食品の品質管理担当、お惣菜メーカーから、総合商社連結の食品専門商社へ。

食品の品質管理担当、お惣菜メーカーから、総合商社連結の食品専門商社へ。

No.711
  • 現職

    総合商社の連結食品専門商社  品質管理担当

  • 前職

    コロッケ・サラダ・惣菜等の食品メーカー 品質管理係長

川端 真美 氏 33歳 / 女性

学歴:日本大学 生物資源科学部 農芸化学科 卒
調理師免許、甲種危険物取扱者、第一種衛生管理者、食品表示検定中級、
食品衛生指導員、HACCP実務管理者養成講習会課程修了

前職の会社に入社した理由

私は大学の農学部 農芸化学科で、ニワトリの遺伝子についての研究を行っていました。農芸化学科で勉強する分野は食品・栄養・微生物・植物・生化学などと幅広く、それらを活かせる職業に就きたいと考えていました。
新卒時の就職活動では就職サイトに登録し、片っ端からエントリーシートを投稿し、それだけで100社以上になったのを覚えています。それでも次のステップに進めることは殆どありませんでした。
その時は周りの影響もあり、製薬会社のMRを中心に応募を行っていました。私自身あまり “どういう仕事をしたいか” という具体的な目標を持っていなかった事が、なかなか決まらなかった原因だったのではないかと思います。
結局、就職サイトでの応募では決まらず、大学四年生の夏頃に大学内で行われた就職セミナーのような催しに今の会社が来ており、食品会社で家が近いということが条件的に良かったので話を聞き、面接を行うこととなったのがきっかけでした。

前職での経験

前職の会社は、お惣菜等を製造してスーパーなどに卸す食品メーカーです。入社してから1年程は、製造課の事務職として、容器の発注・在庫チェック・雑務をこなしていました。 その後、生産管理へ異動となり、4年間製造指示を行っていました。
製造課では同期と2名で事務仕事を行っていましたが、元々の入社時の配属希望表で私は生産管理、同期は品質管理として提出しており、お互い希望部署へ異動することとなりました。

しかし、私の本当の希望は品質管理でした。会社の求人票には、品質管理は臨床検査技師等の専門知識が必要な旨が書いてあり、私の経験では品質管理にはなれないと思って希望部署を生産管理にしていましたが、同期はほぼ同じ学部出身であるにも拘わらず、希望部署を品質管理と記入し、希望通りの部署へ異動したことをずっと羨ましく思っていました。

生産管理の仕事はとても厳しく、上司も厳しい人でした。惣菜という日持ちしない食品を、どれくらいの発注があり、期限内に如何に使い切るかの調整を行いながら日々の生産量を決めるという、メーカーにおける要の仕事でした。少しでも目測を誤ると在庫過多で廃棄しなければならなくなったり、少ないと追加製造を行い作業者に負担を掛けてしまったり、様々な部署との連携が必要でした。

その中で学ぶことも多く、会社のことを全体的に知ることもできたので、希望部署ではなかったけれど、私には必要で重要な経験であったと思います。
そしてその同期も退職し、品質管理に空きがでそうなタイミングで上司に品質管理へ異動できないか相談し、1年経たずに異動が決まりました。
異動後の部署は、自分よりも後輩が半年ほど先に品質管理へ配属となっており、少し気まずい部分もありましたが、うまくやっていくことができました。

品質管理での経験

品質管理では食品の細菌検査 (一般細菌、大腸菌(群)、セレウス菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌等) や従業員の衛生教育、成分表示の作成を主に行っていました。細菌検査は大学での経験もあり、さほど難しい業務ではありませんでしたが、表示の作成は食品衛生法などの法律に関わる部分のため、習得するには1年近くかかったように思います。

そのような仕事を行いながら3年程経った頃から、会社の経営状態があまり良くなく、大勢の幹部が退職し、品質管理の課長も1年後に退職することとなりました。幹部がどんどん退職していくことに対しての不安もあり、私もその頃から少しずつ転職を意識するようになりました。

品質管理の課長が退職したことをきっかけに、私が品質管理の主任として課をまとめることになりました。
部署にも後輩1名が新たに配属され、私は所属長として今後は部下のマネジメントや会社全体の方針会議等にも出席するようになったり、多くの商談を行ったりと、今迄とは違う仕事を任されるようになりました。
主任になり、半年後には係長として、更に責任を持つこととなりました。

転職活動について

転職を意識し始めた頃、初めに行ったのが (新卒時の就職活動と同じように)、転職サイトへの登録でした。しかし、自分で職を探すには時間が無く、(株)エリートネットワークさんとは別の人材紹介会社へ登録し、案件を紹介してもらうことにしました。
この時点では、まだ私自身にも転職に対する迷いもあり、今いち煮え切らない状態ではあったと思います。
人材紹介会社との面談時には、転職についてはまだ迷っているとのお話もさせて頂きました。

迷いとは、もちろん長く勤めてきた会社を辞めることへの不安もありますが、ちょうど主任や係長として部下のマネジメントを行える立場となり、その経験をもう少し積んでからの転職のほうが有利になるのではないかと考えたからです。
その時の人材紹介会社の返答としては、今の年齢 (30歳前後) での転職なら、幅広い職種にチャレンジすることができる。異業種の求人も対応できるだろう、とのこと。
一方、マネジメントの経験を積んでいっても損は無く、異業種にチャレンジできる可能性は低くなるが、ピンポイント (能力) での求人が増えることになるので、どちらでもよいのではないかというアドバイスを頂きました。

そのアドバイスを元に、良い求人案件があれば挑戦し、焦らず経験を積んでゆくというスタンスにすることにしました。
そのような状態が2年ほど続き、何件か面接を受けたりもしましたが、ご縁が無かったり、こちらの希望と合わなかったりで、なかなか進捗が無い状態が続き、結果としてその人材紹介会社からの案件も途絶えてしまいました。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

初めに転職を意識した際に登録した転職サイトは、それ以来登録したままの状態でしたが、そこへ(株)エリートネットワークの転職カウンセラー岩川さんからメッセージを頂き、迷いながらもご連絡したのがきっかけでお世話になることにしました。
最初のカウンセリングではかなり細かく状況を聞かれ、こんな学生時代の枝葉のことまで必要なのだろうかと正直思う部分もありましたが、今思うと、私という人間を知り、どういう会社・社風が合うか、また良い会社があれば詳細な推薦状を書き、売り込むためだったのだと分かりました。
そのカウンセリングの際にご紹介頂いた1社が、私の転職先となりました。

面接から採用まで

(株)エリートネットワークさんからの求人案件は、その企業1社との面接だけではなく、コンスタントにご紹介があり、いくつか同時進行で面接を受けることになりました。
そのスケジュール管理や応募先企業との連絡は、全て(株)エリートネットワークさんのほうで行って下さるので、とても気が楽でした。

1次面接が終わると電話で報告し、どんなことを面接で聞かれたか、私自身が率直にどう思ったかなどを聞いて頂いた上で、今後の方針なども摺合せました。直接会社には聞けない事柄も間に入って下さることで大変助かりました。
その後2次面接・適性検査、役員面接があり、約1ヶ月で内定を頂くことができました。
そこまでで終わりではなく、退職の手続きまで具体的にアドバイスして下さいました。

さいごに

仕事をしながらの転職活動は、本当に大変です。自分だけで会社を見つけるよりも代わりに条件に合った会社を探してくれ、色々なアドバイスを頂きながら活動できるのは、とても良いシステムだと思います。活用して、転職活動を成功させて下さい。

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