外資系大手化学メーカー 国内営業職
日系カー用品メーカー 営業管理職
福田 徹也 氏 33歳 / 男性
学歴:明治大学 経営学部卒
私の前職はある消費財のメーカーの営業管理職でした。待遇的にも特に不満はなかったのですが、強烈なワンマンシップのもと成長してきた企業の為に、盲目的に社長に従っていく社員が多く、自分自身もいつのまにかその社風に染まり始めていることに気づき、また社長の気分次第で人事戦略までもがコロコロ変わり、酷い時には功績のあった社員でさえも辞職に追い込むようなことさえ・・・。このままここで何十年も社長の目を気にしながら、ビクビクして過ごして行く事がくだらなく思えてきて辞表を出しました。遅過ぎる決断でしたが年齢的にも最後のチャンスと思い、大きなリスクも承知の上でした。立場上、在職中の転職活動を行なう余裕もなく退職後の活動を余儀なくされました。
とりあえず大手のR社とI社に登録しキャリアアドバイザーとの面談を行いました。よく言えばマニュアル化された対応でしたが、現在の転職市場の厳しさと求人件数の豊富さのアピールしか頭に残らず、案件を紹介されるだけの付き合いにしか考えられませんでした。R社のカウンセラーはPCで求人検索を2週間に一度行なうことを半ば当たり前のように義務づけてきた上に、探索した企業に内定する可能性を否定するような話し振りでありました。I社にいたっては、民事再生中の企業や希望しない業界の企業の案件ばかりメールしてくる有り様でした。
両社とも内定を取れそうな企業しか紹介せず、自分の意思は無視されて、何かカウンセラーのノルマの為に利用されているような気になり、非常に不愉快な気分になりました。
そんな時、WEBで(株)エリートネットワークの広告を見て、こだわりのある企業への紹介を行なっていると思い、登録をしました。その日のうちに連絡を頂き、銀座のオフィスでカウンセラーの杉本さんとお話させて頂きました。今までと違ったのは、行きたい企業に内定するにはどうしたら良いかを相談し、戦略を一緒に考えてくれたことでした。転職に関する情報や心構え、面接での受け答えの方法等を詳しく教えて頂き、ここならば信用できると思いカウンセラーの杉本さんと密に連絡を取り合うようになりました。
幾多の書類選考では散々な結果ばかり(特にR社の案件)で面接にたどりつけたのはほんのわずかな企業という状態が続き、気が付けば退職してから2ヶ月が過ぎており、少し焦りが出て来ていた時に(株)エリートネットワークから紹介された何社かは最終面接まで漕ぎ付けることが出来ました。面接で重要なことは相手に自分を理解してもらうことですが、これがなかなか難しい。私が特に気を付けたのは、
1.退職理由、志望動機、入社後に貢献できる業務内容を明確に伝える
2.面接官の求めている質問の意図を的確につかむ
3.できるだけわかり易く、楽しく話す
の3点でした。
面接では、一見何でもない質問の中に人間性や意欲等を量るものがあります。少しでも不明な点や矛盾していることがあると容赦なく突っ込みを入れてこられるものです。こういった事態を招かない為にも上記の3点をしっかりと自分の頭に焼き付けておきました。そうすれば面接官にも付け入る隙はありません。あとは笑顔と情熱と気合です!
実際に内定先での最終面接では1時間強の間、厳しい質問をかわした後、自分のアピールしたいポイントに興味を持ってもらうような話を切り出しました。後は自分のペースで話の流れを作っていき、如何に先方の企業にとって必要な人材かを理解してもらえるかを思う存分語りました。何も恐れること等なく、むしろ楽しい位でした。
この結果、幸運にも第一志望だった企業から内定を頂くことができ、長かった転職活動にピリオドを打ちました。
転職活動には不安が常に付きまといます。最初は何とかなると思っていても不採用通知の連続に頭を抱える時もあると思います。私もスランプに陥った時に銀座のオフィスにお邪魔して面接の練習をお願いしました。困った時は、客観的に自分のおかれた状況をジャッジしてくれるカウンセラーは皆さんの最高の道先案内人になるでしょう。耳の痛い話もあるかもしれませんが、きっと適切なアドバイスをくれるはずです。
私自身、ほんの3〜4ヶ月前は内定先の企業に入れるなんて夢にも思っていませんでした。転職サイトや転職に成功した友人の話を聞きながらも、自分にはそんなウマイ話が来るだろうか?と思い悩んでいたことのほうが多かったと思います。もし転職を考えるのであれば、今現在勤務している企業に残ることが将来のキャリアを考えた場合に、大きなリスクになるかならないかをじっくり再検討してみて下さい。転職するというリスクに比べて、今の勤務先に残ることの方がリスクが大きいならば、勇気を持って飛び出すこともひとつの選択だと思います。