、それが米倉さんに合致するフィールドではないのでは?」 といったご提案も下さいました。具体的には、私がそれまで希望していた 「知名度が高い」 「一定の規模」 「企業として新しい」 「 (2度目の転職ということもあり) 長く働ける」 「第三者的な立ち位置でのビジネス展開 (いわゆる事業会社ではない、広告代理店やコンサルファームなど) 」 といった条件に対して、「社内での政治的な競争を意識せず、愚直に正しいことをやるあなたの強みが活かせる企業で働いた方が良い。そのためには逆に規模は大き過ぎず、TOPがきちんと見てくれる企業の方が良い。また、受注産業的・営業的なポジションよりも発注サイド、つまり事業会社の本部スタッフの方が特性が活かされ、希望に近い働き方が出来るのでは?」 といったご提案を頂きました。

ある意味では180度逆の視点でしたが、カウンセリング後、改めて考えてみても、本当に希望に近いのはご提案頂いた条件でした。カウンセリング前に考えていた条件は、何となくの表面的な安心感やイメージで挙げていたものであり、本質的な希望につながるものではありませんでした。
今思えば、そういった状態で書いた書類 (職務経歴書) だったために、あの20通もの 「書類選考NG」 メールが届いたのかもしれません。

内定まで

カウンセリング後、早速事業会社5社のご紹介を頂きました。紹介頂いた元上司の方がおっしゃっていたとおり、カウンセリングでしっかりと把握頂いた上で強い信頼関係を持ってご紹介頂けたことで、全ての企業様に書類選考で滞ることなく1次面接に伺うことが出来ました。更にそのほとんどが社長や役員など経営層との面接。企業のことを正しく、効率的に知ることができ、又知って頂けることができ、本当にありがたかったです (当時北海道の札幌に在住していたため、訪問回数が少なくて済むことも、時間的・経済的に非常にありがたいことでした)。

そして、面接前にご指導頂いた企業HPの研究をしっかりしていたことで、面接もスムーズに進み、非常にありがたいことにご紹介頂いた企業の内、4社からは内定を頂くことが出来ました。内2社の2回目の面接時には各社社長との会食まで設けて頂き、普通の面接では得難い企業TOPが考える将来展望や想いなどを伺うことができました。これは2社目の転職ということもあり、長期間働きたいと考えていた私が企業を選択する上で本当に貴重な体験でした。また、前述のとおり北海道からの長距離移動で面接時の経済的な負担も大きかった私にとっては、交通費や宿泊費を企業側で負担して貰えるようご調整頂けたことも大変ありがたかったです。

最終的には3社に絞り込み、事業内容/職務内容/企業文化/待遇条件等でいずれの企業にお世話になるかを検討しました。実はこの段階に至ってもどの企業も希望に合っていたため非常に迷ってしまい、松井様をはじめ(株)エリートネットワークの皆様にもご迷惑をお掛けしてしまったのですが、最後まで丁寧に伴走頂き、現職である福岡市の通販事業会社に決定することが出来ました。

最後の最後、この企業に決めた理由は家族と生活でした。前回の転職では、独身だったこともあり 「仕事」 として選択しました。
しかし、今回は松井様とじっくりとお話できたことで、「仕事」 も含めたこれからの 「 人生 」 をどうしたいか? それにはどういう場を選択することが自分のライフプランに合っているのか? を考えることができ、生まれたばかりの長男や妻との時間も含め、総合的に判断しました。

着任後1週間程度のまだまだ始まったばかりの新しい生活ですが、この3か月程の転職活動期間の中で、色々深く考え、整理出来たことで、納得感を持って前向きに頑張ることが出来ています。
考えるきっかけを与え、頭と心の中の整理の仕方を教え、悩みに伴走して頂いた(株)エリートネットワークの皆様には本当に感謝しております。ありがとうございました。

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