元・国家公務員の弁護士、法律事務所から、企業内弁護士への転職

元・国家公務員の弁護士、法律事務所から、企業内弁護士への転職

No.743
  • 現職

    株式上場 キャラクター・コンテンツ等事業会社 法務部 企業内弁護士

  • 前職

    国家公務員    第1種
    一部上場 大手総合広告代理店   法務部 企業法務・知財
    法律事務所   弁護士

大宮 恒和 氏 53歳 / 男性

学歴:気象大学校 卒
東京大学 大学院 理学系研究科 地球物理学/海洋物理学 専攻 修了
学習院大学 法科大学院 修了
64期 司法修習 修了
弁護士

転職の経緯

私は、新卒で第1種国家公務員として就労後、大学院を経て、一部上場の大手総合広告会社に入社し、広告ビジネスの世界で19年間従事しました。後半の9年間は、法務部門で、契約法務、法的トラブル対応、コンプライアンス等の一般企業法務の仕事をして来ました。その中で、顧問弁護士や社外の法律家と親しく話すうちに、自分もプロになりたいと考えるようになりました。その後、法科大学院を経て、弁護士資格を得ました。本来の予定では、司法修習を経た後、企業内弁護士として働くつもりでした。

しかし、企業内では、裁判実務及び弁護実務の経験を積むことが事実上できません (企業では、そもそも訴訟の当事者になることが少なく、仮に訴訟になったとしても、代理人は外部の弁護士に依頼するのが通常です)。そこで、私は、最初の2、3年は、法律事務所において勤務し、民事事件及び刑事事件を取り扱い、弁護士としての裁判実務及び弁護実務を習得したいと考えました。
幸いに、弁護修習を受けた事務所で採用して貰えたので、そこで勤務することにしました。それから2年が経過し、裁判実務及び弁護実務の基本を習得しました。そこで、これを機に、当初の予定である企業内において、法務部門を中核とする法務、総務、知財に職を得たいと転職活動することにしたのです。

転職活動

転職活動をするに当たり、本来は職を続けながら活動するのが通常だと思いますが、私は、前職を辞してから転職活動を行うことにしました。その理由は、弁護士は一旦事件を引き受けると、依頼人にも迷惑を掛けるので、こちらの都合で勝手に辞めることができないからです。加えて、弁護士の仕事で疲れているのに転職活動も行うのは、体力的にも精神的にも負担が大きいと考えたこともあります。何よりも、転職先は、すぐに決まると、多少楽観的に考えていました。

転職活動では、ネットで各人材紹介会社への会員登録を行い、その紹介会社との面接を受け、ウェブのマイページで各企業を検索し、メールで送られて来る案件を検討して、条件に合うものにエントリーしました。また、何でもやっておこうと考え、ハローワークで案件の検索もしました。
このような活動を通じて色いろエントリーしましたが、その結果の多くは、書類審査止まりで、1次面接にはなかなか進めませんでした。その大きな理由は、転職活動を始めた時の私の年齢が52歳だったからです。

それでも、数社の企業の面接を受けることができました。そこでは、「オーバー・スペック」 と言われました。つまり、顧問弁護士がいるので、社内では敢えて弁護士の技術までは必要ないということでした。そうこうしているうちに、6か月が経過していました。

その頃、転職サイトが送ってくるメールマガジンの中に、50歳の方が転職に成功した経験談が掲載されていました。それによれば、高年齢のために面接を受けること自体が難しいので、とにかく多くの転職紹介会社に登録したこと (20社以上だったそうです)、その中で出会った担当者と良好な関係を築くことができ、成功に繋がったということでした。その話を読み、私の転職活動もまだまだ未熟だなと反省し、会員登録を拡げようと行動を始めました。
そういう状況の中で、会員登録した(株)エリートネットワークさんから 「面談をしませんか」 というメールがやって来たのです。

(株)エリートネットワークさんとの出会い

メールから数日後、同社でご担当の転職カウンセラーの安藤さんとのカウンセリングをする機会を持ちました。安藤さんは、相手から話を引き出すのが上手く、私も、自分が考えていることを大体話すことができたと思います。そのカウンセリングの中で、9社の求人案件を提示して頂き、これらにエントリーすることにしました。加えて、安藤さんは、「この案件に限らず、当社で (転職先を) 決めるよう努力しますので、一緒に頑張りましょう。」 と言って貰いました。心強い一言でした。

その数日後には、3社の1次面接をセットして頂きました。この3社の案件の求人資料によれば、応募者の対象年齢では私の年齢は含まれていません (オーバーしている)。本来なら、私は、書類審査で除外される筈です。それ以前の転職紹介会社では、よくあったことです。
それでも、1次面接に進むことができたのは、(株)エリートネットワークさんと安藤さんが相手方企業の採用担当者に信頼されていたからだと思います。私の良い点を採用担当者に説明して、安藤さんの言うことだから、「面接だけでもしてみようか」 と思わせたのだと考えています。(株)エリートネットワークさんは、普段から各クライアント (採用企業) と良好なコミュニケーション関係が出来ているのだと思います。
また、エントリーした企業の課題や、面接官の情報を事前に教えて頂き、たいへん参考になりました。

私は、この3社の面談を受けて、最も自分がリラックスできそうな会社から内定を頂けましたので、他の2社にお断りをして、その会社に入社することを決めました。安藤さんとの初回カウンセリングが7月21日で、内定を受けたのは8月12日です。(株)エリートネットワークさんとの出会いから1か月も経過せずに結果が出たことになります。

通常は、好ましい人や会社とは、長くお付き合いしたいものです。
おいしいビールなら、明日も飲むだろうし、アフターサービスの素晴らしい自動車ディーラーなら、次の自動車もそこから購入するでしょう。しかし、人材紹介会社の場合は、そうはいきません。いい人材紹介会社だから、また転職したいとはならないのです。できれば、(特に私の場合は) もう転職したくないからです。今度の職場でずっと頑張れることを希望しているからです。転職カウンセラーの安藤さんには、お世話になったのに、早々に縁が切れる、なんだか寂しいような、不思議な感じです。

(株)エリートネットワークさん、安藤さん、本当にお世話になりました。ありがとう。

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