広告代理店 経理部 経理担当
一部上場 2兆円規模のメーカーの経理シェアードサービス会社 経理担当
山下 敬一 氏 25歳 / 男性
学歴:学習院大学 経済学部 経済学科 卒
日商簿記検定2級
学生時代に、日商簿記に触れたことをきっかけに経理職を志望し就職活動を行い、その結果大手メーカーの経理シェアードサービス会社へ入社しました。
入社の理由は、大手企業グループの一員であるということ、そして、経理シェアードサービス会社であることから実務を通して専門性を高められると思ったからでした。
入社してから約3年間実務に従事し、全国転勤なども経験する中で、入社以来漠然と抱き始めていた、『 アウトソーサーとしての業務ではなく事業会社の経理部門として業務を行うと共に、経理業務全体の中の一部分にのみ特化するよりも、様々な分野において網羅的な知識と実務経験を積みたかった 』 こと、そして、『 それらの経験を活かして、将来は経営にも携わってみたい 』 という想いが次第に強くなり、転職を決意しました。
いざ転職活動を行おうと思っても、実際にどんなことをすればいいのかも分からなかったので、まずは大手の転職情報サイトに登録を行いました。そして、登録をする中で転職エージェントの存在を知りました。
当初は大手転職エージェントへ求人登録を行いましたが、自分の希望する経理分野が専門分野でなかったためか、あまり親身に相談に乗って頂けず不安になっていたところ、(株)エリートネットワーク様のホームページを見つけました。そしてホームページに掲載されている豊富な求人案件や 『 転職体験記 』 を拝見し、自分の納得いく転職先が見つかると共に、親身になって相談に乗って頂けるのではないかと思い、(株)エリートネットワーク様にお世話になることに決めました。
ホームページからの申し込み後、転職カウンセラーの杉本様とお話し、転職活動を進めていく上での方針を摺り合わせていきました。主な内容として、事前にお渡ししていた職務経歴書の内容について一つ一つ丁寧に掘り下げを行い、自分が今までどんなことに携わり、どんな部分が強味として活きてくるのか を整理していきました。その際、自分の学生時代にまで遡って私の人となりを理解しようとして下さったことが大変印象的でした。そして、自分が受けていく企業の方向性やアピールポイント等を整理していきました。
実際に面接を受けるにあたり、事前に杉本様より電話やミーティングで面接を行う上でのポイントのレクチャーを受けました。具体的には、企業を訪問する前にホームページや有価証券報告書などを隅々まで読み込み、質問事項を考えることや、自分の職務経歴をキチンと言語化し、話せるようにしておくこと等です。また、面接時のポイントとして、キチンと相手の目を見ることや座った時の姿勢に気を付けること、実際の話し方等多くのことを教えて頂きました。
上記のことを踏まえた上で面接に臨んだところ、最初に受験した会社ですぐに最終面接まで漕ぎ着けることができました。しかし、最終面接で不合格という結果となってしまいました。今思えば、私はもともと “アガリ症” なところがあったので、丁寧に回答するよう心掛けたものの、面接官に圧倒され緊張してしまい、質問に対してうまく回答できていなかったのではないかと思います。その時初めて転職活動の大変さを痛感しました。
その後も何社か面接を受検するも、相手企業の求めている人物像と自分の職務経歴が微妙にマッチしていなかったり (求人票上は25歳以上となっているが、実際に求めているのは組織の構成上30歳以上のリーダーであったり、当時の自分が未経験の分野についての知見を豊富に持っている人を求めていたり、等)、自分の考えや価値観をうまく伝えることができなかったりと、一次面接をうまく突破することができませんでした。
そこで、うまくできなかったところを改善するために、ホームページから得た企業の情報をノートに書き写すことでインプットすると共に、志望動機や転職理由などを論理的に書けているか杉本様に添削をしてもらいました。そして、面接で受けた質問とその回答をノートに書き出し、似たような質問を受けた時にキチンと回答できるように準備しました。
一方で、面接官は現場のマネージャー様から最終面接では社長とお話するなど多岐にわたるため、それぞれのポジションの方はどんな回答を期待しているのか (詳細なコメントが欲しいのか、若しくはキーワードだけをかいつまんだ簡潔な回答を期待しているのか等) をイメージし、回答できるように喋る練習をしました。これにより、面接でアガッてしまうこともなくなると共に、面接の通過率も徐々に改善し、最終的には内定を得ることができました。
当初は、1カ月程度で合格するのではないかという期待がありましたが、実際に始めてみると、その期待は甘かったということを実感しました。 (最初に受けた会社の選考があまりにもトントン拍子であったため、尚更その期待がありました。)
書類選考を通過し、面接を受けていく中で、面接とは、相手はどんな人を求めていて、それに対して自分は果たして合っているのかどうか ということ見極めていく場ではないかと感じました。面接を受けることによって、求人票では表現し切れていないニーズに対して自分は貢献できるのかどうか、また、自分の求める環境は相手にあるのか 等を実際に肌で感じることができました。その意味で、まさに相性を確かめる場なんだなと感じました。
企業を受けていく中で色々なことを学びましたが、これから転職活動をされる方にお伝えしておきたいことは、「事前準備」 と 「書くこと」 です。
まず 「事前準備」 についてですが、求人票のどんなところに興味を持ったのか、受験する会社はどんな会社なのか (事業内容等) をキチンと理解することと、面接で質問を受けそうな項目につてはあらかじめキチンと整理し、すぐに話せるように文章化・言語化しておくことだと思います。
最低限ホームページや決算資料を読み込み、頭に入れておくことが大切です。 (面接の開口一番、「 うちの会社何やってるかわかる?」 という質問を受けたことがありました。)
同時に、当日緊張やアクシデントに見舞われることなく面接に臨めるようにしておくことも大切であると思います。 (当たり前のような話ですが、意外と道に迷ったりするものです。)
実際に、私は面接開始の1時間前には会場の周辺に居て、近くのカフェで最後の準備をしていました。
次に 「書くこと」 についてですが、前項との重複になりますが、自分の職務経歴やアピールポイントなどをキチンと書くことで、言語化しておく必要があるということです。
何も知らない人に対して、自分が今まで経験してきたことを説明するのはとても難しいことです。頭でぼんやりと伝えたいことを思っていても、実際に声に出してみるとうまく言えません。少しでも相手に伝わるよう、キチンと言語化しておくことが大切だと思います。言語化することで客観性を持たせることができるようになると共に、うまく表現できない点を見つけることもできます。
話は少し逸れますが、書くことで自分の気持ちも再整理することができます。私は、面接で聞かれた質問や回答をノートに書き写すと共に、面接を受けた所感等を記録していくことで、自分はどんな環境を希望しているのか、将来的にどんなキャリアを目指していきたいのかなどをブラッシュアップしていくことができ、面接にも活かしていくことができました。
面接においては、キチンと自分の考えを伝えることが重要です。そのためにも 「書くこと」 をお奨め致します。
今回の転職活動を通じて、転職することの大変さを痛感すると共に、自分自身の成長を実感することができました。私は、新しい会社でも同じ経理職として働いていきますが、自分の中で大きな学びとなった 「書くこと」 継続して行うことで経験値を高め、経理・財務面から経営に携われる人間になっていきたいと思います。
最後になりましたが、転職活動をしていくにあたり、面接に至るまでの準備面や面接後のフィードバック、そしてビジネスマンとしての心掛けに至るまで多くのことをアシストし、導いて下さった杉本様には大変感謝致しております。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。